お出かけ手帳

誤字脱字病。書いては直す人生。

2023年10月~2024年2月 印象に残った作品

こんにちは!

前回の更新からまただいぶ間が空いてしまい、年もとっくに明けてしまいましたが、記憶をたどりつつの記録です。新しい仕事をはじめ、まだまだ余裕がないですが、少しずつ趣味の時間も取り戻していきたいと思います。

今年もよろしくお願いいたします!

 

色々見たものがたまっているので、ひとまず2月までのまとめ。

 

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韓国ドラマ

『誘拐の日』

とてもおもしろかった!

といっても、話が進まなかったり、「警察ちゃんとしなさいよ!」みたいな展開があったりして、小言を言いながら見ていたんですが、主人公と天才少女の存在感がすべてを帳消しにしていました。鑑賞後に、あの子役さん(ユナさん)は『パチンコ』で主人公の幼少期を演じていたと知り、演技のうまさだけでなく、その幅広さにも度肝を抜かれましたね。

ユン・ゲサンさんも演技の幅が半端なく広く、最近はガチの怖い人って役が多い印象でしたので、こんなおトボケだけど優しくて力持ち、みたいなのはとても和んでよいですね。前にも書いたかもですが、映画館でたまたま『犯罪都市』の予告が流れて、怖いマフィアのお兄さん俳優がユン・ゲサンさんだと判明した時の劇場内のどよめきが未だに忘れられません笑。

 

そしてネタバレになりますが、終盤になんとカンハヌルさんが悪役で登場し、極悪のカンハヌファンの私は歓喜いたしました。今年はイカゲームに出演とのことで、役の詳細は不明ですが極悪役だとうれしい…!

 

『弱いヒーロー』

心がヒリついて堪らなかったです。10代の男の子の心の機微を純文学のようなきめ細かさで描いていて、一緒に10代の慟哭に放り込まれたような気持ちになりました。言葉になる前の感情をそのまま表現しているような。

みんな熱演なのですが、ホン・ギョンさんの役によっての豹変ぶりに圧倒されました。ほんとつらい役だよこれは…。

 

『殺し屋たちの店』

面白かったです。殺し屋の世界でもテクノロジーの進歩が着々と進んでいるのがリアルで怖かったです。今の戦争は昔とは全然違いますね。戦争はこのドラマの裏テーマでもあると思いましたし、そういった描写も複数ありました。

サスペンス要素も面白いんですが、殺し屋たちがだらだらお菓子を食べながら雑談してたり、かと思えば、その直後に急に死んでしまったりするのもまた妙にリアルで、独自な演出への試みが感じられました。多くの殺し屋たちがみんな現実路線で、お金のために動いているのも現実味があり、そういうなかに本当にヤバイ人が混ざっているのがまた納得感のある悪役っていう感じでした。

 

『国民死刑投票』

なんだかんだで最後まで見ました。めっちゃ面白いかと聞かれると違う気もするのですが、「法で裁かれない悪人を投票で死刑にしたら…?」というのはかなりの問題定義を感じました。

 

愛していると言ってくれ

まだ途中です。個人的に物語での「すれ違い」とか「嘘」がすごい苦手で、故に恋愛ものも苦手で、なかなか見続けられないのですが、素晴らしい内容なのは間違いなさそうです(だから見ることを諦めきれない)。

 

『悪魔の計略~デビルズプラン』

ドラマではなく頭脳ゲームのリアリティショーなのですが、とても面白かったです。頭がめちゃくちゃいい人たちが、難しい問題に心折れそうになりながらも、あきらめずに自分を鼓舞する姿に勇気づけられました。ハ・ソクジンさんはかっこよっすぎんか。仕事の試験で「もう無理かもしれん…」と断念しそうになった時に「オルビットだって追い詰められても粘って勝ち越したじゃないか」と思い、なんとか気力で頑張ることができました笑。

 

日本ドラマ

『仮想儀礼

とてもよかったです!!!近年の日本で制作されたドラマのなかでも屈指の完成度だと思います。人間ドラマと問題定義が両方とも上手く描かれていて、このドラマを作るために多くの方々がかなりの力を注いだであろうことが伝わってきます。

追い詰められた二人の男がお金のために宗教を始める、というお話なのですが、彼らはもともとゲームのシナリオを作っていたというのが、すごく納得感のあるスタートで。宗教も「物語」なんですよね。だから「物語」を宗教にしてしまう、という起点がすでに問題定義になっている。

宗教は社会と政治と個人の問題が絡み合っているということが本当によく描かれていて、世界に向けて発信できる力のある作品だと思いました。キャラ設定や俳優さんたちの演技も素晴らしかったです。特に大東駿介さんはご自身の血と肉をにじみ出したような凄まじさがありました。

 

映画、ドラマ、推し活も、「物語」なわけで、無宗教であっても、宗教的なものとは無関係ではいられないんだよな…と見ながら思ったりしましたね…。生きるのが大変でなければ、これほどまでに「物語」を求めることもないけれど、太古から「物語」はあるわけだしなぁ。あぁ人間。

 

『すべて忘れてしまうから』

ディズニープラスで配信していて何となく見たのですが、何となく見るのにぴったりで非常に上質な作品でした。同時代の舞台設定なのですが、みんなスマホを持ってなさそうなくらいゆったりしているのがいいです(物語にスマホは全然出てきますが)。

 

『殺意の道程』

これもNetflixで何となく見て(何となく見がち)、何となくみるのにぴったりな面白さでした。昨今はバカリズムさん礼賛ムードが高すぎるので、逆になんか褒めずらい気がするけど、面白く見ました。

 

パリピ孔明

これも何となく見ていたでのですが(テストとかがあって本当に何となく見がちだった笑)、面白かったです。孔明はもちろんすごいんだけど、それ以上に音楽最高!っていうのがしっかりあって楽しく見られました。

 

下剋上球児』も見てましたが、あの出来た先生が無免許だったのが未だに納得いかないです笑。いや、あんな素晴らしい先生だからこそっていうの設定なのはわかるんですが、いやでも妻もめっちゃしっかりした人だし、なんでああなるのだろうと思ってしまうのですよね。

 

『Produce 101 Japan the Girls』

これもドラマじゃないですが、今回も見てました!木村カエラさんが国民プロヂューサーになったことで番組の質がかなり底上げされました。とにかく素敵な方ですっかりカエラファンです。練習生も今まで以上にプロに近い人や実際にプロだった方も多くレベルが高かったです(一方で野生み溢れる人や大変身を遂げた人は少なかったです。敢えて挙げればりのんちゃんとかしずくちゃんあたりが変身組でしょうか)。1pickは今回もデビューできず…。でも選ばれた11人もみんな好きです!早くパフォーマンスが見たい。

 

アメリカドラマ

『Mr. & mrs. スミス』

予想以上の面白さでした!オリジナルは見ていないのですが、同時代を舞台に、スパイになると同時に夫婦となった2人の諜報活動を通じて「夫婦とは何か?」を突き詰めて描いているのが意味深かったです。主演のお二方がすごく魅力的でした。

あと、スパイ会社の採用とか指令が全部メッセージだけのやり取りで、本社と直に対面することが一切ないのが、すごく今っぽくて怖いです。私も今の仕事は応募から採用、業務に至るまで連絡はすべてメールだけなので、すごいリアルだと思いました。私の場合、メールの返信はAIじゃないかといつも疑っているのですが、スパイの殺し指令もAIとかだったら怖すぎるな。

 

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さて。

年明けからショッキングな出来事が多いですが、ドラマファンとして悲しい出来事も続いていますね。

 

ひとつはイ・ソンギュンさんが亡くなったこと。あまり薬物に関する報道なども追えていなかったこともあり、今でも信じられないような気持ちでいます。なんでこんなことになっちゃったんだろう。

 

そしてもうひとつは漫画家の芦原妃名子さんが亡くなったこと。

原作は未読でドラマも見ていなかったんですが、最悪の事態にまで及んでしまったことが本当にショックです。

 

ドラマや映画は好きだけれども、それを作っている人たちが消耗して自分を犠牲にしているならば、それはもう今までのやり方を変えなければいけないんですよね。本当に。エンタメ組織の在り方だけでなく、視聴者にも高い意識が求められていますね。

 

年始から色々とつらい出来事が起きてしまっていますが、それでも、残りの2024年が良い方向に行くことを願うばかりです。