お出かけ手帳

誤字脱字病。書いては直す人生。

『記憶の夜』を見たよ

☆核心に触れるネタバレはしませんが、多少漏れてるので、事前情報を一切入れたくない方は読まないよう願います。前情報なしで見る方が圧倒的に面白いです。

(じゃあこのエントリーはなんのために…すみません…)☆

 

チャン・ハンジュン監督作品。

 

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またも、お出かけしてしまいました。

韓国で公開中の映画『記憶の夜』を見てきました!

とても面白かった…。

この「…」に、言葉にできない色々な気持ち&感想を込めたい笑。

見たらめちゃくちゃ語りたくなるのに、未見の方にはその語りたいことを語るわけにいかないっていう罪作りな作品でしたよー。

 

もはや「ネタバレ厳禁」って言うこと自体がネタバレになっちゃうんじゃないかと心配になってきたりもするんですけど笑、これは公式に出ているあらすじを押さえる程度で見たほうが絶対いいと思いますね。兄ユソク(キム・ヨルム)はある日突然拉致され、ほどなく拉致中の記憶をなくした状態で帰宅。いつものお兄ちゃんっぽくない様子を見せるようになる。弟ジンソク(カン・ハヌル)は超混乱。っていう感じでしょうか…。

 

最近バタバタしていて予備知識があまりなかったこともあり(情報自体が統制されてるとは思いますが…)、もう本当に映画の思うツボというか、『記憶の夜』という作品に完全に振り回されました笑。超怖いし(前半ほとんどホラーだよ泣)辛いし悲しいんだけど、楽しみました。スリラーサスペンスというジャンルみたいです(ホラーじゃない)。おそらく「何が起こっているか」っていうことは、見ている間に気付く人も結構いるんじゃないですかね。で、あとは「なぜ」の部分が大事なんだけれども、これは後半まで見ていかないとわからないかな。私の語学力の問題かな笑。まず物語に翻弄されながら頭をフル回転させて見て、その後もう一回もろもろを確認しながら見ると更に面白いと思います。かく言う私も2回見ました。2回目は結構ツッコミながら冷静に見れました笑。しかし、また見たい!字幕付きで見たい!

 

見て驚いたのは、ハヌルくんが演じるジンソクがかなり話の中心にいるということでした。基本的に感情のメイン動線はジンソクにあって、観客はそれについていく感じ。ジンソクはヘロヘロになるんですが、つまりそれは観客もヘロヘロになるということです笑。気づくと私は衰弱していましたよ…。

カン・ハヌルファン度が進んだため、私最近、客観的に彼のお芝居を判断するのが難しくなってきちゃったんですけど笑、それでも「ここすごくいいな」と思うところがたくさんありましたね。特に個人的には、疑念を兄に激しくぶつけるシーンがとてもよかったです。不安に潰されそうな気持ちと緊迫感が切実に爆発していました。あと、雨の中走るシーンね。圧巻。撮影中に怪我をされた、ということでしたが、命に関わる大怪我してもおかしくなかったんじゃないか、と思えるほどのアクションの数々でした。熱演というか、演じているということを忘れさせる瞬間が何度もありました。今そこにある危機

あと、前半「ちょっとジンソクは○○すぎるんじゃないか」とも思ったりもしたけれど、その意味をあとからひしひしと感じたり。その必要性があってのことだったのだな。全編を通して挑戦のあるお芝居でした。いつも難しい役ばかりやっている方ですが笑、この役は本当に難しかったのではないでしょうか。インタビューなどたくさんほしいところだけど、本人は兵役で今いないし、いたとしてもあんまり語れなかっただろうし、歯がゆいですね。

 

でまた、ユソク役を演じるヨルムさんがとてもいいんですよ。圧倒的いいお兄ちゃん、という説得力。そしてそれが徐々に「あれ…?ヒョン…?…ヒョン!!??」になっていく説得力。お兄ちゃんの存在感あってこその弟の苦悩なので、メインはハヌルくんでまわっていくけど、ヨルムさんのいろんなシーンっていうのは強く印象が残っています。いい俳優さんだなー。

(この方がかつてメルヒオール役@ミュージカル『スプリング・アウェイクニング』をされたっていうのは、すんごい納得でした。メルヒーはなんでもできる優等生だからね。そしてジンソクはちょっとエルンストっぽさを含んでいたよ!エルンストはハヌルくんが同ミュージカルで演じていた役だよ!つまり、当時の舞台を少しだけ夢想することができるのだよ!)

 

あとそうですね、核心に触れない部分で言うと、ジャジャン麺が猛烈に食べたくなるシーンがあるってことですかね笑。そのあとジャジャン麺どころじゃなくなるんですけどね…。

それから「ハヌルくん、こんな爪の形かぁ」って思ったりもました。ふふ。

  

視覚・聴覚にもバリバリ訴えかけてくるので、是非日本でも映画館で公開してほしい!

…けれどNetflixで配信が決まってるということは劇場は難しいのかな。ただ、何度も見たくなるっていう意味ではNetflixと相性がいいから、ありがたいといえばありがたい。パソコンやスマホで観るならば、部屋を暗くしてイヤホンでの鑑賞をおすすめしたいですね~。あ、でも怖いの苦手な人は(私です)、むしろ部屋は明るくしたほうがいいか笑。

ともあれ、早く配信されるといいな。

 

そして、『青年警察』も待ってますよ!

(冬休みには日本でも公開されるかな、と思っていたが甘かった笑。関係者の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。)

(追記:『青年警察』は2018年春に劇場公開が決定したそうです!!ありがとうございます!!)

 

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めちゃんこ 寒かったよ泣! そして屋台のトッポッキ最高においしかったよ嬉!