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お出かけ手帳

誤字脱字病。書いては直す人生。

『純と愛』第3週 しんじるこころ 後半

☆ネタバレしています☆

細かくあらすじ書くとダメですね、どんどん長くなっちゃう。

という訳で続き。

誠意ってなんだろう

狩野家会議で散々だった純は、仕事でも結局お客さんと約束を果たせませんでした。なんたるちや。日帰りのはずが、まさかの嵐で飛行機は欠航。愛くんの協力もむなしく、お誕生日には間に合わなかったのです。桐野さんに謝るも、「お客様はあなたのことを信じていたのよ」と冷たく言われてしまいます。自分を信じてくれたお客さんを裏切ってしまった。

 純は皆を幸せしにたいと願っていますが、体が一つである以上、全てのお客さんを幸せにっていうのは物理的に無理です。少なくとも1人ではできません。

今回、純はお客さんも家族も幸せにしたかった。でも結局は両方とも失敗。あれもこれもは無理なんです。純には苦しいことかもしれないけれど、時には桐野さんが言うように、選ぶこと、断ることが誠意になるかもしれない。

マリアさんのことや、純がこれから自分らしく働けるのかっていうこと。色々考えさせられます。

 

さぁ大事な格言がでますよ

仕事の失敗で落ち込む純に、水野はこう励まします。 

知ってる?トルストイはこう言ったんだ。「この世には、不完全な男と不完全な女だけだ」って

こんないいことを言ってくれた水野さんに、このあと純は直球質問をして怒らせるんですけど(笑)。

この言葉はこれから何度も登場しますが、最初はここだったか〜。 

まさにこの週は、この格言を全力で具現化したと言ってもいいです(笑)。

更にもうひとつ、あのチャラいオオサキ社長から。

今の君に必要なのは愛だな。純粋に生きようとする人間には、愛の支えが必要だってことだよ。

この言葉を聞いて純は愛くんを思い出す。自分には愛くんの支えが必要なんだろうか。

段々とお話が繋がってきました。 

純と愛』はいい言葉がたくさん出てきますよね。言葉の力を信じているんだなぁ。

 

いとしに会いたい

マリアさんとの話し合いは最悪に終わり、仕事でもまた失敗。愛くんは電話に出ない。どんなに頑張っても純は1人ぼっちです。

自分は間違ったことをしているのだろうか。何もしない方がいいんじゃないか。純は自己嫌悪に陥ります。

「いとしに会いたい…」

色々あり過ぎて、自分を嫌いになりそうな純。いつもの自信がなくなってしまいました。

すると、ここにいます…とどこからともなく現れる愛くん。ドラマチックだねぇ。

しかし純の顔を見てくれません。色々な感情が渦巻いて、純は自分の気持ちを一つに保てないのです。

あんなに会いたかった愛と一緒に食事をしても、純は全然気持ちが晴れない。私はみんなを笑顔にしたいだけなのに、なんで嫌われちゃうわけ?

そこで、愛くんはおじぃが昔よくよく吹いていた竹笛でいきなり演奏する。文字数増える一方なので細かいシチュエーションは割愛します(笑)。

すると純はおじぃと過ごしたことを思い出して、気持ちがすーっと落ち着くんですね。おじぃが自分を肯定してくれていたことをちゃんと思い出す。

愛くんは言います。

あなたが人に嫌われるのを恐れて、何もしなくなるのはさみしい。なにか応援したい。だってあなたは誰よりも人が好きで、誰よりも一生懸命頑張っているから。

これは純が何よりも聞きたかった言葉ですよね。社会人となりどんどん孤独を深めた中で、1番聞きたかった言葉。

 

トイレからの独白

食事の帰り、お腹の調子が悪い愛くんを、アパートに連れてくる純。

この流れで、愛くんは遂に自分の過去を語ります。トイレの中から。

純という双子の弟がいたこと。弟は小さい頃から身体が弱く、高校生の時に白血病と診断されたこと。二卵性で自分と骨髄が適合しなかったこと。程なく純くんは苦しんで苦しんで亡くなってしまったこと。自分は風邪ひとつひかず、勉強もスポーツも人並み以上にできたこと。まるでお腹のなかで、純の能力を奪ったみたいに。

亡くなるまえに純くんはこう言います。

「何で僕が死ななきゃいけないんだ。何で愛ちゃんじゃないんだ」

これは、キツいですね。ある意味呪いの言葉です。

純が亡くなった後、純の母の顔が鬼のように見え始めました。双子なのに適合しなかった愛を責める母の声が聞こえたのです。双子の癖に、この役立たず、と。まさか、と何度も思っても、どうしようもなくそうなのです。家族の顔を見るのが辛くなった愛は、家を出たのでした。

愛くんが人の顔を見たのは8年ぶりでした。しかも名前は同じ純。運命を感じたことでょう。希望を持ったことでしょう。

でも更に話は続きます。

「あなたに抱きつかれたとき、目の前に弟の顔が現れたんです。お前といると彼女が不幸になるぞ。僕みたいに」

それで愛くんは急に逃げ出したんですね。

このシーンの風間くんは素晴らしいですよ。人の本性が見えるっていう、ある種の胡散臭さを凌駕する、悲しみや自分を責める気持ちが伝わってくる。お芝居の中で風間俊介ここにあり!、みたいな瞬間が時々あるけど(笑)、このシーンはまさにその内の1つですね。

 

私は信じることに決めた

今まで自己主張ばかりしていた純ちゃんでしたが、ここではじっと愛くんの話を聞きます。トイレの扉の前で、何も言わずに耳をすますんです。

これはドアという隔たりがあったこそ、お互いの「打ち明ける」と「聞く」に集中できたのかもしれません。ストレートにぶつけるだけが、コミュニケーションではないんですね。

 

話を聞いた純はおじぃに語りかけます。「こいつと一緒にいると大変だね」と(笑)。さぁどうしよう。でも。

トイレから出てきた愛くんに純は、今の私はどう見える?と聞きます。すると、いつもの純さんです、と言ってくれます。

純は自分を取り戻しました。

そして、愛くんに力強く伝えます。

 人の本性が見えるかどうか、信じるのは私の自由だって言ったよね。私はあんたを信じる。誰に何を言われようとあんたを信じる。信じることに決めた」

純は、愛くんが1番聞きたかった言葉を言うことができました。

純ちゃん、いい顔してるよ!

 

トイレでの独白がある前から、純にとって愛くんはかけがえのない存在になっていました。

でも、純が一方的に支えてもらうだけでなく、純もまた愛くんを信じ支えなくては、対等な人間関係とは言えないし、信頼も築けません。

愛くんが大切なら、それがどんな突飛なことでも純は彼のことを信じるべきなのです。

 

そう考えると、マリアさんが言った「家族を大切にしない人は信じない」という言葉は、大切な人を信じよう、身近な人と信じ合えなくてどうする!っていうことだったのかなって思います。

純は自分しか信じない、家族を信じない子だったから、例え正しくても孤独なままでした。そして1人ではできないことが、私達にはたくさんあるのです。

 

純にとっても、愛くんにとっても、お互いを信じることで、1人じゃないことで、これから変わっていけるといいなぁ。(これから色々あるのは知っているけれど、今はこう書きたい気分)

 

という訳で、この週は人間の醜悪な部分を見せながらも、最終的には人を信じることの大切さにたどり着くっていうウルトラなストーリーでした。

先週、北見さんの「ひとりはさびしいです」から、今週の「あんたを信じる」っていう流れは素晴らしいなぁ。

 
同時進行で複雑に話が進むので、ここでは物語を少し整理して書いていしまっているんですが、やはり『純と愛』のストーリーテリングって上手いです。本当は見るのが1番。
 
 今回も、家族ってそんないいもんじゃないかも…、と見せてから愛くんの独白をいれる構成なんてうまいなと思います。
 
あとね、字面だとシリアスだけど、見るとそうでもないからね〜。純ちゃんと先輩ベルボーイとの絡みとか、楽しいよ。
 
(端折ってこの文字数って、一体これからどうしよう笑。今も端折ってるけど、もっと端折るか…。でも好きだと端折るのが忍びないよ。試行錯誤だな。)
 
 
 
 

 

 

 

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