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お出かけ手帳

誤字脱字病。書いては直す人生。

『純と愛』 第4週 ねむりひめ 前半

☆ネタバレしています☆

 
先週は、新しい命をどうするか、ということが物語の1つの核になりましたが、今週は同じ命でも、失われた命がテーマです。愛くんの弟・純くんですね。純くんが亡くなったことで、待田家の人々がいかに傷つき、今も苦しみ続けているのか。引き続きヘビーな内容です。
子供堕ろすだなんだってやった、次の週がこれですから。すごいドラマだよ…。

愛くんの背負っているものの重さがよくわかる週で、本当に色々と考えてしまいます。純ちゃんがいなかったら、本当にヤバかったよこれ。
 
 
とりあえず保留ということで
先週は、純の「人の本性が見えるって言うあんたを信じる」宣言からの愛くん号泣、という感動場面まで。今週はその続きです。

純は愛くんを抱きしめ、更に続けます。
「あたしには、あんたが必要みたい。だから、あたしと付き合ってください」

僕みたいなやつでいいんですか?と愛に聞かれ、一瞬ひるみますが、更に力強く「あんたじゃなきゃだめなの!」。

愛くんはじっと純を見つめます。
キスでもしてくれるのかとドキドキする純ですが、「じゃあとりあえず保留ってことで」と言われてしまいます。仮契約というか、お試し期間というか、嫌になったらいつでもやめれれるように。そして、そそくさと帰る愛くん…。
 
純は「なんでこういつも予想外の展開なの」と視聴者の心を代弁するように呆然としますが(笑)、愛くんの行動も理解できる気がする。
 
愛くんは、8年間も誰とも人付き合いをせず、過去だけを見つめ続けて生きてきた人物です。
自分のことを信じると言ってもらえて嬉しいけれど、自分なんかが純さんを幸せにする自信はないし、嫌われるかもしれない。純を縛らないためにも、自分を守るためにも、ということでしょうね。人と関わること自体久しぶりですから。

実際デートをしても、愛くんは人の顔がみれないので普通に歩くことすら難しい。そして、それを「歩きにく!」と素直に思ってしまう純(笑)。大丈夫なのかね。
 
 
動物園の思い出
人の顔を見られないため、レストランでの食事も、ショッピングもデートにならない2人は、動物園を訪れます。
動物は基本、裏表がないからOK、子供は人による(←迫りくる事件の予告)、とのこと。(大きな事件の前には、必ず予告を入れる遊川さん。伏線じゃなく予告なんだよ。)

家族連れのお客さんを見て、純は子供の頃に狩野家でこの動物園に来た時の思い出を話します。

それは、自分が迷子になったことさえ気づかずに動物を眺めていたら、お父ちゃんが血相を変えてやってきた。そして純の手を強く掴んで、「二度と離れるな!」と鼻息荒く怒りまくった…というもの。しかも、この出来事を最近夢でよく見る。

それを聞いた愛くんは、「きっとお父さんに愛されてると感じたんですよ、そのとき」と言います。もちろん否定する純ですが…。
 
善行は純をすごく拒絶するけれど、娘に対して愛情はあるんです。ただ自分を愛して欲しいという気持ちも人一倍強いから、自分に合わせてくれない娘に、なぜ!?という怒りが強くなってしまう。だからお父ちゃんの愛情は純に全然伝わらない。
 
最近、純は善行とやりあってばかりですからね。こんな夢なんか見て…。いつもくそみそ言ってるけど、純も本当はお父ちゃんの愛を感じたいんだよ。あぁなんて似たもの親子。切ないよ。
 
 
なんでお前が生きているんだ
楽しいデートも終わり、純のアパートの前まで戻ってきた2人。
帰ろうとする愛くんに、せめてチューとかしようと思わないわけ?と純は内心ヤキモキ。かわいいねぇ。

それを察した愛くんは、意を決してキスをしようとしますが、顔を近づていく途中で見てしまうんですね。エントランスのガラスに映った自分の恐ろしい顔を。ガラス側の自分はこう言います。
「なんでお前が生きてるんだ。お前が死ねば良かったんだ。」
それは自分の本性であり、弟の姿でもあるといいます。吐き気を抑えながら、去っていく愛くん。

当たり前だけど、二卵性とはいえ双子だと、顔がすごく似てるってことなんですよね。自分の顔を見れば双子の弟を思い出すし、弟で思い出すのは悲しく辛いことばかり。

「なんでお前が生きてるんだ。お前が死ねば良かったんだ」は、純くんが亡くなる前に愛くんに言った「なんで僕が死ななきゃいけないんだ、なんで愛ちゃんじゃないんだ」っていう言葉を反転させたものですね。前にも鏡を見た際に、愛くんはこの言葉を聞いています。

愛くんが、この言葉にこんなにも取り憑かれているのは何故でしょう。

もちろん、トイレで語っていたように、自分があまりに恵まれていたこと、そのくせ骨髄が適合せず助けることができなかったことに対する申し訳なさは大きくあると思います。

「何で愛ちゃんじゃないんだ」と、愛くんの死を望むようにも取れる発言に傷ついた、ということもあるでしょう。

 

だけど、それだけでしょうか。

弟の死に対する悲しみだけでなく、自分が生きていることにここまで罪悪感と自己嫌悪を抱えてしまっているのは何故なのか。

自分でも吐きそうなほどになる、愛くんの本性って一体どうなっているのでしょう。

 
 
家族には会わない!!
別の日。なんだかんだで水野&チカとダブルデートをした純と愛くん。二人が付き合うことに納得のいかない水野に絡まれたんですね。
水野さんはゲームやスポーツで対決を愛くんにふっかけますが、いつも愛くんが勝ってしまう。しかも水野さんより難しい英語も喋れることが判明。すごいな。
 
帰り道。純は愛くんに、疲れさせてしまったことを謝ります。そしてさらに、鏡を見たら自分の本性さえ見えてしまうことに対して、純は「私に何かできることはない?」と聞く。純は愛くんを笑顔にしたいんですね。

しかし愛くんは、「純さんはそのままでいて下さい。一緒にいられるだけで幸せだし」と微笑むだけでした。
 
そうしてまたもアパートのまえに戻った2人。
前回のリベンジ、とキスをしようとしますが、自分の顔が見えないようにフードをかぶって変な体勢に入る愛くん(笑)。
結局、純の部屋へ移動し仕切り直して、いざ…というところで、愛くんの携帯が鳴ります。必ずジャマが入るんだよ、こういう時ドラマは!
 
父親からの電話とわかっていながら、愛くんは出ようとしません。
 
「絶対心配してるよ。本性が見える問題も解決するかもよ」と急いで電話にでさせようとする純。
 
すると、
「すみませんけど!」
それは初めて聞く荒々しい口調でした。
「家族にはもう会わないって決めてるんで!!」
そのまま怒って愛くんは帰ってしまいました。さっきの微笑みが嘘のようです。
家族の顔を見るのが辛い、と言ってはいたけれど、彼の家に帰らない意思は相当に固い。
今まで見たことのない愛くんの一面を見て、付き合うのはやっぱ無理かも…と不安になる純です。

 

指輪事件
一方職場では、ファミリーのお客さんをお部屋へご案内した純。部屋に入るなり早速夫婦は喧嘩を始め、なんだか険悪な雰囲気です。子供は未就学児と思われる男の子が2人。お兄ちゃんがヤンチャなんだよ。弟は病弱。この構図は…嫌な予感。

次の日、弟が具合が具合が悪くなり、母親が病院に連れて行くことになってしまいました。父親は仕事で何処かへ行ってしまった。

居合わせた純は、1人で部屋に残されたお兄ちゃんの子守をすることに。このお兄ちゃんがね、手に負えない程ハチャメチャやるんですね。そして純が気づかないところで、母親の指輪をポケットにそっと隠します…。

数時間後、桐野さんから呼び出される純。例の母親が指輪がなくなったと騒いでいるというのです。

母親は子守をした純を疑います。

しかし一緒に対応してくれた桐野さんは、部屋の隅々、ゴミ、リネンすべてを手分けして徹底的に探すんですね。当ホテルのスタッフは泥棒なんてしない、貴重品はセーフティボックスの使用をお願いしているので弁償はしかねる、とはっきり言います。信用問題に関わるため、簡単に弁償はしない。桐野さんは本当に素晴らしいホテルマンですよ。

 

でも純はあの子供が指輪を持っていると疑っているので、納得できません。部長には結局、またお前は問題を起こしたと責められてしまいます。

何故あの男の子を調べないのかと純は桐野さんに訴えても「私達は犯人探しをしてるのではない。私達に出来るのは、指輪を探すお手伝いだけ。あの子を問い詰めて一体誰が笑顔になるの? 」と言うだけ。

桐野さんは純が犯人だとは全く思っていないし、ある程度の察しがついていたと思うんですよね。「一体誰が笑顔になるの」というのは、純が笑顔にこだわるからこそ言ったんだと思うんですけど、泥棒呼ばわりされた純は気が収まらないんだな。

 

何のために生きているのかわからない
指輪事件で落ち込む純は、愛くんに電話をします。
愛くんは「純と付き合うなら」とネットカフェで仕事探しをしているところでした。でも、人の顔を見られないのでなかなか合う仕事がない。
水野対決を目の当たりにした純は「愛くんは何だってできるのに」と素直に言ってしまいます。
 
すると愛くんはこう呟く。

「わからないんです、 自分が何をしたいのか。何のために生きているのか」

子供の頃から弁護士をになるつもりで頑張っていたけれど、弟が亡くなってから、何のために生きているかわからなくなってしまったと言うんです。
 
生きている意味さえなくしている愛くん。
逆を言えば、愛くんは弁護士を目指すために頑張っていた時期があったということですよね。何故、純くんが亡くなった後はその気持ちを失ってしまったのでしょうか。それは弟を失った悲しみだけが原因でしょうか。
 
今週は実はちょっとミステリーなんですね。愛くんの心を巡るミステリー。
 
 
死ねなんて思うな!

オオサキのロビーで例の兄弟を偵察する純と愛くん。指輪事件をうやむやにしたくない純は、あの男の子の本性を見ることを頼んでしまうですね…。

「指輪はあの子が持ってます」とだけ言うと、愛くんは1人足早に歩き出し、男の子の顔をいきなりビンタ。

「おいお前、二度と弟に死ねなんて言うな!!」

男の子に、もの凄い形相で怒鳴る愛くん。それは幼い子供を相手にする態度では決してありません。

「お前が親にバレないように弟をいじめているのも全部知ってるんだからな。今だって弟の腕、思いっきりつねったろ」

男の子のポケットから指輪を取りあげます。

「なんなんだよ、これは。お前、お父さんとお母さんが構ってくれないから、困らせてやろうとでも思ったか!」

男の子を突き飛ばし、尚も愛くんの怒りは止まりません。

今後一切弟を死ねなんて言うな。子供だから許されるなんて思うなよ。本当に死なれたらどんだけ後悔するかわかってんのかよ。どれだけ辛い思いするか、お前に教えてやろうか。お前の本性は俺が全部わかってるからな!覚えとけよ!

この言葉からわかるのは、愛くんは病気の弟に悪意を持ってしまったことがある、ということ。そしてそれを深く後悔し今でも立ち直れないでいること。

子供に対してあそこまで取り乱したのは、自分の持つ1番嫌な部分を見せつけられたからです。愛くんはこの男の子の中に、自分を見たんですね。

この男の子と同じように、病気がちな弟を持った愛くんは、きっと寂しい思いをしてきたんだと思います。親に心配される弟をどこかで羨んでいた。

あまりの寂しさに意地悪したこともあったかもしれないし、「純さえいなければ…」と思ってしまったことがあったんでしょう。子供ならむしろ、そうあって当然なのかもしれません。子供は親に愛されたいと願うものです。

でもそうしている内に本当に弟は死んでしまった。何をどうしても、もう取り返すことはできないのです。

自分の醜さが弟を不幸にし、殺してしまった。そう愛くんは自分を責めている。移植の不適合だけなく、あらゆる意味で弟の死の責任を感じているんですね。

純くんが病気になったのも亡くなったのも、本当は誰のせいでもないのに。

でも、そんなふうに誰かのせいにしたくなるほど、病気も死も理不尽なこと。愛くんの場合その矛先は自分へと向かいました。

 

子供を殴るのはもちろんやりすぎですが、あの男の子に、自分のようにはなって欲しくないという気持ちもあったんでしょうね。

 

オオサキのフタッフに取り押さえられ、愛くんは事情を問い詰められますが、「殴ったのはあのガキがムカついたから。」と誤魔化し、「この人は関係ない」と純をかばいます。そして、彼はそのまま警察に連行されてしまいました。

 

ここでまたも大事な格言が出ます

連行される愛くんを見て、水野さんは「あいつ昔から全然変わんないな」と言います。そして先週に続き、これから何度も出てくる大事な格言が水野さんから!

トルストイの言葉にこんなものがあるんだ。「私があなたを作りあなたが私を作るそれが愛だ。」

だから、愛と付き合うと君の人生に悪影響だ、僕と違って、という訳です。

最後にさりげなく自己アピールをはさんでくるところが、水野さんらしいんですが(笑)。

共に過ごすということは、お互いに影響しあうということ。さぁ純は愛くんとどうするか。

 

こんなときは誰かに相談したいけど、純には友達がいないんですよね。結局、母に電話をしてしまう。

純は訊きます。

「お母ちゃんさ、お父ちゃんと結婚して後悔してない?」

 「あたりまえさぁ」と晴海。

どうやって決断したの?っと更に聞いてみるもの、こっちはそれどころじゃないと言われてしまいます。何故なら、剛が動画サイトに馬鹿な自作映像をアップしていたから。裸にギターでお父ちゃん批判&「お母ちゃん泣いてるよ」って歌ってるっていう(笑)。

お前はいいな悩みがなさそうで、と純は少しだけ心が和みます。

 

剛は、いつもふらふらしててどうしようもない子だけど、シリアスなところで必ず出てくるんですよね。実際その場にいなくても「おねぇ、今ここにいるよ~」ってハガキを送ってくれたり。張り詰めた空気を緩ませるのが、剛の役割なんでしょう。こういう子がいるって素晴らしいですよ。

そもそも剛は、善行に言われっぱなしのお母ちゃんを見ていられなくて家出をしたんだし、それなりに悩みもある優しい青年の面も持っているんですよね。

 

後半へ!

 

 

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