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お出かけ手帳

誤字脱字病。書いては直す人生。

『純と愛』 第6週 らぶすとーりー (前)

テレビドラマ 純と愛

☆ネタバレしています☆

 
 
今週は、視聴者としても今までの試練が報われる(笑)大切な週です。
 
といっても、そこは『純と愛』なので何もかもハッピーではない、というか、むしろドン底場面もあるけれど、それでも、人は自分を信じて未来を選ぶことができるんだって思わせてくれるような、いいシーンがたくさんあるんですよね。あぁこんなぐちゃぐちゃ書いているのが不粋に思える…。未見の方は是非みて頂きたいよ。
 
 
純、元気なくなる
凄惨なケンカから早1ヶ月。あれ以来、愛くんは音信不通になってしまいました。純はなんとか淡々と仕事をこなしています。何かしていないと、何か考えていないと、愛くんを思い出してしまうから。
 
大人しく働いてるので部長からは「やっとオオサキの一員らしくなった」って褒められるけど、オオサキ社長からは「最近トラブルないね(笑)」とかつまんなそうに言われるし、水野からは「君らしさがなくなった。社長になるとか、ここをまほうのくににするとか、あの気持ちはどうした?」と軽く怒られたりします。
 
そんなこと言われてもね。愛くんがいなくなって、純は弱っちゃってるんだよ。しかも自分のせいで出て行っちゃったからな。
 
そんななか、晴海から正の結婚式に出るように、と電話がかかります。二度と家に帰って来るなと言っていた善行まで、今回ばかりは来いと命令。
 
マリアさんのことも、正もまだ彼女を好きな気がすることも、お父ちゃんが息子を利用しようとしていることも、何もかもが気になって、純はこの結婚がどうしても納得できない。そんな式行くかっ!…でも、お兄ちゃんのこと、このままほっておいていいのかな、と思ってしまう自分もいるし。気持ちは揺れるばかりです。
 
 
一方、善行はマリアの店に行き、正の結婚式があることを伝えます。子供が産まれることを正には言うつもりがないことも。
この時お父ちゃんは、どういう気持ちだったんだろうね。まぁ邪魔すんなっていうのはあるけど、別にマリアを憎んでるとかそういう訳でもなさそうだし、マリアさんが後からぐちゃぐちゃ言うタイプじゃないってわかってるはず。
お腹の子は善行の孫でもある訳で、やっぱり気になってるんだよなぁ。でも正には結婚してもらわないと困るし、マリアさんのことは墓場まで持っていく覚悟だったのかな。
あぁ、善行さんは本当に難しいお父さんだよ。
 

 

愛くんと別れたことを知った水野は、早速純にアプローチを再開です。

「君がいとしを病気って思うのも仕方ない」とか、「俺だって君の考えてることはわかるよ」とか、弱っている純を落としにかかります。何てやつだ。
いとしは俺の本性を何て言ってたの、と聞かれ「水野くんは純さんとエッチなことがしたいだけ」と正直に伝えると、「いけないかな」と開き直る水野氏。潔さを感じる純(笑)。
 
家まで送ってもらい、水野は純を抱擁。純、陥落寸前のことろで…「もう男変えてんねや!」
なんと誠ちゃんが、アパートの前で純を待ち構えていました。
「愛ちゃんから伝言、ってかあんたかなりくさいで」
 
 
愛くんからの伝言
愛くんの伝言は「結婚式に出ろ」でした。それだけ。詳細はありません。
いとしくん、生きてんの?結婚するの?色々うるさい純。
もちろん正の結婚式のことですね。
 
部屋に上がるなり、窓を開け放つ誠。そんなに匂うのか。

純が愛くんを精神科に連れて行ったことを、誠は責めます。 先生の診断を信じたのか、じゃあ私も病気なのか、と問う。

「愛くんのことも誠ちゃんのことも信じたいんだけど、わかんないんだよ」
純は愛くんがいなくなって寂しくて仕方ないのに、この時点ではまだ迷いがあるんです。「好き」と「信じる」は別の感情なんですね。
信じるって難しいよ。瞬間的に信じることができたとして、揺れ動く日々の中で、誰かを信じ続けることなんてできるのでしょうか。信じるふりをするよりはいい気がするけれど。っていうか信じるふりをしながら、なんとか関係を保ってる人って多い気がするよ。晴海さんなんかはそういう感じですよね。どっちみち純は正直だからできないし、愛くんは心読めるから無理。うーん厳しい。
 
誠は、あの威勢のよさはどこへ?うちのママ喜ぶやろな、と皮肉たらたらですが、一方で2人が別れたことにがっかりしています。一生愛し合ってくと思っていたのに、と。
誠は両親があんな状態で、父親が浮気しているのも知ってるから、愛情に対して懐疑的です。私は一生誰も好かん、とか言って。
だからこそ、文句言いつつも純と愛くんを応援してくれているのだろうな。2人が幸せになれば、彼女も希望が持てる。

あとは自分で連絡せい、と帰っていく誠。
岡本玲ちゃんいいわー。かっこいいよ。強気な毒舌なのに、嫌な感じが全然しないの。あのお母さんの娘だけあって、筋はとおってるし、でも優しいし、いい子だよ。
 
 
でも自分で連絡て…。
別れて以来、愛くんにメールを送りまくっていた純。生きてんのか!とか、死ぬなよ!とか短い割に重いのが特徴です(笑)。
誠の登場で、メール送信数に拍車がかかり、純はまたストーカーみたいなかんじになっちゃいます。何事も純ちゃんは過剰なんだよー。
 
 
水野さん…
愛くんから何の返事もないまま、水野さんは依然やたらと優しくしてきます。「この人は本当はいい人なんじゃないか」とすら思ってしまう純。
カラオケで「ひな祭り」10回歌うとか、いくら落ち込んでるとはいえ、ちょっと純ちゃんはどうかしてると思うけど(笑)、水野さんはそれに付き合ってくれます。
例のトルストイさんの言葉も言ってくれるし。
私の愛があなたをつくり、あなたの愛が私をつくる
いい雰囲気でキス寸前…のところで、愛くんとの墓場キスを思い出す純。
しかもトイレに逃げたところで、音沙汰のなかったら愛くんからメールがきます。本文は知らない那覇の住所のみ。

結局「何やっててもどうしても愛くんを思い出しちゃうんです」と純は先に帰ってしまいます。

このドラマで水野さんは愛くんのアンチ的な存在としている訳ですが、アンチであると同時に、いやそれがゆえ、いい言葉言ったり、愛くんのことを思い出させたり、いつも純の背中を押してしまっている。純に関しては全く報われない人物ですよね。なんかこの三角関係、ちょっと無理がある気もする…。
もう少し先に水野さんフューチャーの週があるけど、やっぱりアンチがいないと成長もないし、物事が動かないっていうのはあるんでしょうか。この人の扱いが今はまだ整理できん。

アンチで言えば、話全体からいうと、純自体が物語世界のアンチでもあり、物事を信念で変えようとするっていうふうにもなってる。
だからなかなか仲間もできないし、嫌われる。もう第6週なのに、純は依然ほぼ孤独です。(いま放送中の『マッサン』なんて、エリーちゃん第3週で日本人の友達ができたけど、純は日本で産まれ育ってるのに友達ができるのはまだずっとずっと先だよ。全然話が違うから比べちゃいけないけど。)
本当に純ちゃんは切ない存在です。でもこういう人がいないと世界は変わらないんだよ。
 
 
 正と結婚して私が幸せになる?
会社を仮病で休み、すぐ那覇に飛んだ純。メールにある住所に行ってみると、そこにはアパートがありました。
ここに愛くんがいるわけ?

しかしそこに住んでいたのはマリアさん。マリアの大きなお腹を見て「おろしてなかったんだ!」と驚く純ですが、私は「おろしてない」という直接的な言葉を朝ドラで相変わらず採用していることに驚いているよ(笑)。
 
何故いま自分たちが対峙しているのかわからないまま、2人は話し始めます。
 
善行から結婚式のことを聞いていたマリア。純がこのままでいいのか、まだお兄ちゃんのことが好きなんじゃないか、お兄ちゃんもきっとそう、と焚きつけても、「関係ない。もう遅い」と聞く耳なしです。純は式を「ぶっ潰そう」とまで言うけどダメ。
逆に「正と結婚して私が幸せになる?」とマリアに言われてしまいます。

優柔不断な兄を思い出し、言葉に詰まる妹。
でも諦めずに必死に説得をし続けます。
マリアさんを幸せにできるかはわからないけど、マリアさんがいないとお兄ちゃんがだめになっちゃう。その子の父親は1人だけ。家族を大切にしない人は信じないって言われて、私その言葉がすごく胸にささって…、それってその子を大切にしてるってことでしょ!」

うるさい!
純はマリアに無理やり部屋から追い出されてしまいました。

部屋にはまだ正の写真が飾ってあるし、正から貰ったネックレスをマリアさんは登場当初からずっと着けてる。そりゃそういうことですよ。だから1人でも子供を産む決意をしたんだと思います。
でもマリアさんは真面目な子だし、善行にも釘さされているし、だいたい正はいいかげんだし、「好きだから」ってだけでは動けない。苦労するのが目に見えてるもん。
 
純はマリアさんを必死に説得しますが、これはお兄ちゃん達だけの為じゃなく、自分も愛くんを失ってすごく後悔してるからなのかもしれませんね。
 
 
お父ちゃんみたいになりたくない
結局、那覇から宮古までやってきた純。愛くんは変わらず音信不通でイライラは募るばかり。
 
サザンアイランドの宴会場で、正と晴海は明日の披露宴の準備をしています。そこへ純は怒鳴りこむ。
「知ってるのマリアさんのこと!」
マリアさんがこどもを産もうとしていることを知り、驚く二人。
 
このままほっといていいの?マリアさんのこと好きじゃないの?後悔しないの?明日、愛誓えんの?
純のたたみかけが、いつにも増してすごい。
 
正はホテルの借金を返すためだからしょうがない、となんとか言い返す。
 
オオサキ社長も自らの結婚について、「侵略結婚みたいな感じだったけど、相手の子もかわいいし、まいっかって感じ」と語り、純は「お前もかよ」って思うんですが(笑)、家を背負う男は弱いですよ。というか男の人の方がしがらみ全般に弱い気がする。そして、この世の争いごとは、ほとんどしがらみのせいだと私は思うわ。
 
そこに善行も登場し、怒りの矛先はお父ちゃんへ。
 
こんな結婚反対!息子を利用して恥ずかしくないわけ?借金いくらあんのよ!おじぃのホテルつ部したら承知しないからね!
 
怒りの暴走が止まらない純。
 
「家族みんなを不幸にしてるのいいかげん気づいたら?みんなお父ちゃんのせいで辛い思いしてんの。みんな嫌なこと我慢してんのよ、お父ちゃんが何かする度に。」
 
そしてトドメを言ってしまう。
「私お父ちゃんみないな人間に絶対なりたくない」
 
なんやと!と怒る善行を押し退けて、晴海が純をビンタ。
「娘にそれだけ言われて、親がどれだけ傷つくか分かってるの!」
 
こんな式絶対出ないから!と純は泣いて走り去ります。
 
晴海は、夫をかばうためだけでなく、夫に逆らうことができない自分も、同じように責められていると感じたのでしょうか。
また、あそこで晴海が純を止めないと、善行が何を言い出すわからないっていうのもあったと思います。
  
純はお父ちゃんを相変わらず全否定で、非情なことを言ってるんですが、これは長年の善行の行いがそうさせているとも言えるんだよ。
この親子は長い時間をかけて関係をこじらせているし、悪いことがあるとお互いのせいにする癖が染みついてる。純だってここまで言ってしまう自分が悲しいんだよ。でもあまりにお父ちゃんがわかってくれないから、度を越してしまう。
純と善行はちょっとやそっとのことでは、もう関係修復できないよ。
 
 
いとし会いたいよどこ!
善行とケンカどころか、晴海にも頬を叩かれてしまった純。おじいとの想い出のビーチでひとり、広くて青い海を眺めます。

純は愛くんに電話してみるけど、やっぱり留守電。それでも語りかけずにはいられない。いま宮古にいること。海が愛くんに見せたくなるほど死ぬほどキレイだけど、「あたしゃなにやってんだって感じ」なこと。
 
「メールで色々言ったけど、愛くんに1番言わなきゃいけないこと忘れてた」
 ここで留守電の録音がきれる。でも純は続けます。
 
「ごめんね。愛くんのこと信じ切ってあげられなくてごめんね」
純は泣き出してしまいます。
 
「ホテルではルール守れって言われてから自分が何やってんのか全然わかんなくなっちゃったし、家族の前ではものすごく嫌な子になっちゃったし。
やっぱあんたがいないとダメなのかなあたし。」
 
返ってくるのは波の音だけ。
「 会いたいよ。いとし会いたいよどこ!!」
 
この純はね、というか夏菜ちゃんは素晴らしいですよ。泣いてマスカラが流れてね、黒い涙をつたわせて「ごめんね」「あいたい」って叫ぶ姿が本当に切なくてね。あ、いまこの子は本当にひとりぼっちで、愛くんを心底必要としてるって感じるんです。

 

 純はマリアさんのアパートで「マリアさんがいないと、お兄ちゃんがダメになっちゃう」って言ったけど、きっと純もそうなんじゃないかな。純は、愛くんがいなくなって、自分がどんどんダメになっていくのがわったんだと思います。

そんなに大事な人のことを何故信じなかったんだろうっていう後悔。親とも大げんかまでしちゃって、もう寂しさの限界。愛くんが死ぬほど恋しいって気持ち。全てがあいまってすごくいいシーンです。 

 
それだけじゃだめなの?
波打ち際にしゃがみ込み、涙が止まらない純。すると、後方からあの声が。
「こ、ここに、ここにいます!」

草陰から愛くん小走りで砂浜に登場。
純はわけがわかりません。ドラマチック!
 
愛くんは言います。
どうしても宮古の海が見てみたかったし、純のふるさとで考えるのが1番だと思った。なんで純のこと好きになったのか。本当に好きだったのか。顔が見れたから勘違いしただけなんじゃないか。
 
しかも愛くんはサザンアイランドに宿泊していて、狩野家の動向を色々目撃していた(笑)。それでマリアさんのことも、教えてくれたわけです。

純は聞きます。
「それで、なんで私のこと好きかわかったの?」

実は… とうつむく愛くん。
なにそれ!とキレる純。
 
「悪いけどね、私あんたが出て行ってからなんにも考えてないからね。ただ愛くんのこと思い出して、会いたくて会いたくて、でも会えなかったらどうしようって思うと不安で不安で。
一緒に歩いた道はすごく遠く感じるし、クリームシチューだって愛くんが作ってくれたほうが全然美味しいし…ひとりで部屋にいるとみしみしなって怖いの。
それだけじゃダメなの?
そういうこと考えて胸がぐって痛くなって、それだけじゃだめなの?」

ねえ、だめなのって聞いてんの!と純は愛くんの胸ぐらを掴んで(笑)ぶんぶん体を揺らします。
 
「僕はもう純さんと別れたくないです。 もう1人になるのは嫌です。あなたとずっと一緒にいたい。離れたくないです。それだけでもいいですか」

泣きながらそう言うと、愛くんはハートの貝殻を純の手のひらに乗せます。
久し振りに、純に笑顔が戻りました。
 
セリフ書き起こしてるだけですみません(笑)。これ大丈夫かな。
 
ここで話されているのは、好きな者同士が一緒にいるのに理屈は必要か、ということですね。お互いに一緒にいたいと思う気持ちがあるのなら、それをまず大切にしたっていいじゃないか、ということだと思うんです。言語化できなくても、離れたくない、と感じるならそれでいいんじゃないか。
 
深層心理では色んな理由が絡み合ってるんだと思うんですけれど、まずはシンプルな気持ちが1番大切ですよね。
純は愛くんの不在でどれほど胸が苦しいか訴えるけど、もうそれで充分。この長いセリフは、相手を説得するのにふさわしい力があると思います。素晴らしいな。
 
愛くんは何で純が好きかよくわからないっていうけど、純は愛くんの抱える問題を自分のことのように一生懸命考えてくれる子で、そりゃ好きになるって思うよ。
今までどんなに長く1人でいたとしても、2人でいる幸せを知ってしまったあと、また1人に戻ったのは格別に辛かったろうな。
 
実は物語の後半、愛くんを何故好きなのか、何故ホテルが好きなのか、純が自分を見つめる週があります。ここは厳しいです。それを考えると、大したものは見つからない、みみっちい自分しかないのかもしれいっていう。でもそれはまた別の話。
 
今は、色々問題も多いし、互いダメなところもあるとわかった上で、それでも一緒にいたいという気持ちに素直に向き合う2人がいいなって思ってしまいます。2人はもうお互い深くかかわっていて、「私の愛があなたをつくり、あなたの愛が私をつくる」フェーズに入っているのよ。
 

そして北見さん(第2週より)の「1人はさびしいです」をちらりと思い出す私…。

もう離れるなよ!

 
このビーチで純がひとりぼっち、からの愛くんと仲直りするくだりは、『純と愛』ファンならみんな好きなはず。
やっとカタルシスといいますか、この2人を見ていて良かったって思えるんじゃないでしょうかね。だって純と愛くんが手を取り合わないと、本当に辛いんだもん(笑)。見てる方もひとりぼっちな気がしてしまうよ。
 
 
 
まだまだここで3話分。 
中編へ!

 

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