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お出かけ手帳

誤字脱字病。書いては直す人生。

『純と愛』第9週 はっぴーうぇでぃんぐ

☆ネタバレしています☆

 
第9週は全26週の中でも一番ハッピーなのではないかな。先週、お互いのために頑張ると心新たにした純と愛くん。今週はホテルの皆を巻き込んで、お客さんのために奔走します。

 
ハッピーウェディング
ストーカー事件で落ち込んだりもしたけれど、愛くんのおかげで元気を取り戻した純。「オオサキを’まほうのくに’にするために死ぬ気で頑張る!」と張り切ります。
 
そんな矢先に、結婚式をキャンセルしたいというカップルが。理由は、新郎の父親が経営する会社が倒産したことをきっかけに、親と絶縁状態になってしまったから、というもの。
新郎のお父さんは借金を苦に自殺未遂。それを知った新婦の両親は、耳の不自由な娘を案じて結婚反対。新郎の両親も元々賛成じゃなかった。経済的にも厳しい。
 
なんでこのドラマのカップルは、こういうガツンとくる設定ばかりなんだろう…。まぁそういうドラマだからしょうがない(笑)。
会社の倒産とか、徐々に入れ込んでるんだよなぁ。こういうことは他人事じゃないんだよ、っていう展開がじきにやってくる。
 
ともあれ、今週純はこのカップルが結婚式をオオサキで出来るように奮闘します。「自分たちと同じようにこれからきっと大変だから、せめて旅立ちだけは応援したい」と思うんです。
 
このカップルが、また楚々として素敵なんですよ。どんなことがあっても離れないっていう感じが佇まいで伝わる。応援したくなる。お客さん役の俳優さん達、いつもキャスティングぴったり。
 

最初は皆に「無理」って言われるし、自分でも無理を言っているのはわかるけど、どうしてもあのお客さんを祝福したい。
ドレスを着て写真を撮ることは、なんとかとりつけたので、リミットは撮影日の1週間後。
純の熱意はやがてホテル全体を動かし、撮影日にサプライズの結婚式をオオサキのみんなで執り行いました。カップルも大喜び。
ロビーを会場にして、たくさんのお客さんとスタッフの笑顔に包まれた、とても素敵な式になりました。

愛くんも、純にあれこれアドバイスをしたり、実際にオオサキでお手伝いをしたり大活躍。先週の色々を経て、少しずつ外の世界に出始めます。

今までになく朝ドラらしいお話!
 
 
幸福な狩野家
今週は狩野家にも幸せな時間が訪れます。

先週、晴海は家出をするほど追い詰められていましたが、正とマリア、剛が宮古に戻ってきたことで、元気を取り戻します。

一方で、オオサキ社長の融資のおかげもあり、サザンアイランドの経営は急に上向きになります。予約やイベントがどんどん入る。
それを電話で純に報告するお父ちゃんの嬉しそうな顔ったら。いつものしかめっ面が、ニッコニコなんだよ。ホテルを立て直す意欲に燃えています。剛に電話を代わる時も純のことを「お姉ちゃんや!」とか言って。
こんなに幸せそうな善行さんは、この時だけな気がする。泣けてきます。
 
お父さん(お母さんもだけど)の仕事が上手くいってる時って、家族も上手くいくんですよね…。


善行さんがサザンアイランドを再建しようと前向きな気持ちがあったことを、ここでちゃんと覚えておこうね。
 
 
オオサキの精神、そして明かされる謎
最近、哀愁が止まらないオオサキ社長。実はオオサキが外資系ホテルに吸収合併される話が進んでいました。リーマンショックの煽りを受け、実はホテルは経営難だったのです。善行に融資してる場合じゃないよ。だからこその哀愁だだ漏れだったんですね。

オオサキのロビーで子供の頃よく遊んだ、と純に語る社長。純もまた子供時代におじぃのホテルでの思い出を大切にしています。この二人がホテルに対してロマンを持っているのは、規模は違えど、人生の早い段階でホテルが素敵な場所だって刷り込まれているからなのかもしれません。
「ホテルの存在意義って、利益を上げるだけじゃなくて、そこに来た人に特別な空間と時間を提供することのような気がする」って社長がしみじみ言うシーンがあるんですが、純の「まほうのくに」の感じと似てますよね。
 

ロビーにある柱のひとつに、小さなプレートが掲げられています。足元に、さりげなく。ラテン語で何か刻まれているんですが、これは先代から伝わるオオサキの精神でもありました。
歩み入るものに安らぎを。去りゆくものに幸せを。
純はもちろん気に入ります。オオサキはもとはいいホテルなのよ。
 
私もこの言葉が好きで、ホテルの仕事してた時はよく思い返してたな。
 

あと、この週は遂に、社長がいつも連れてる怪しげな人達の正体が明かされます。
 
なんと占い師の皆さんでした(笑)。
経営難をいろんな占いで何とかしようとしていたらしい…。
 
社長が入れ替わり立ち替わり怪しい人を連れてるネタって、初期の段階から度々出ていましたね。
最初はキレイなお姉さん風で、社長もチャラチャラしてるから、遊んでんのかなーって感じだったんですが、その相手がだんだん怪しくなってきて、 超オリエンタルな格好の人とか、「男かよ!」 とか「そんなお年を召した方と!」とか純の心のツッコミがも合わせて面白かったんですけどね。
 
今週はいよいよ合併話が本格化し、オールスター大集合みたいになります。そして、純に怒られて、即解散(笑)。
しょうもないことしてるけど、オオサキさんもかなり追いつめられてきてます。
 
社長は対等合併だと思っていたんだけど、実は完全に吸収合併で話は進んでいたんですね。この事実を、新聞にすっぱ抜かれた後に気づくあたり、この人のボンクラぶりが表れている…。
本当にそうなれば効率第一の利益優先主義が一層強まります。外部委託を増やすことになり、リストラも避けられません。このままじゃ、これまでのオオサキの良さはなくなってしまう。
 
しかも外資系ホテルの代理人は多恵子です。だから最近オオサキでうろうろしてたのね。結婚式のために駆けずり回る純に「夢やロマンで経営が成り立つ時代は終わったのよ」とばっさり言い放つようなお方。手ごわいよ。

どうするんだ、社長。「ホテルは経営するより、泊まるほうが好き」とか言ってる場合じゃないぞ。
 
 
協力は上手く引き出すもの
プライズウェディングは成功しますが、もちろんそれは週の最後。紆余曲折があります。
何しろ、単なる純の思いつきですからね。タダで結婚式をするなんて、協力者がなかなか見つからない。

純は結婚式をキャンセルされた直後に、何とか結婚式を挙げられないかって上司に言い出します。思ったら口に出さずにはいられないから。もちろん却下。

そのあとも諦めきれず、1度はうちのお客さんになってくれたんだし祝福しましょう、と熱く説得にかかる純。
今度は却下どころか、どっちにしろ写真撮影の日はチャペルが空いてない、と言われてしまう。
 
社長の子供の頃の話をきいて、そうだロビーだ!ロビーでサプライズウェディングだ!と思いつき、企画書を書いて、あちこちにお願いするもの、やっぱりダメ。
ロビー使うとなると、ブライダルだけの話じゃなくなっちゃうから、余計大変です。
 
桐野さんなんて会った途端、頼む前に断られちゃう。オオサキの精神を持ち出してもダメ。「前例のないこと、リスクがあることを組織はしない」と言われていまいます。
 
「桐野さんはオオサキがいいホテルだと思いますか?私は思います。と、信じたいんです」と訴える純に桐野さんはこう返す。
 
そんなこと言っているから駄目なのよ。あなたは、自分が言っていることは正しいんだから、人は協力してくれるだろうとか、協力してくれるべきだっていう希望的観測で動いているだけじゃない。そんな甘い考えで人が説得出来ると思う?
協力は、期待するものでも要求するものでもなく、上手く引き出すものよ。
 
物凄い真顔で言われるので、怖いんですが、純の問題点と協力者獲得のヒントを教えている、素晴らしいアドバイスです。
桐野さんをはじめ、純の気持ち自体は、内心いいなってみんな思ってるんですよ。だけど、それぞれの立場を守らなくてはいけないから協力するとは言えないわけです。
 
やりかたを変えなさい。桐野さんは純を応援しています。

 
愛くん大活躍
結婚式の成功は、愛くんの働きなしでは実現しなかったでしょう。

そもそも、本来の写真撮影はキャンセルを言いにきた次の日だったんです。だけど、何かしてあげたい、でも何も思いつかない純のために、愛くんはひと芝居うってリミットを延ばします。
撮影現場に「いつも妻がお世話になってます」とか言ってふぁ~と現れて、花嫁の母から譲り受けた大事なドレスに、色のついたジュースをわざとぶちまける。人が怖いとか言ってる人のやることかい(笑)。クリーニングで1週間かかるから、ということで、準備の時間ができました。その間に純さんなんとか頑張ってという訳です。
 
その他にも、企画書を手直ししたり(純の押しつけがましさをソフトにし、リスクやコスト面は安心させ、逆に式をするメリットを強調。桐野さんの指摘を図らずも直すいとし)、絶縁した新郎新婦の両親を説得して当日連れてきたり。
 
本番では誠と愛くんパパと3人で楽器演奏までしてますから。
愛くん、君のポテンシャルがこわいよ。
 
彼がここまでするのは、結婚する2人のためだけじゃなく、純のためですよね。言うまでもなく。大事な人のためだったら、人って結構頑張れるのよ。スーパー内助の功だね。
 
 
皆が一丸となって同じ目的に向かえば
さて、暗礁に乗り上げた純のサプライズ企画。誰もわかってくれないと、純は愛くんに泣きつきます(顔は見られたくないので、トイレの中から)。
「純さんのことをわかってくれる人は必ずいる」と励ます愛くん。「まだ探してないところがあるんじゃないですか?探し物って案外そういうところで見つかるから」

結果から言いますと、オオサキ創業60周年のイベント企画に悩む広報部の先輩に出会いまして、あらこれはぴったり!と、あれよあれよという間に純のサプライズウェディングは実現することになります。

まぁその後も式直前まで色々あるけれど、今週の純はお客さんに幸せになってもらいたいっていう気持ちが最後まで揺るがない。2人を広報で利用しようという話が出ても、宣伝や利益は度返しで結婚する2人を応援すべき、その方がオオサキのためになるって言い張る。その強い気持ちが、周りの人達を動かすんです。
試行錯誤をしながらも、最後に皆の協力を引き出したのは、純の変わらない熱意でした。
 
そして式は大成功。
結婚式の当日は、水野さんが牧師役をして軽くテンパったり、桐野さんや池内さんがコーラス隊になったり、楽しいです。純も嬉しそう。
 
「ホテルマンに不可能はない。みんなが一丸となって同じ目的にむかえば」っていう言葉が出てくるんですが、ひとりではできない事も、たくさんの人が力を合わせれば実現できることもあるんですよね。

今までは夫婦という単位で補い合おう、支え合おう、ということが物語の焦点のひとつとしてあったけど、家族とか、会社とか、もっと大きい単位でもそれができるんじゃないか、っていうことを思わせてくれるお話でした。そしてそれがまた個人個人に還元されていく。
結婚式の最後、新郎が「幸せになります」って皆の前で涙するんですが、それは、オオサキのみんなの「幸せになってほしい」っていう気持ちが伝わったからです。こうやって素敵な気持ちが巡り巡る世の中になってくれたらいいんですけど…。
 
新郎役の方、あまり出番はないんだけれどすごくいいお芝居だったな。演じているのは川口覚さんという方で、蜷川さんの舞台とかで活躍されているようです。
今までのカップル役の役者さん達も、調べてみたら今もそれぞれ活躍されてるじゃないか。そりゃ朝ドラですものね。力のある人たちがちゃんと選ばれてるのですね。 
 
 
そんなこんなで、夢やロマンに溢れた第9週。
純は「オオサキに入り、みんなと出会えてよかった 」としみじみ思います。
社長も、社員が一丸となったオオサキのスタッフを見て、外資には負けないと決意。
 
ところが、そこで終わらないのが『純と愛』です。
プライズが大成功した夜に、晴海から衝撃的な電話が…。
 
宮古に台風がきて、もろもろキャンセルどころか、ホテルがメチャクチャに壊れてしまった。お父さんも呆然自失。どうしよう純。
 
オオサキの買収問題もあるし、ここからまたギアいれていくよ!
 

 

純と愛 完全版 DVD-BOX2

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