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お出かけ手帳

誤字脱字病。書いては直す人生。

『純と愛』第11週やめないでぇ (後)

☆ネタバレしています☆


更に続き!

おじぃのホテル返して!
剛の結婚騒動もやっと落ち着いたところで、善行は宮古のホテルと家の売却契約をしたことを家族に告げます。

「嘘でしょ。うちのホテル売っちゃったの!?」

どうしてそんなことするんだ、家族みんなで相談して決めるって約束したじゃん、と泣きながら善行に怒る純。晴海も気を失いそうです。

「お父ちゃんはね結局、自分のことしか考えてないのよ!自分が大阪に戻りたいから、お母ちゃんの気持ちも全部無視して。どうして考えてくれないの、おじぃがどんな気持ちでうちのホテル作ったか!」

「お前なんて娘やない」とチャペルから去っていく善行。
「卑怯者!おじぃのホテル返して!」
純は涙が止まりません。狩野家の面々もさすがにショックは隠せない。

やっぱりね、大阪に就職先があるっていうのが大きいですよね。ホテル売って借金返すってだけの話だったら、お父ちゃんの反応は違っていたかもしれない。なんて憎い設定なんだ。
 
「あの…僕も、もういいかな」と水野も口を開く。
そうだ、忘れてたけど水野さん、牧師やってたんだった…(今さらですが、この人は結婚式を取り仕切る資格をもっています)。
 
どうせもうオオサキ辞めるからなんでもいいけど、っていう態度の水野にも純は怒る。
「あなたも逃げるんですか。うちのおやじみたいに。環境が変わって、大変だったり、苦しいって思うことがあるかもしれないけど、どうして自分で変えようってしないんですか!」

「俺に当たらないでくれよ」と去る水野。これから辞表を出すってさ…。
 
晴海は「ごめんね、純」って何度も繰り返して、正たちと宮古に帰って行きました。
純は寂しくて、悔しくて、ずっと涙が止まらない。
 

あんた、宮古に行きなはれ
宮古の思い出は色あせ、サザンアイランドはがれきの山と化す…そんな夢を見て、朝、目を覚ます純。
 
「悪い夢を見たんですね」
愛くんは、そんな純に気づいて、寝室に入ってきます。おたま手に持ってるって、こんな時でもちゃんと朝ご飯作ってるのか。すごいね。
 
「これから、おじぃのホテルがなくなっちゃったら、どうしたらいいの?」
と、純はまた泣きだす。心の拠り所がなくなったら、純はもう今までの純ではいられないかもしれない。
 
愛くんは「まずは涙をふいて、鼻をかんでくだい」と、純を落ち着かせます。
そして、こう言う。

「それから次は宮古に行って、おじぃのホテルを取り戻して下さい」
でも、もう…。
「まだ売る契約をしただけですから、諦めなければ奇跡を起こせますよ、純さんなら」

「無理だよ、もう…」と力なく言う純。契約したって言われちゃったしね…。でも、愛くんは説得します。
言っときますけど、僕は幸せじゃないですよ。純さんが心から幸せじゃなかったら
こう言われ、ハッとする純。
 
「純さんの気持ちは痛いほどよくわかります。でも宮古に骨を埋める覚悟がなきゃ、純さんのまほうのくには取り戻せない」
 
あぁ、愛くんには全部お見通しなんだよ。純が、愛くんも、オオサキも、宮古も全部心から大好きだっていうことを。それでも、本当に失いたくないものがあるのなら、「選ぶ」ことが必要なことも。
 
思えば今週、善行の契約を止めようとする人たちはたくさんいたけど、誰一人として、「契約を止める」ということに専念している人はいなかった。剛たちの結婚阻止と並行してただけじゃなく、怪我してたり、身重だったり、仕事してたり、気が散ることが多かった。だから、全力で契約しようとする善行を止められなかったんだよ。愛くんが今週ずっと眼帯をしていたのには、そういう意味もあったのかな。もちろん、怪我や妊娠や仕事自体がどうだということではないよ。言いたいのは、あれだけの人がいても心をひとつにできなかった、その余裕が皆になかったということ。
人間、あれもこれもはできないんだよ。
 
「あんた、宮古に行きなはれ。ホテル、守りなはれ。あんたがまほうのくにつくるためやったら、ウチはどんな苦労でも喜んでします」と説得を締めくくるいとし。
 
これは善行さんが聞いていて、いとしバリアとしても使った「浪速恋しぐれ」の間奏のセリフをもじったものですね(笑)。「あんた、遊びなはれ、酒も飲みなはれ」って愛くんも洗脳されていたところ。
 
「浪速恋しぐれ」って夢を持つ夫と、それを支える妻を描いた歌なんですよね。旦那が落語家で成功するって夢見てて、馬鹿なことばっかりしてるんだけど、嫁は旦那の夢がかなうためならどんな苦労でもするよっていう。
 
純は「まほうのくに」っていう、あるのか、ないのかもよくわからないものを夢として目指しているのに、愛くんはそれを心から応援している。それは、純の幸せが何より大事だからです。この歌みたいに。
 
逆に善行は大阪でひと花咲かせるっていう夢があっても、晴海に応援してもらえない。「浪速恋しぐれ」聞いてるのにね。寂しいだろうね。でも普段からちゃんと話し合わないから、こういうことになるのだよ。晴海だってもっと善行に気持ちをぶつけていたら、って思わずにはいられない。
 
純と愛ペアは理想的な関係だけど、善行と晴海に近い夫婦関係の方が現実には多いのではないかね。まぁそのへんは人それぞれで、よくわからないけどさ(笑)。でもお父ちゃん達見てたら、色々考えちゃうわよ。
 
 
だったらオオサキの精神だけ持っていきなさい
「おじぃ愛くんが言ったのって、ここ辞めなきゃいけないってことだよね」
と、オオサキの建物を見上げる純。
 
そうなんですよ。オオサキ辞めて宮古に行けって、すごいこと言ったんだよあの人は(笑)。オオサキが今どういう状況で、純が今までどれほど頑張ってきたことも知りながら。だからこそ、辞めるって自分からは決められないこともわかってて、あんな風に言ったんだろうけど。本当に週の最後の最後でこの展開になるので、びっくりしちゃうね。
 
結婚式の時に、「僕たちが人生の岐路にたった時に、どうするか決めるのは純さんです」とか言ってたけど、ここぞという時に純の背中を押すのはやっぱり愛くんなのよ。
 
恐る恐る客室部の事務所に行くと、桐野さんたち新部長陣が話し合ってて、「待田さんいいところに来た」とか言われちゃう。
「延長の問題点について話し合ってたの」
最後にいいホテルあるあるだ。

純が辞意を言いかけると…辞めたはずのチカが私服で事務所に入ってきます。

「もう二度と辞めるなんて言わない、人のせいにもしない、泣き言も言わない、だから、もう一度ここで働かせてください」と桐野さん達に土下座する。

慌てて純も「私からもお願いします」と一緒に土下座。

「じゃあ、もうこれはいらないわね」
とチカの辞表を破る桐野さん。ドラマみたい。
「毎年あんたみたいな奴いんのよ」「すぐ戻って来るけど」と池内さんや、新井さんも優しいです。
 
「これからも一緒に頑張ろうね」とチカに言われ純が気まずくなっているところに、今度は水野さん登場。
 
「辞めたんじゃないんですか!?」純は驚く。
水野さんが辞めたいって言ったら、桐野部長たちに、昨日純が言ったようなことをボロくそに言われたそうで。
それにトルストイのこんな言葉を思い出したんだ。他人の悪口を言ったり、あなたのことを褒めるようなこと言う人のことは、聞かないほうがいいって。
「だから、これからもけなしてくれよ、俺のこと」という水野さん。(最後のトルストイだから囲っておく)

やっとこれで、オオサキのみんながまた一つになったのに…。

「一身上の都合で辞めさせて下さい」と頭を下げる純。
 
「一身上の都合って?」と桐野さんは静かにがく然。チカや水野も「自分は人に散々辞めるなって言っといて」と驚きながら、ちょっと怒ってるくらいです。
 
宮古に帰って、父が勝手にホテルを売ろうとしてるのを止めたい、可能性はあるうちはどうしても諦められない、と事務所にいるみんなに純は説明します。
 
「私だって本当はここで働きたいよ。このまま黙って見ている訳にはいかないの。…でもやっぱり辞めたくないな。みんなとも離れたくないし。前の社長にもここをまほうのくににするって誓ったし、桐野さんたちにも私が社長になるまで頑張るって約束したし。みんなのこと大好きだから。このホテルのこと大好きだから。…でも宮古に帰っておじぃのホテルをどうにかしないといけないし…」
 
引き裂かれる思いで語る純は、涙が止まらない。

純がどんなにオオサキが好きで、そのために奮闘してきたか、オオサキのみんなも知っています。その純がこんなに辛そうに辞める決断をするなんて、よっぽどのこと。応援するしかないじゃないか。
 
ことの深刻さを察した桐野さんは、純を止めません。
「だったらオオサキの精神だけ持っていきなさい。大先さんにね、渡してくれって頼まれたのよ。いつかあなたがまほうのくにを作った時に飾って欲しいって」
 
桐野さんは純にあのプレートを手渡します。『歩み入るものに安らぎを。去り行くものに幸せを。』
 
「こんなに早く渡すとは思わなかったけど…。私達もあなたに負けないように、ここをまほうのくにに必ずしてみせるから」
純が泣いてるのはもちろんなんですが、桐野さんも表情を崩さずに涙してるんですよね。(夏菜ちゃんと吉田さんのお芝居が、凄くいいです。本当のお別れ感があって、一緒に長く濃い時間を過ごしたんだなっていうのがわかる)
 
純は入社した時から言うこと聞かないし、バカなことばっか言ったりやったりする問題児だったけど、めげないし、真っ直ぐだし、桐野さんはどんどん影響されていきました。あの無表情だった富士子さんが、人前で涙させるくらいに感情が戻ったんだから。今は純が可愛くて仕方ないはずだよ。
 
純にとっては、桐野さんは厳しいながらも、仕事だけじゃなく、社会人としての働き方を教えてくれた人。他の人とは違い、頭ごなしに怒ることは一度もしなかったし、なんだかんだで助けてもらってばかりでした。
 
この二人は、最初からしたら考えられないほど、いい関係になったなぁ。

桐野さんだけでなく、みんな純を最初は嫌っていたけど、最後はみんなに好かれたね。いや好かれたっていうのは言い過ぎかもしれないけど(笑)、つまはじき者から、オオサキの一員としてみんなに認められました。それはきっと純が変わらずに純でいたからだと思います。
 
「おじぃ、この人達のためにも、絶対諦めないよ、私」と純は心に決めます。
 
 
あぁ、純ちゃんがオオサキを辞めてしまいました(泣)。
最初は、そんなにいいホテルっていう描かれ方をしていないのに、なんでこんなに悲しいんだ。これが場や人に対する愛着っていうことなのかね。
 
バラバラだったオオサキのみんなを振りまわし、ひとつにしたと思ったら去っていく。オオサキにおける純の役目は終わったということなのかもしれません。
純は純で、オオサキの入社面接に行く途中で愛くんと出会ってるし、オオサキでもたくさんの出会いと学びがあった。このホテルに縁があってよかったよ。
 
それにしても、純が「みんなのこと大好き」って言うのを聞くと、何だか色々と考えてしまいます。だって、あそこにいた人たちって、純にずっと優しかったわけじゃないし、純だって「なんでわかってくれないの?」ってずっと思ってた訳じゃないですか。
なのに別れるとなると、泣いて寂しがる。大好きって言っちゃう。結局、すべては自分次第なんでしょうね。相手がいい人かどうかすら、関係ないのかも。
 
 
またちょっと出てくることもあるけれど、とりあえずはオオサキの皆さんとはここでお別れです。別れがたいよ…。お世話になりました。桐野さんも、チカちゃんも水野さんも、池内さん、その他先輩方もまたいつか!
(純が辞めるって言うシーンは、ほとんどの先輩が映ってましたね。元部長たちと志賀さんがいないのはわかるけど、駒木根さんもいなかったよね?リストラ?っと思ってwiki見たら、スピンオフにも出てた笑。川島さんも顔田もだけど、ベルボーイ先輩たちのダラダラ感が好きだったな。全員のお名前は出せなかったけど、オオサキ編の役者さんは皆素晴らしいかったです!)
 
 
音楽が救い
スタートからここまで本当に色々ありましたね。純はプライベートも仕事もハードでした。信じられないほど、重い回がたくさんあった(笑)。そしてこれからも大変です。すごいです。
 
でもそういう時、いつでもっていうほど、音楽が救いになるんです。音楽は荻野清子さんと言う方で、三谷さんの映画音楽なども手掛けていらっしゃるようですが、とにかくこの人の曲が優しいんですよ。
 
例えば、一番かかってる(よね?)メインテーマはゆったりしたワルツで、どんなに大変なことがあったあとでも、これを聞くとほっとする。優雅でおとぎ話感があって、過酷な物語を中和してくれます。今週また新しい曲が入ってたし、ドラマの後半戦でまたいい曲が投入されるんだわ。なんでiTunesで1曲しか売ってないのー?
 
HYも、よくここまでドラマの内容と合った主題歌を書いてくれたなって思う。いい曲だから、聞き過ぎないように注意しているよ。
 
 
さて、今週の最後、宮古島に上陸した純と愛くん。
ドラマの前半戦の佳境です!
しかと見ましょう。
 
(そういえば、剛と誠の結婚騒動に超いかってた私ですが、末っ子って「家族がそんなダンじゃない時に、何故いまそれする?」ってこと、よくあるよなぁ笑。その極みだよあれは。やっぱり、いただけないとは思うけど!)

 

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