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お出かけ手帳

誤字脱字病。書いては直す人生。

「長渕剛10万人オールナイトライブ2015in富士山麓」に行ってきた 歓喜の前編

ふもとっぱらまで行ってきました。

 
これね、ふもとっぱらに行ったガチファンじゃない人はみんな言ってると思うんですけど、私ファンって訳では全然ないんですよ。あぁもうすごいエクスキューズですね(笑)。
 
友達が行きたいというのでなんとなく面白そうだから、っていう超ありがちな理由で行ったもんで、なんか本気の皆さまに申し訳なさがこみ上げたりするんですが、それでも言ってしまおう。
 
楽しかった!!
 
色々問題もありましたが、いやぁ面白かったです。楽しみました。未だ疲労感が半端ないけど、行ってよかったよ。
ちなみに一緒に行ったのは、結構ファンな子と、そこそこファンな子と、単に面白いもの好きの私、女子3人です。
 
スムーズな往路
22日の朝、新宿出発の貸し切りバスに乗り込みました。10万人が富士山麓に集結するこのライブ。混乱を防ぐため、ふもとっぱらまでの交通手段はこの専用バスに限られます。出発地は選べるものの、会場までは決まったバスで。帰りも同じです。
 
10時半過ぎに集合場所に行くと思ったより人もまばらで、バスを待つ人もいたって「普通」の人たちばかり。そっくりさん的な人はおらず、ちょっと安心しました。ここで一人目の友人とも無事合流し、出発です。
 
バスに乗る直前、バスチケットと交換する形で「コ」と書かれた紙リストバンドを渡され、素直に手首に巻く私たち。このたったひと文字のカタカナが、後に我々の運命を大きく揺るがすことになるのだか、この時はまだ知る由もない。
 
軽い渋滞や、トイレ休憩をはさみつつ、15時前にはふもとっぱら付近のバス停留所までトラブルなく到着しました。別ルートで来ていた友人とも合流でき、こんな上手くいくかねっていうくらいスムーズな往路でした。
 
バス到着エリアにはたくさんのお客さんでごったがえしていましたが、歩くのに支障はなく、会場手前での手荷物検査を待つ時間も常識の範囲内。
何より山の中で空気がおいしい。開放感。最高です。遠くには舞台のセットと思しき要塞のような建物と、濃い緑の山々が。
 
言うことなしの往路。今思えば奇跡の往路。
 
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ライブが始まるまで
 手荷物検査を抜けるとそこには既にたくさんの長渕チルドレンが。だだっ広い砂利道を歩くと物販のための長蛇の列がありました。ライブは21時からで、まだまだ時間があるし、と早速並ぶ私たち。ここで感動したのはスタッフの客さばきの上手さです。列を蛇行させながら巧みに誘導スタッフもさることながら、戦場と化した物販ブースでなお笑顔を忘れず接客していた女性スタッフ達。それぞれ役割があるらしく、連携しながらの業務を遂行する姿も見事でした。今日一日だけなのに、この連携ぶりは一体なぜに?現場を渡り歩く物販のプロ集団なのか?謎は深まるばかりでしたが、とりあえず1番値段の安かった手旗(500円)のみ購入。わたしあんまりお金ないの。ごめんね。
 
さらに先に進むとこれでもかと広い客席エリア、どデカイ舞台、装置、照明、スクリーン。スクリーンでは長渕氏のインタビューやらなにやらがエンドレスで流れており、自然と士気も高まります。
ついにきたぞ!!
 
メイン会場の脇にはずらーっと数え切れないほどの本格派出店が立ち並びます。種類も豊富。豊富過ぎる。もう選べないので適当に買いました。富士宮焼きそばは「まぁここにきたらマストだよな」って感じでもちろん買ったけど、なんか人気のなさそうな、列の短いとこで買いました。でもおいしかった。
 
あと特筆すべきはトイレとゴミですね。
 
普段アウトドアとは無縁で、野外フェスも未経験な我々女3人にとっての大きな懸案事項はまずトイレでした。数は足りるのか、トイレ内に何か見てはいけないようなブツがあるんじゃないか。
しかし、これは杞憂でした。
そりゃあデパートとかホテルみたいなトイレな訳ないけど、概ねちゃんと流れるし、汚物を目撃せずに済みました。(スタッフの方々がこまめにケアしてくれていたのでしょうか。きっとそうでしょう)
数も休憩中にだいたいの人が用を足せたんじゃなかろうか(間に合わなかった人いたらごめんなさい。まぁ女性が男性より断然少なかったので、どちらのトイレ使うかにもよるかも)。とにかく、トイレはたくさんありました。
 
加えてゴミですね。ゴミを引き取ってくれるエリアが数カ所あり、スタッフの方々も常にいる状態で受け入れ体制バッチリでした。持って帰れとか言われなくてよかった。
 
この辺はフェス未経験なので、通常がどうなのかよくわからないのですが、運営に関して着くなり結構感動してしまいました。
 
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本気のオープニング
さて、野っ原にてそっくりさん(やっぱりいた笑)の勝手な前座ライブを見たり、自分たちのエリアに入って富士山を眺めながらごはんをたべたり、おしゃべりしたり、なんだかんだで退屈することなく時間は過ぎていき、気づけば空はもう真っ暗。
 
そして20時40分。
突然、場内のライトが一気に落ちます。
一気に盛り上がる会場、からの盛大な打ち上げ花火!!もう2、3発とかじゃないよ。ちょっとした花火大会レベルだよ。
なんてキレイなんだ…。早速ナガブチ兄貴のおもてなしに心を鷲掴みにされるファン一同。
 
どれくらい花火が続いたでしょうか。
気付くと今度は前方の舞台で大所帯の和太鼓祭りです。ドンドコドンドコのリズムに気持ちは高まる一方。
 
私たちの席、というかエリアは、もう完全に舞台上の人が肉眼で確認不可能で(それでも全体からいくと真ん中あたりだったんですけどね)、もう前方、左右にあるスクリーンだけが頼りなんですけれど、もうそんなの関係ないんだ!祭りは始まったんだよ!
そして和太鼓が続くなか今度は神輿まで登場。綺麗なお姉さんが神輿の上に乗って、しかも神輿には火がついてて、すんごいアツい状態の神輿をワッショイワッショイやってます。
 
で、このドンドコワッショイが結構長かったんですね(笑)。もうすぐスタートの21時だけど…祭りもだいぶ収まってる感じだけど…というところで観客達は遂に気付くんですよ。
不自然に会場の上を旋回し続けるヘリに!!!
 
ざわめく観客たち(笑)。
昼間からヘリがずっと周辺を飛び続けていたこともあり、私たちの周りの本気ファンの方々も「まさか…」「マジかよ…」などと最初は信じらない様子を見せていましたが、「これは…これは…そういうこととしか考えられんよな」みたいにみんななって(笑)、最終的に盛大なツヨシコールです。
「つーよーし!つーよーし!」
ヘリは旋回を続けながら、少しずつ高度を下げていきます。花火のくだりからここまで一切アナウンスとかないですからね。本当にワクワクしました。
 
そして遂にヘリは舞台の裏へ着陸。その様子をカメラが追います。スクリーンで見守る観客一同。さぁヘリの扉が開きます。
 
長渕剛、降臨!!!
 
うぉおおおおお!!!!盛り上がりまくる観客。そりゃ盛り上がるよ。
 
ヘリを降りるツヨシ。そしてそれに続くバンドメンバー。誰もが無言で舞台に向かいます。
 
やっぱりここまでの演出はすごかった。
 
実はこのヘリの爆風でテントが倒れて、2人の方が怪我をされているんですよね。
 
こういう事故が起きてしまったことは本当に残念ですし、もっと対策を講じるべきだったし、こんなふうに「ワクワクした」と書くのは不謹慎だということも重々承知なのですが、それでもあのオープニングはナガブチ氏と制作スタッフの観客を楽しませようとする渾身の演出だったと思うんですよね。本当にあの興奮はすごかった。それをやっぱり書かずには、あの日の記録にはならない気がしてしまいます。
 
事故を起こした制作側も、それを知らずに楽しんでしまった観客も怪我をされた方にとっては等価に加害者です。こうしてこんなことを書いて、更に傷つけてしまっているかもしれない。本気にごめんなさい。でもね、どうしても書いてしまう。それくらい、凄かった。
 
お二人の一日も早い回復を願っていますし、今後も手厚いケアを受けられることを心をより希望します。
 
MCも本気
ヘリから降りた勢いのまま「ジャパーン」と日本を憂える曲でライブはスタート。
長渕さん歌うま!(失礼)。あとバンドメンバーが素人でもわかるほどの超一流。音響、照明も素晴らしい。うわー!来て良かった!
 
物販で買った手旗は日の丸っていうアニキらしいものだったのですが(笑)、もうみんな振りまくってましたね。わたくしも日の丸振りましたよ。日の丸の旗を振るなんて人生初ですし(買う時も躊躇した)、色んな意味でこれが最後であって欲しいと思ったりするんですが(笑)、とにかく全力でこの時は振りました。旗って振ってると、なんか高揚するものなのですね。キケン、キケンって思いました。
 
で、この曲のあとやっとアニキのMC。
ちょっと細かいところは忘れちゃったんですが(はは)、「とにかく俺たちは本気だ。お前たちも本気で付いて来い」という趣旨の挑発が続き、このへんの客のアゲ方超うまいな!カリスマだな!と妙に感心してしまいました。
 
色々面白いことをおっしゃってたんですが、印象になった発言としてはまず「血反吐がでるまでやるぞ!」。本気とはこういうことですね。
 
そしてこれは本当凄いと思っちゃったんですが、朝までライブということで。
 
「雨がこようと嵐が来ようとも、明日、必ず朝日を引きずり出す!いいな!!」
 
これ、厳密じゃないとは思うんですが、「朝日を引きずり出す」の部分は間違いなく言ってた。目的語と述語の組み合わせが完全におかしなことになってるよ!でも本気の気合いとはこういうことなのですね。朝日を引きずり出すんだよ!!
いや、小馬鹿にしてるとかじゃないですからね!新しい世界を見た気がしてただただ興奮したってことです!
 
あとは、「今まで俺たちは死ぬ気で準備してきた。お前たちも大変な思いをしてきてくれた。だから本気と本気のぶつかり合いだし、なんならお前たちが主役だ!」(大意)っていうようなことは、ライブ中何度もおっしゃってました。とにかくツヨシは観客を傍観者にしない。「歌え!」ってすぐ指導が入る(笑)。MCはさんだ最初の2曲終わった時点で時計見たら、もう25分くらい時間が過ぎてましたから(笑)。「お前たち歌うまでやめねーぞ!」wって感じでお客さんを楽しく引っ張っていらっしゃいました。
「議事堂にも聞こえるように!安倍さんにも聞かしてやれ!」とかもう物理的には完全に無理なんですが、そういうことじゃないんだ!心意気の問題なんだ!ここでは気持ちが何より大事なのです。
 
ただ「大変な思いをして来てくれた」っていうのは、この時「そんなことないよ」って正直思ったんですよね。確かにチケットは結構高いし、辺鄙な場所だけど、前述の通り私や友人は大変な思いって程のことは何もしてない。いたってスムーズ。
でも、この「大変な思い〜」ってちょくちょく言うんですよ、氏は。なんでそんな何回も言うのかな。ただの労いじゃないよな。懐具合とか心配してくれてんのかな?と呑気に捉えてましたたが…でも何故だか心に引っかかる。まぁその答えは復路でわかるんですけども(笑)。
 
4部構成 喜・怒・哀・楽
ライブは21時から翌朝6時過ぎまで、3回の休憩を入れた4部構成になっていました。
4部構成といえばなんとなく「起承転結」っていう言葉が思いつくし、実際そんな感じだったんですが、それ以上に「喜怒哀楽」な内容の4部構成だなぁとも感じました。
休憩があるとはいえ、流石に飽きるんじゃないかな…とか事前には不安だったりもしたんですが、これもまた杞憂でしたね。構成のうまさ、アレンジや演奏のうまさで全く飽きないオールナイト。全部は書ききれないので、個人的に気になったところをかいつまんで。
 
起 喜びの第一部
いきなりの大盛り上がりでスタートした第一部。演奏側も観客もこの日を迎えられたことを大いに喜びました。あぁ音楽って素晴らしい。音楽って楽しすぎる!そんな第一部でした。
 
冒頭に記しました通り私はファンってほどのものではありませんで、知らない曲もあったんですが(汗)、と同時に私レベルでも知ってる曲もたくさんやってくれました。これは全編にわたって言えることで、ここまで長年活動されている大物アーティストだと昔の曲をそれほどやらないっていうこともあると思うんですけど、ナガブチさんはそのあたり凄く優しいというか、お客さんを楽しませるためなら全く厭わず過去のヒット曲を演奏してくれる。
 
じゃあ知らない曲がつまんないかっていうと、これがまた面白い。観客が一緒に歌えるようにツヨシは歌詞を前のめりで教えてくれるし、バンドのソロだけでも聞き応えが半端ない。なにこのプロ中のプロの集まり!
 
第一部で私が特に印象に残ったのは「勇次」という曲です。これファン投票で上位にも上がるほどの名曲なんですが、わたくし初めてききました。(ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!) でも、聞いてすぐ好きになったし、この時のナガブチさんの語りがとても良かったんです。
 
曲の間奏のところで氏は語り出します。
「生きてんだ…今まで生きてきたんだ」
「お前らのために俺は生きてるよ」
「生きてて良かったんだって!」
 
スクリーンをよく見ると、ツヨシは目の前に広がるおびただしい観客達を見渡し、涙されています。
 
この一連の流れで、少しだけ「長渕剛」という人となりが少しだけ見えてきました。
 
あぁ、この人の歌の根底には人間、そして生きることへの肯定があるんだ。そしてなぜこんなにも肯定するのかというと、彼自身もまた肯定を渇望しているからなのではないだろうか。
 
実数はわかりませんけれども10万人近くの人が「ツヨシー!ツヨシー!」と自分の名前を呼んでくれている。この強烈な肯定感はちょっと想像もできない域なのですが、普通はここまでいくと恐怖を感じてもおかしくないと思うんです。ナガブチさんも、ちょっとはそういう部分もあったかもしれない。
でもあの涙を見るからして、肯定される喜びが圧倒的に勝っていた。あそこまでの肯定を求めるほど、じつは底なしに寂しさを抱えているのかもしれないね…などと想像してなんだか切なさすら感じてしまいました。
 
またツヨシはこの曲で何度も「信頼」という言葉を口になさっていました。
これもまた、ここまで自分を信じてついてきてくれるファンやスタッフに対して「ありがたい」という気持ちと、(きっとこれまで色々あったことは想像に難くないですが)自分を信じてみてよかった、という万感の思いがあったに違いありません。
 
いや、これ本当に初見の何も知らん人の感想なので、違ってても怒んないでねって願わずにはいられないんですけど、あの瞬間、ツヨシの強靭で繊細な姿を見て、みなが心を打たれたのは確かだったと思います。
 
と長渕さんを少しずつ「ツヨシ」と呼び始めたところで、後編へ。
 
(あ、「勇次」には曲中に皆んなでクラッカーを鳴らす箇所がある、という情報を事前に入手した友人が3人分のクラッカーを持ってきてくれました。手荷物検査の直前にそれを聞いて、そんな危険物大丈夫かよとヒヤヒヤしたんですが無事スルー。結果から言うとみんな持ってきてた(笑)。心配するだけ野暮だった。クラッカー楽しかったw。)
 
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