お出かけ手帳

誤字脱字病。書いては直す人生。

『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』に期待を寄せる

☆番組の内容に触れています☆

 

『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』の日本放送がついに本日始まります。

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邦題タイトル、イケメン揃ってますアピールが強めだね(笑)。

確かに8人の皇子たちは出てきますね。

どうせ長いなら『月の恋人-歩歩驚心:麗』のままじゃだめだったのかしら。

 

でも、とても期待しています。

なぜなら、演出をされているのが、私の大好きな作品『大丈夫、愛だ』を手掛けたキム・ギュテ監督だからです!!(他にも色々手掛けてらっしゃるけど、私はとにかくこの作品が好き)

 

そりゃね、私も最初はカン・ハヌル君目当ての割とちゃらちゃらした気持ちで楽しみにしてましたよ。で、なんかイケメンがいっぱい出てくるみたいだから、お話はまぁイケメン見てください的な感じなのかしらね、って軽くなぜか思っちゃってたのです。作品選びが上手いから、ハヌル氏が好きでもあるのに…。

あぁごめんなさい!ごめんなさい!!

私が間違っておりました。

キム・ギュテ監督が手掛けるのに、そんな訳ないじゃないか!

 

『大丈夫、愛だ』は2014年に制作されたテレビドラマで、ラブコメでありながら精神疾患という難しいモチーフをかなり突き詰めて扱っています。キャラクター達はみな重層的で、心理描写がとても繊細。感銘を受けました。人間は「善か悪か」「正常か異常か」っていうふうな二元論的な見方をすることはできないんだ、人間の心は複雑なものなのだっていうことをドラマを通じて伝えてるんですが、その伝え方がすごく優しいんです。脚本が素晴らしいっていうこともあるのでしょうが、とてもいいドラマでした。

作中にでてくる『揺れながら咲く花』という詩(韓国ではとても有名な詩なんだそうですね)にも感動して、その時の視聴メモをまだとってあるくらいです。

 

その監督が演出されるんだから、薄っぺらなドラマな訳がないんだよ!

8月末から本国やアジアの一部の国では放送が始まっており、こんな時代ですので、正直わたしも情報は色々得ておりますが、やっぱりいいです。すごく面白いです。確かにたくさんイケメンは出てくるけど、全然パラダイスじゃないです。大変です!

 

KNTVの番組ウェブサイトを見ると、ネタバレ満載のあらすじが書いてあったのでびっくりしたのですが、よくよく考えると歴史ものなので、どの皇子が王になるかっていうのは知れてるわけですよね。補足が欲しくて、高麗初期の政治や皇位について少し調べてみたけれど、「そうでなんだ…そうなっちゃうんだね…」っていう感じです。

というか、このドラマは誰が次の高麗の王になるか、タイムスリップしてきたヒロイン、へ・スの恋の相手は誰になるのか、ていうふたつの要素が物語最大の焦点かと思いますが、もうここでも書いちゃいますけど、どっちも最終的にはイ・ジュンギさん(一応放映前なので、ここは反転させます)ってはっきりネタバレされてます。私がばらしたんじゃないよ!ウェブサイトに書いてある…。イメージ画像もIUちゃんとのツーショットのやつとかあるし!全く隠す気ないねw。キャストをみればすぐにわかるのかもしれないけどさ。(せめて恋の相手だけでも、変わったりしてくれたら私は嬉しいが、KNTVのHPにはっきり書いてあるんだよね…)中国版が先に流行っちゃってて、もうみんな結末知ってるから…なの?

 

三角関係になろうと、王位継承争いで大変なことになろうと、ヒロインの魂がタイムスリップする以外は(笑)、史実に寄せて作られているそうなので、あとはキャラクター達の心の動きを見ていくためのドラマですね。(もちろん歴史を知らないまま見ても、十分面白いと思う)

 

以下、基本HPにある内容の範囲かと思いますが、事前情報なしで見たい方はご注意ください。

 

 

 

イ・ジュンギ演じる第4皇子ワン・ソは、高麗第4皇帝光宗になる人物です(なるんだそうです)。子供の頃に心と体に傷を負い、養子にまで出されて、荒くれものとなってしまった彼が、一国の王となるまでにどんな心の軌道をたどるのか。この人は、お母さんに傷つけられて、それでもお母さんに愛されたくて仕方ない人なんです。だけど、ヒロインと出会うことで、どんどん心が軽くなっていく。

また、光宗は様々な政治的功績を残した一方で「血の君主」とも呼ばれていたそうで。この光宗という皇帝は、実のところ一体どんな人物だったのか。なるほど、キム・ギュテ監督がどう演出されるか、ぜひ見てみたい。

イ・ジュンギさん、こういう役似合うね。アクションかっこいい!

 

ワン・ソの恐らく最大のライバルになるのがカン・ハヌル演じる第8皇子ワン・ウクで、前半はどちらかというと彼の方が物語を引っ張っています。この人は超高貴で文武も兼ね備える一方で、一族の期待と重圧のせいで、自分の感情なんて出す余地も気もない感じでね。政略結婚で奥さんもいるし(奥さんにも礼儀正しい)。そこから、ヒロインと関わるうちに心を取り戻していくんですね。ワン・ソと激しくぶつからせるためには、ウク自身が強くそれを望まないといけないので、今のところ、そのクライマックスのために、心の動きを積み重ねていってるように見えます。

私がカン・ハヌルのファンであることを差っ引いても、カン・ハヌルのお芝居はちょっと飛びぬけていいです。そしていつになく男前。これで、彼はさらに人気が出るな…。

 

ワン・ソもワン・ウクも、違った理由と立場で愛に飢えています。だからこそ、現代の考え方を持つ、率直で天真爛漫なヒロインに二人とも惹かれてしまうのだよな。どっち見てても、そりゃ好きになるわよね!って感じです。IUちゃんがまた可愛いんだ。

 

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せめてものスリーショット。この写真だと目線の方向でカップリングを表してるんだけどな…。っていうか最初はこの組み合わせなんだけどな…。

 

二人の違いは色々あるけれども、恋愛の面で考えると、ワン・ソは母への激情が常にあるので、心自体はなくしてないという点だと思います。自分に感情がある状態には慣れているはず。

逆にウクの方は、今まで蓋をしていた自分の感情が初めてどんどん出てくる。これはウクさんの方が危うくなりそうよね…。感情はいいものばかりではありませんから。へ・スちゃん取り合う流れになるなら、ジェラシーとかそういうのも出てくるでしょうし…。善人から鬼畜まで演じられるハヌル君を配役してるってことは、結構エグいところまでやらせるんじゃないか(どうなるかわからないけど!)ってちょっと今から怖いような、楽しみなような、そんな感じです。

 

一方、ヒロインのヘ・スも、彼氏に騙され、捨てられてっていう心がボロボロの状態でタイムスリップしてるので、元気でいい子だけど、人間の感情は恐ろしいって知っているんですね。自分の心に正直で、だけど正直さが人を傷つけることもあることを知っている人。

 

他のキャラクターも、それぞれ感情があるからこそ、苦しかったり、切なかったり、舞い上がったり。歴史ものだけれども、やっぱり感情描写に重きを置いていると感じます。いつの時代を生きていても、人の心は同じ。みな心を揺らして生きている。

『大丈夫、愛だ』で徹底的に心と向き合う作品を作られた監督なので、史実の流れと合わせて、どうキャラクター達の心情変化を見せていくのかが、個人的には一番のみどころだなと思っています。(すでに滅茶苦茶、泣く回が数回あった)

原作も、中国版のドラマも見ていないし、歴史だけはネタバレしてる状態なのでw、物語としてどう着地するかも楽しみです。ヘ・スが現代に戻るのか、だけじゃなく、大きなテーマとしてどこに着地させるのか。やっぱりタイムスリップ直前のアジョシとの会話が大きいのかな。

 

韓国では視聴率がよろしくないらしいのですが…なぜ?面白いし、配役もみんな合ってると思うけど…。撮影規模も半端ないし。私が韓国ドラマビギナーだからなだけで、本国の人やドラマ通は違う風に感じてるのかしら。

それか裏番組が、とんでもないレベルで面白いのか…。

でも、グローバルで売れるコンテンツなので、大丈夫なんじゃないですかね。ユニバーサル・スタジオが出資してるし(すごいね)。現代女性の目線が入っているので、時代劇にもかかわらず外国人でもすごく見やすいです。

日本のドラマなんかは、番組の面白さと視聴率が全然かみ合わないのが当たり前になりつつあるけど、韓国はそのへんの事情どうなんだろう。

 

とにかく、日本での放送が始まるので、楽しみが増えてうれしいです!