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お出かけ手帳

誤字脱字病。書いては直す人生。

『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』 第3話を見たよ

☆ネタバレしています☆

 http://kt.wowkorea.jp/img/news/1/8039/23986_560.jpg

 

韓国での本放送はやっと半ばあたりまできたところですが、前回のエントリに書いたところがちょうど問題になってきてるっぽくてビビりました。危ない危ない…。でも超面白いです。どんどん面白さが増してる。

最近は高麗の歴史を調べてひたすらストーリー展開を予想する日々。高麗の年表を見ると、そろそろ本格的に動くんだよな…。ウク様ダークサイドに落ちないルートを願ってやまないし、案外そうなるじゃないかってこの頃は思ってるw。

 

さて!

 

<第3話のあらすじ>

松岳帰還をかけて第4皇子ワン・ソは皇太子暗殺未遂の実行犯を追い詰めたものの、あと一歩のところで生け捕りは失敗に終わった。居合わせてしまったヘ・スを助けるために、第8皇子ワン・ウクがすんでのところで殺したのだ。ヘ・スに激怒するソ。泣くヘ・ス。ヘ・スをなだめるウク。

しかし、ヘ・スは首謀者の後ろ姿を目撃していた。服装からそれが第3皇子ヨであろうことに驚くソとウク。ソは第三皇子のことは皇帝に伏せ、皇太子、ジモンと共に黒幕探しに乗り出す。

大事件がありつつ年が明け、皇子たちは平穏を取り戻していく。ヘ・スは高麗での生活に適応していきながらも、ワン・ウクに惹かれ始めた自分に気づき戸惑う。そしてウクもまた、ヘ・スの存在が徐々に大きくなっていくのだった。

一方、暗殺未遂事件の黒幕は皇后ユ氏であることが確定。ソは皇太子やジモンの手に及ぶ前に、母が作った刺客集団(破戒僧)を皆殺しにし、そのアジトである寺に火をつけた。証拠完全隠滅。これもすべては母のためなのだが…。

 

皇太子暗殺事件の真相と、皇子たちの日常、そしてヘスとウクとの恋が少しずつ始まる様子が描かれた第3話でした。舌のない破戒僧でつくった暗殺集団を寺で囲ってたとか、ソの母ちゃんはどんだけ怖いんだ。

あと今回は、1、2話で出てきた情報を少し整理している感じもありました。人間関係とかね。皇子が8人もいるっていうこともあるけど、誰が皇后ユ氏の子供かっていうのと、ウクの家族構成を理解するのも大事な気がする。

 

新生ヘ・スは、頭を打って記憶喪失し、すんごい変な子になっちゃったwっていう扱いをされていて、なんだかんだでまだまだ楽しい時期です。周囲とかみ合ってない様で、関わる人々を巻き込んでいっている感じも面白い。現代と高麗の交錯。

 

第3話までのお話から、皇子たち+αの情報を整理してみよう

 

<皇后ユ氏(パク・チヨン)の子供たち>

第4皇子 ワン・ソ(イ・ジュンギ

幼少の頃、母のジェラシー&ヒスが発端で顔に傷を負い、敵対するカン氏に養子に出される。養子というより人質。傷を隠すため、常時仮面装着。大晦日の儀式のため、久しぶりに宮に呼ばれる。あまりに荒くれ者のため、人々どころか、皇子たちにも怖がられている。カン氏が敵の子であるソに教えるはずがないのに、武芸がめっちゃ上手いのが目下の謎。誰が彼に武芸を教えたのか。とにかく松岳に帰ってきたい。母に認められたい。ヘスに傷のある素顔を見られており、会うたびにヘスを「殺す」と脅している。が、本心はいかに。

 

第3皇子 ワン・ヨ(ホン・ジョンヒョン)

母に次の皇帝になるよう過大なプレッシャーを受けているが、本人もやる気まんまんの超野心家。皇太子暗殺も母と共謀する。母と同じスタンスのため、ワン・ソを嫌い邪魔に思っている。良心というものが今のところ全く見受けられない。母に利用されていることに気づけるか。

 

第14皇子 ワン・ジョン(ジス)

花萌ゆる皇子チームの中でも一番の末っ子。母に溺愛されているが、この子は陰謀的なことは何も知らない。血の気が多く、勝手に町に降りてはストリートファイトにいそしむ。守られ過ぎて育ったため、まだまだ子供。でも憎めない。

 

<皇后ファンボ氏(チョン・ギョンスン)の子供たち>

第8皇子 ワン・ウク(カン・ハヌル)

高貴で文武に長けた言うことなしの皇子。政略結婚した妻にも礼儀正しい。また、民のために施しを行うなど、でき過ぎなくらいとにかく貴い。一族の期待と要求が大きく、背負うものが半端ないが、自分の立場を理解し、とにかく耐えている。自由で自立した精神をもった新生ヘ・スと接することで、安らぎを感じるように。そしてヘ・スに恋をする。

 

皇女ヨンファ(カン・ハンナ)

ワン・ウクの妹。穏やかな兄に対し、キツめの性格。新生ヘ・スとも早速ぶつかる。かつて皇后ユ氏に一族がはめられたことを恨んでおり、この人なりに色々耐えて生きている。第4皇子ワン・ソに惹かれているようだ。

 

へ氏夫人(パク・シウン)

ワン・ウクの妻。政略結婚ではあるが、ウクに対し深い愛情をもっている。それゆえ、礼儀正しすぎで、本心をみせない夫に対し寂しく思う。病弱。ヘ・スはこの夫人の看護と話し相手のために呼ばれた。子供のいない夫人は「またいとこ」のヘ・スを実の子供のように大切に思っている。

 

 <その他の皇子たち>

第一皇子 ワン・ム(キム・サノ)

皇太子。母一族の力は弱いが、ともに戦地で戦ったことから皇帝からの信頼が厚い。次期皇帝のため、命が狙われるのは日常茶飯事。暗殺未遂事件の際はワン・ソと演武で役を入れ替わったために難を逃れた。が、それに甘んじず「松岳に帰りたいワン・ソの心を利用したのは罪だった。怪我もさせてしまった」と発言するなど、良識ある人物。

 

第10皇子 ワン・ウン(ベクヒョン/EXO)

典型的な残念なおぼっちゃまキャラ。勉学にも武道にも政治にも興味が全くなさそう。新生ヘ・スとガチンコの喧嘩をしたことにより、ヘ・スに恋をする。わがままだが、悪い子ではない。実は純粋。マスコット的かわいさ。ヘ・スに頭突きをされ青タンを作るが、皇帝からヘ・スに処罰がいかないよう取りはからった。

 

第13皇子 ワン・ウク/通称ペクア (ナム・ジュヒョク)

皇子の中でも一番の美貌の持ち主とされている。というか実際美しい。性格はフラットで繊細。絵が得意で、時々変装しては町に降り、市井の人々の絵を描いている(王の命)。楽器も得意。ウクの妻・へ夫人は幼馴染であり、初恋の人。政略結婚後もへ夫人に想いを寄せ続けており、折に触れ彼女を訪ねているようだ。

 

第9皇子 ワン・ウォン(ユン・ソヌ)

とにかく日和見主義な男。なにかことがあってもちょこちょこっと口を挟むだけで、責任感はなさそう。(この人はなかなかヒューチャーされないが、いざとなった時に結構重要な役なんじゃないかと、個人的に踏んでいる…)

 

こんな感じですかね。生まれ順ではなく若干家族構成くくりも入れて、軽くまとめてみました。まだ3話なので、これからそれぞれの情報も増えますが…。

 

 

 生きたいと思うのは罪か 人を殺めるとはどういうことか

今回、一番印象に残ったのは「生きたいと思うのは罪なの?」というヘ・スのセリフでした。

ヘスのせいで結果的に暗殺者を取り逃がしたため、ワン・ソは大激怒。「もう俺の前に現れるな」と冷たく言い放ちます。

そんなワン・ソに対してのヘスのセリフがこれです。

「生きたいと思うことは罪なの?みんな生きたいのに」

暗殺者にもソにも殺されそうになっていたヘ・スは、自分で行動を起こすしか、生きる道は残っていなかった。そのせいで、犯人生け捕りという大義は果たされませんでしたが、極限状態で生きたいと思うことを誰が責められるでしょう。

 

これって重い問いですね。

特に当時は、生きるために殺すことが「当たり前」の時代。

しかしそんな時代であっても、人を殺めることは決して些末なことではないはずです。誰もが生きたいと思って当然なのに、それでも人の命を奪うって、一体どういうことなのか。

 

殺されかけたヘ・スのため、悪い夢を見ない様、ろうそくに灯りをともしてやるウクでしたが、逆にヘ・スはウクを心配します。「皇子様は大丈夫ですか?…私のせいで人を殺して…」と。現代人の感覚だとそうですよね(でも、これを言える子はなかなかいないと思う)。

しかし、ウクはこういうことはよくあることだ、と言って初めて人を殺めたときのことを語りだします。11歳で初めて人を殺したウク。母と妹を守るためでした。ウクは「悪い夢はみなかった。家族を守れて、嬉しかった。誇らしかった」って言う。

それを聞いたヘ・スは、ウクの核心にふれるようなことをサラッと言って返す。

「でも覚えてるでしょう?忘れられなければ、心はつらいまま。無理して耐えてるのね」

 

これは、ウクは嬉しかったと思うよ。ずっと誰かに言ってほしかったであろう言葉。当時の感覚では、皇子には決して掛けられない言葉でもある。ウクは人を殺めたことを鮮明に覚えてますからね。思慮深い彼が何も思ってないはずがない。

(しかも、さっきまで殺されかけてビービー泣いてた子が、さらりとこういうことを言ってのけ、さらに「私だけでも皇子の重荷にならないよう、自分の力で生きていくよ!」って明るく言われた日には、そりゃぁ好きになりますよ…。)

 

「生きたいと思うこと」と「人の命を奪うこと」を時代劇で、しかも殺戮シーンを見せた後に問うたことに、すごく意義を感じました。

しかもワン・ソはこの回の最後、寺でかなりの人数を殺してますからね。そこに理由があるとはいえ、この命の奪う行為とはなんなの?

もし後半の王位継承問題で血がかなり流れるのであれば、より絶対に避けて通れないであろう問題を、この時点で挙げているのは素晴らしいと思いました。

 

ヘ・スとウクの恋が始まる

恋が静かに始まっていきます。

ウクは結構早々に新生ヘ・スのことが好きですよね。しかも自分でそれに気づくのにちょっと時間がかかる。夫人にヘ・スの好きなところを素で語るし「あの子に次会えるのが楽しみ」とまで言っちゃってるし。賢い人だから、もし自分の気持ちに気づいてたら嫁にそういうこと言わないよ。無自覚に惹かれてしまっている。妻はその変化に気づいてる様子です。

だけど、本人は無自覚でも、行動にそれがどんどん表れてしまうのですよね。ヘ・スが無邪気に手を振ってきたので、思わず笑顔で手を振り返した後に、「なに手とか振ってんだ俺は」って感じで我に返ってるあたり、人間の感情の止められなさがよく出ていた。

 

暗殺者とソに殺されかけて号泣するヘ・スをなだめた時は「子供みたいで可愛いな」くらいに思ってたでしょうけど、(困惑しながら、なだめるウク様は、超かっこよかったな!)、部屋のろうそくをともしてやったり、暗殺者とのゴタゴタで首に傷ができたヘ・スに奥さんの分のついでとはいえ薬を買ってあげたり(ここで「傷でも残ったらどうする」って言ってるんだよなー。先を考えると意味深)、さらには自ら薬を塗ってあげたり、もう行動に色々出てしまっている。

出先から戻る途中で眠ってしまったた夫人をベッドに寝かせるときに、ヘ・スと手が触れあって(ベタですね)、やっとウクは自分の気持ちを自覚せざるえない顔になってます。

 

一方、ヘ・スもウクに惹かれていくんですが、彼女はもっと自覚的なんですよね。本当に心が聡い子なんだと思う。ヘ・スは自分の心が揺れた瞬間をしっかり自分でわかっちゃう。

首筋の傷に薬をウクに塗ってもらってる時の、ヘ・スのあの戸惑った顔。あの手のやり場のなさ。あそこで急に陥落です(あの状況で落ちない女はほとんどいない気もする笑)。もちろん、そこまでの間にウクとの信頼関係が出来上がったというのはあるでしょうが、あの瞬間に好きになっちゃってますね。薬屋さんの帰り道や、ウクと夫人が並ぶ姿を見た時のヘ・ス表情もすごくよかったな。

なにしろウクは、自分を大切に思ってくれているオンニの夫…。ハジン時代に彼氏を友人に奪われてるし、新生ヘ・スとしても誰かを傷つけてまでどうにかしたいとは思ってない。だからヘ・スは現代にいる母に祈るんですね。いけないとわかりつつ、心が揺れていることを告白しながら。しかも高麗の母であるへ夫人が自分のために石を積み上げてくれていた場所で。自制しなければという気持ちと、ときめきの制御のできなさ。

 

恋愛がらみでいくと、第13皇子のペグアが、へ夫人をお慕い申し上げてるっていう設定がまた良かった。彼はもう完全に報われないとわかりつつも、想いつづけようっていう、諦念すら感じさせる人物。寂しそうでね。皇子の中でも若いのに、落ち着いているのは、そういうところからきてるのかもしれない。演じるナム・ジュヒョクさん、いい表情してるんだよねぇ。

 

顔のアップ多用とメイクの力

この作品はセットも衣装も小道具も、壮大でかつ細部まで作りこまれています。素晴らしい。明らかにお金がかかってますね。エキストラの数も多い。

にもかかわらず、俳優の顔のアップがとにかく多いんです。髪型もわからないくらいのアップがどんどん出てくる。あと手のアップも結構多いです。色々とお金をかけていることを考えたら、ちょっともったいないくらい(笑)。

 

でも、それがこの作品のユニークなところだと思うのです。顔や手だけを見せることによって、時代とか国だとかを超えて、登場人物の心情に入っていける。共感を促しています。現代劇でここまでアップが多いと、ちょっときついかな、と感じる可能性はあるんですが、時代劇でこの手法をとっているっていうのがポイントですね。アメリカ資本が投入されたドラマで、海外の視聴者も大きく念頭に置いているでしょうから、このアップの効果は特に大きいと思います。とにかく心の動きを、このドラマは見せたいのだと感じさせられます。実際、キャラクターの心の動きを辿ることがこの作品の醍醐味。セリフがなかったり、受けのお芝居の時の顔のアップが、人物描写に深みを与えています。

 

さらに言うと、この作品は「顔の傷」だとか「お化粧」っていうのがキーになってるので、余計に顔のアップは避けられないというか、絶対に必要なんですよね。俳優さんたちは色々大変だったでしょうが…。

 

この第3話でも、夫人にヘ・スがメイクをしてあげるシーンがありました。病弱でウクに遠慮がちな夫人は、お化粧で元気を取り戻す。メイクとは人間に力を与えるものなのです。「顔色が良くなった」と、とても嬉しそうな夫人の表情が印象的でした。

現代で美容部員だったヘ・スは人にお化粧を施すのが大好きで「私のメイクで人が特別になるのが好きだった。必要な人になった気分。私が幸せにさせられるという錯覚があった」と言います。彼女は自分の仕事のやりがいや意義を、しっかりわかってるんですよね。

このへんのメイクがらみの話は、先を考えるとかなり大きい伏線でもあるのだよなぁ…。

 

さぁ4話はどうなるかな。

 (次回以降はエントリをもう少し短くする予定。放送直後にモノを書くって初めてだからいつまで続くかな…)