お出かけ手帳

誤字脱字病。書いては直す人生。

『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』 第7話を見たよ

☆ネタバレしています☆

 

明日の『月の恋人』はどうなるんだろう。野球次第かぁ。

 

<第7話のあらすじ>

茶美院の官女として、ヘスの新たな生活が始まった。ヘスの中の人、ハジンは現代で美容部員をしていたため大張切り。しかし字が読めず、皇室での振る舞い方も知らないヘスを、官女の長であるオ尚宮は厳しく指導する。

ヘスよりも早く皇宮に住み始めていた第4皇子ソは、ヘスに皇宮での心掛けをさりげなくアドバイスするが、彼自身もまた、そこでの生活に上手く馴染めていない。秘密裏に武芸を教わっていた大将軍パク・スギュンと再会したソは、「松岳に留まる本当の理由を考えろ」と言われるのだった。

仕事に追われ忙しい毎日を送る一方で、ヘスは第8皇子ウクと恋を深め合っていく。ウクが好きだとはっきり自覚するヘスは、「一緒にいられるのなら、ハジンでなく、このままヘスでもいいかも…」と思う。

第10皇子ウンの誕生日会がヨンファ皇女の仕切りで開かれ、皇子たちは集合。祝いの席で、自らの婚姻問題を仄めかしたヨンファは、ヨに呼び出され、婚姻を強引に迫られる。ソはヨンファを助けるが、逆に「私の夫の候補になる気はないか」的なことを、したたかに問いかけられるのだった。

ヘスも正胤の計らいでお誕生日会に途中参加。夫人が亡くなった時に励ましてくれた礼も兼ね、手作りのプレゼントと歌でウンを祝う。ウンだけでなく他の皇子たちにも大好評。ソはそんなヘスの様子を遠くから眺め、自分がヘスに惹かれていることに気が付き戸惑う。

宴も終わりに近づき、プレゼントをウンに渡す皇子たち。ヨに入れ知恵された無垢なウンは、ソに誕生日プレゼントとして「仮面を取ってほしい」と頼んでしまう。一同凍り付くが、ソは仮面をはずし、兄弟たちに顔の傷を見せる。ヘスはその傷を切ない顔で見つめる。その場を立ち去るソを、兄弟の仲を取り持とうと追いかけるヘス。すると「俺をみろ、まっすぐ!お前の目、その瞳が、死ぬほど嫌いだ!」と、ソはヘスにすごむのだった。

 

あらすじを簡潔に書くって難しいね…。もう1行とかにしてみようかな…。

 

今回のテーマは「弱点」。人間だれにでも弱点があるわけで、ほとんど全てのキャラの弱点が描かれていたんじゃないですかね。

新キャラ(大将軍パク・スギュン、その娘・スンドク、後百済の姫)が登場する回でもあるし、皇子たちは「兄弟」なんだっていうことも強調されていました。7話もまだ山場に向けての準備が続いているかんじ。

 

ソとウクの出番で比べると明らかにソが多くて、実はウクは少ししか出てこないんだけど、ヘスとのトキメキ演出の強度が半端なく高いので、私は完全にもっていかれました笑(ハヌルファンなので許してくれ)。ヘスも、もっていかれてます。

 

シーンの削除についてはね…どこまで書くか。もともと韓国版とインターナショナル版があるっぽくて、使ってるシーンも編集も若干違うんだけど、KNTVだとどっちにしたって明らかに削っているのよね。時間の制約とかまぁ色々あるだろうし、仕方ないとはいつも思って見ているんだけど。一応、ぎりぎり脳内補完できるかなーってところですし。ただ話の流れはわかりづらくなってしまっているかな。

どんな形式の物語でも、長けりゃいいってもんでもないし、シーンをカットした方がいいこともあるけど、完全版が既にある場合難しいですね、この問題は。

 

 

傷痕を抱えて生きる

第7話で一番の見せ場は、ワン・ソが仮面を取り、兄弟たちに素顔をさらしたことですね。そのクライマックスに向かって7話は設計されていた感じでした。

 

ヘスが茶美院に入って、ソはすぐヘスの様子を見に来ます(心配だったのよね…好きなのよね…)。ヘスは「あら来てくれたの?私お化粧とかうまいから、やっていけそう。このあいだはビックリさせちゃってすいません。あーお礼も言ってなかった、えへへ」っていう感じで明るく接するんだけど、ソは「手首を切る」っていう無謀な賭けにでたヘスに激怒するんですね。「死ぬ可能性もあった、傷が深ければ死んでいた」って。一気にシリアスモードへ。

 

それで、続けてソが言うのが「傷痕を抱えて生きる覚悟はあったのか」ってことなんです。この人は顔の傷のせいで人生が狂ってしまったからね。怒っちゃいるけど、傷痕ができたことをすごく心配してるんですね。傷を負ったうえ官女になるなら、皇帝と婚姻したほうがましって言う。それだけ傷があることで苦労してきたことが伺えます。

 

ヘスはヘスで「わかっちゃいたけど、どうしても無理だった。『私しか私を救えない』って思ったから…」って言ってて、結構このマインドはソと近い気がしますけどね。かつて暗殺者とソにダブルで殺されかけた時も、ヘスは命がけで自分で動いたもんな。「私しか私を救えない」ってこの物語で大事になるセリフですね。

 

話をソに戻すと、大将軍パク・スギョンが初登場するんですが、彼がソに武芸を教えたことが今回明かされました。しかも皇帝の密令で。大将軍に上京を禁じて、内々に教えてきた。うーん、皇帝も色々動いているのだよな。皇帝だからな。

で、大将軍が皇帝に言うのが「お顔の傷がなければ、正胤でも遜色がない」。また傷。当時は(今もだけど…)見た目がとにかく大事で、顔に傷がある皇子が、皇帝になるのはまず難しい。

 

ワン・ソの顔の傷っていうのは、母親との愛憎やトラウマを作っただけでなく、社会的な枷にもなっている、っていうことが改めて描かれていました。

 

ヘスの茶美院生活

茶美院の官女となったヘスは、もともと美容の仕事をしていたから、本当にぴったりな人事。だけど、当時の美容や健康の知識と現代のそれとは違うので、ヘスと茶美院の長・オ尚宮はぶつかってしまいます。そもそもヘスは、皇宮での振る舞い方がよくわかってないし。

オンニが亡くなったり婚姻騒動ですっかり忘れてたけど、ヘスの中の人はハジンなんだって、久しぶりにはっきり思い出した回でもありました(笑)。

 

それに関連して印象的なのが、正胤とのシーンです。正胤は実はアトピーを患っていて、痒みのせいで発狂寸前になってるんです。茶美院の一室で。当時はアトピーなんて言葉もないし、謎の病ですよね。とりあえず体を水で冷やそうとする。

その場に偶然居合わせたヘスは、母が同じ病だったこともあり「体を冷やしちゃだめ!」と、とっさに阻止。痒みのせいで「なんで冷やしちゃいけないんだ!」ってマジ切れする正胤に、アトピーあるあるを言い当て、薄荷の葉を湿布します。現代人だからこそできる処置をする。

 

私もアトピーだからわかるけど、体中に発疹できた状態で甲冑着て、命がけで戦場行くとか、もう地獄でしかないです(苦笑)。

大将軍は皇帝に「ワン・ム皇子様は拳の強さに比べ、性格が温和です。皇室の政争にどれだけ耐えられるか」って言ってたんだけど、この人のアトピーはストレスが原因だと思いますね。命の危険にさらされながら、次の皇帝になるっていうプレッシャーは心身にかなりダメージを与えているはず。優しいのであれば、尚更。

発疹がなぜ顔には出ないだ?とか考えるとちょっと都合よくもあるんだけど、正胤がアトピーっていう設定は面白いな、と思いました。これで茶美院にいるヘスとの接点ができるし、よく考えたなぁ。

 

で、ヘス大活躍かと思いきや、ヘスはオ尚宮に滅茶苦茶怒られるっていう。「書も読めぬお前が、勝手なことをするでない!」と。ヘスは「オモニが同じ病気だったから、治療法を知ってる。助けないわけにはいかなかった」と返すんですが。実際、正胤もオ尚宮に「痛みが和らいだ」って言ってますしね。

オ尚宮はヘスに特別なものを感じつつ「正胤の病のことは他言無用だ。さもなくば命はない」と釘を刺します。そこは従うヘス。そうなんですよね、病という弱点がバレれば、正胤の立場も命も脅かされるのだよな。

 

正しいことをしたのに怒られたことが納得いかないヘスを諫めるのがソです。今回ワン・ソはヘスの皇宮生活をナビゲートする役でもあるんですよね。皇宮とはどういうところか、教える役割を担っている。

「私は間違ってないのに…職場で認められるには上司に恵まれなきゃだめね」ってくさすヘスに、正胤の病を密かに知っていたソは「お前のせいで病が悪化したら、今頃あの世行きだ。オ尚宮は大目に見てくれたんだ」と諭します。

 

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花に囲まれて話すふたり。ソの服も明るい色。

 

ヘスが茶美院に来たばかりの時に、ソが皇宮を案内してくれるんだけど、その時ソが言うのは、皇宮は「入るのは難しく、出るのはさらに難しい。人を信じれば死に、身近な人から疑って生きる」ところだってこと。「ここでは皆ひとりだ、それは確かだ」とも。皇宮の厳しさ、恐ろしさがジワジワとヘスに忍び寄っているぞ。

ともあれ、ヘスの官女としての生活が始まったのでした。元気で向こう知らずな新人っぽさが半端ないヘス。かわいい。

 

ヘスとウクの恋愛はいいかんじ

官女として忙しく働くヘスですが、ウク様との恋愛はかなりいい感じです。付き合い初めの一番楽しい時期って感じですね。

私はハヌルファンだし、他の皇子様たちもみんなカッコいいと思ってるけど、そんな「キャー!」って感じでは見てなかったの。でも、今回のウク様には完全にやられた…。超速あいびきシーンもビビったけど、背後から肩抱かれて、手取り習字を教えてくれるとか最高ですか?ヘスもぽーっとなっちゃって、全然手元見てないじゃないか。でもその気持ち、わかるよ!超わかるよ!

漢字が読めないことをウクにカミングアウトしたヘス。ウクが贈ってくれた詩は夫人が読んでくれたのだ、と。

「夫人には償うことが多いな」

複雑な表情になるウク。夫人への懺悔とヘスとの恋は、本当に切っても切れないのですよね。

 

「会えぬゆえ手紙をと思ったが、文字が読めぬとは…」と言うウクに、「ご心配なく!読めるようにします!」と慣れない手つきで一生懸命漢字の練習をするヘス。そしてその姿が可愛くて仕方ないウク。ウク様の気持ちもわかる。ヘスかわいいよ!

この流れで、「スよ」と後ろから肩抱いて筆を持つ手をとったのが、上の画像となります。

「『福寿草』だ。薬にも毒にもなる薬草」

ヘスはときめきMAXなので、全然漢字も何も頭に入ってない様子ですが、この「薬にも毒にもなる」って結構ドキってしますね。人間の二面性も思わせる言葉。この人が言うと意味深すぎる。

 

それから…と新しい紙を取り出し「旭」と書くウク。

「これは何の字ですか?」

「私の名前。ウク。朝、昇る日を意味する」

ヘスはいつも「皇子様」とか「第8皇子様」とかを使ってて、名前でウクを呼んだことは(たぶん?)ないのよね。

 

ウクはヘスの手首の傷を隠すように、腕輪をつけてあげます。

「赤色は災いを避け、そして良縁を意味する。約束してくれ…一生外さないと」

嬉しそうに、うなずくヘス。

「必ず昔のお前に戻してみせる。それゆえ、待っていてほしい」

わかっています、私は大丈夫です、とヘスは明るく返事をします。

ヘスの頬に手をあて、額にキスをするウク。見つめ合うふたり。

 

ヘスがひとり勉強のために書いていた漢字は「春日峯花」。「春の日につぼみがつく」って日本語字幕が付いていましたが、まんまその状態のふたりです。ロマンチック。

 

皇子様が自分の名前(漢字)を教えるって…なんか『千と千尋の神隠し』みたいね。ヘスも本当は違う名前だし、いきなり異世界で働いてるし。茶美院は湯屋だし。

夜、窓の外の月を見上げ、それから腕輪を見つめるヘス。 

「待てと言われても幸せになれる。彼が好き。彼と一緒なら、ハジンでなくスでもいい気がする。あなたは幸せになれる、へ・ス」

 

昼間がヘ・スの時間だとすると、夜ひとりでいる時はハジンに戻るんですね。朝日との対比で月が映し出される。上にも書いたけど、ヘスは本当はハジンなんだよなぁ。ヘスが本当の名前を告白する日は来るのかな。

ウクとの約束はちょっと怖いんだけど(先のことなんてわからないから)、だからこそいいのだよね。未来を約束できるってこと自体が希望。

 

あと、ソが宮中で一番早く日が昇る湖を案内してくれた時にはサラッと流してたのに、ウクの名前が「朝、昇る日」のことだと知って、スにとって急に朝日が特別な意味を持ったのもよかった。ウクに恋している感じが出てる。

 

名前絡みで言うと、ソは「なんでも育てる時は名前をつけ友にしろ。信州では白樺に「トントン」と名付けて大男3人がぶら下がれるほどになった」っていう超健気な話をしてましたね(泣)。ヘスは「自分でも名前を間違える」って言ってる。

「名前」とか「朝日」とかキーワードがあちこちで使われていて面白いです。

 

あとは、ウンの誕生日会でヘスが歌った曲の(特に前半部)は、ウクにもらった詩へのお返しにもなってますね。「一握りの日差しが心地よくて笑う」って。明らかにウクに向かって歌ってました。ウクの詩にも「晴れないと思ったが、晴れた」みたいな感じでしたよね(うろ覚え)。お互いのことを、太陽や日の光に例えてる。旭だし。

 

ヨンファの婚姻問題

 今までもちょこちょこ出てきていた、ヨンファの婚姻問題。皇帝に「遠くで暮らしている他の皇女」の話をされたり、第3皇子に言い寄られたり。

ウクは夫人健在のときから新たな婚姻には消極的で、その夫人も亡くなり、いよいよ強い後ろ盾も失ってしまいました。ヨンファは色々心配なのです。皇帝に婚姻相手を決められてしまえば、どうしようもない。でも皇宮からは離れたくない。

 

昨日の放送でバッサリカットされたのは、これに関わるシーンでした。ウクとヨンファが一族の行く末を皇位について話すシーン。結構つっこんで話してるので、大胆に切ったな、と思いました(笑)。まぁ、なくてもこれからわかるし、なんとかなるっちゃなんとかなりますけどね。ワン・ソのシーンも先週切ってるから、まぁおあいこかな。

 

カットシーンをざっと書くと、ヨンファはウクをすごくプッシュするんですね。「また政略結婚をしろ」、さらには「皇帝になれ」と。

政略結婚は一度で十分というウクに、「それでは皆で死にますか?それとも昔のように皇后ユ氏に追い出され、また上洛を目指しますか?」。ウクは「私はもう忘れたし、母上も忘れてる。お前も忘れろ」って言うんだけど、ヨンファは危機感にほとんど取りつかれています。

第3皇子が後百済出身の左丞の娘と結婚したから、ユ氏の勢力はさらに増大。もしユ氏が今の正胤排除に成功すれば、私たちは殺されるか、追い出されるしかないんだってヨンファはウクに訴える。

ウクが「お前はソが好きなんだろ?」って切り返すんだけど(あ、ウクは知ってたんだって思った笑。ソはユ氏の息子だけど?ってことですね)、 「私はソだろうが、誰だろうが皇位のためなら好きになる。政略結婚でも身売りでもなんだってしてやる、だから兄上、皇帝になって」と息巻くヨンファ。彼女にとっては、ウクが皇帝になることが、身の安全を考えると一番確実なんだと思います。

ウクは「もっと肩の力を抜け」的なこと言うんだけどね…。兄上はいま、ヘスのことが気がかりだからね…。

正確じゃないかもしれないけど、そんなシーンがありました。

 

皇后ファンボ氏とオ尚宮が「二人ともユ氏のせいで、10年前から頭痛と腹痛が止まらない」って、一緒に皇后ユ氏にハメられたことをほのめかしてるシーンがあるし、第三皇子ワン・ヨの婚姻も前にサラッと話は出てたので(4話)、この兄妹シーンがなくてもわかるけど、あった方が流れ的には親切ですね。

 

このあと、ヨンファはヨにまた直接言い寄られるわけですが、ヨは「ヨンファを手に入れたい、しかも、そうすればウクを皇帝候補から外せる」って思ってるし、ヨンファは「ヨは嫌い、しかもこいつと婚姻したら兄上が皇帝になれないし、一族がいいように配される」って思ってる。

でも、この二人は似てます。ヨは「私の夢は高麗だ!」って言うけど、ヨンファの夢も高麗。野心家で、身分でしか人を見られない。

 

色々考えると、第10皇子ウンの誕生会をヨンファが仕切ったのは、ウンを祝うためじゃないな、こりゃ。皆の前で自分の婚姻話を出して、ウクにはっぱをかけるため。周囲の注意も引けるし(ソもいたし)、私いいことしてますアピールにもなる。前に皇帝に枕作って送ったりしてたし。

相変わらずヘスとも合わず(合うわけない)、正胤までヘスの味方をするし、ヨンファのイライラは止まりません。

 

 

ワン・ソ、兄弟に素顔を見せる

ウクの家にいた時は、わざわざ崖の上まで登って眺めるほど、皇宮で暮らすことを望んでいたソ。しかし皇宮に住んでも、母には蔑まれ、他の兄弟とも馴染めない。

だけど、ペクアとは第6話で仲良くなり、ヘスも皇宮に来たので、7話では笑顔が出ていました。

 

それで、ワン・ウンの誕生会に行くは行くんだけど、最終的にワン・ヨがウンをそそのかして、「プレゼントとして、仮面を取ってくれませんか」って頼んじゃう。ジモンよ、皇宮では空気を読むことを学べるんじゃなかったのか?

 

ソとしては、プライドがあるから逃げるわけにもいかないし、ウンが「ヘスもソはこの贈り物くれるっていったじゃん」って変に誤解させるようなこと言っちゃうもんだから、仮面をとらざる得ない流れ。ソは素顔を見せ、その場を立ち去ります。

 

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ソの素顔を見た反応は、キャラごとに様々でした。心優しペクアなんて、仮面外す前から目を背けて目をつぶってましたね…。逆にワン・ヨは面白くて仕方ないって感じ。

 

ソが去ったあと、正胤は「どんな人にも弱みがある。お前はなぜ弱みにつけこむのだ!」ってヨに怒る。この人はソが顔に傷を負った時に、その場に居合わせた人なんですよね。ソが皇宮に来てからも、色々助け合ってる関係です。

でもヨは逆に「では、兄上に『母方に力もないのに正胤の座に就くのは図々しい』と言ったときも傷ついたのですね」とか、更に失礼なこと言いやがってました。

 

正胤の言う「どんな人にも弱みがある」っていうのは本当にその通りなんですよね。7話で特に取り上げられたソや正胤だけでなく、ウクは一族への責任、ウンはその思慮のなさ、ペクアは家柄…それぞれ皆に弱点がある。ヨやヨンファの強すぎる野心もある意味弱点だし。ヘスは字は読めないこと、そしてこの時代の人間でないことが弱点。

皇后やオ尚宮、大将軍さえにも弱点はある(顔に傷がある上、チック症状も持つ。かわいいけどちょっと変わってる娘も弱みよね)。

みんな何かあるのです。

 

ソは、仮面で傷を隠して生きていますが、このままだとずっと影の存在ですからね。きっかけは全く好ましくはありませんが、兄弟の前で素顔を見せるのは、この人が変わるためのステップとして必要なことでした。

 

お前のその瞳が、死ぬほど嫌いだ

7話において、ソにとって大きな出来事は、仮面を取ったこと。そして、ヘ・スに惹かれている自分に気づいたことです。偏見なく、友達のように接してくれるヘ・スのことをなんとも思わない方がおかしい。

ヘスが皇子たちのために歌ってる姿を見て、ぽーっとなってましたね。あそこではっきり自覚したのかな。

 

だからこそ仮面を取った時、ヘスから哀れんだような表情で見みつめられて、傷ついてしまう。ソを追いかけてきたヘスに、「俺を見ろ。まっすぐ。お前の目、その瞳が、死ぬほど嫌いだ」と言ってしまいます。

ウクがストレートにヘスへの想いを表現しているのに対して(ウクも紆余曲折でここまできている)、ソは逆のアプローチな訳ですね。うん、三角関係っぽくてよいね。

あと、このシーンで本物の壁ドン(柱だけど)を見た気がしましたね。世界レベルのツンデレの壁ドンはこうなのか。

 

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今回も色々ありました。もうちょっと短くしたいんだけどもね、うまくいかん。

あと気になったのはウンの誕生日を祝うためにヘスが、現代の誰もが知ってる、あの「ハッピーバースデー・トゥー・ユー」を歌うんですが、2番の歌詞が「なぜ生まれたの?」になってるところ(「なぜそんな不細工に生まれたの?」っていうオチがあるんだけど)。韓国は元々そうなのかなっと思ってざっと調べたけど、やっぱ違いますよね…?生まれた日を祝うことも含めて、「なんのために生まれたのか」っていうのがこのドラマで取り上げてることの一つですね。

 

あと大将軍とソとの会話も、気になりました。

「殺生は何度死んで生まれ変わっても、付きまとう業だそうです」とか「最後まで松岳で暮らせる皇子様は、皇位に就く方、おひとりだけです。よくお考えください。松岳で暮らしたい、本当の理由を」とか、これから出てくる問題を予告するようなセリフでした。

 

 さぁ、もうすぐ8話が始まる~。

 

皇子たちの皇宮生活の一コマだが、この組み合わせと立ち位置は意味深。