お出かけ手帳

誤字脱字病。書いては直す人生。

『月の恋人』14、15話 個人的考察

☆ネタバレしています☆

 

日本の放送の感想エントリと完全にパラレルになってしまっているが…。

 

第14、15話はワン・ムが第2皇帝・恵宗となって2年後の世界から始まり、第3皇子ワン・ヨ(定宗)への劇的皇位交代と、皇子粛清の始まりが描かれました。

ヘスは茶美院の尚宮となっています。

ジモンとワン・ウンに泣かされるとは…。

 

色々びっくりすることがあったけど、一番びっくりしたのは、ワン・ソはヘスとウクが恋愛関係にあったことにまだ気づいてないことですよ。あんなに頭が働く人がなぜ?

先週、激しく剣を交えてたし、ヘス拷問の件をお互い「おめーが悪いんだ」って言ってたし、なんならヘスにプロポーズしたソにウクがキレてたし、勝手に恋敵モードで争ってるって思っちゃってた(笑)。

「昔好きだった人ってジョンなの?」とかもう天然だよ、ワンソは。

初代皇帝崩御の時も、ヘスはウクの心配してたじゃん。なんでピンとこないのさ…人間関係不得意だからな…元親戚だから?みたいな話はしてたっけ…。

っていうか、純情なジョンですら、ウクがヘスを好きだったことを知ってるのに。ペクアもヨンファもチェリョンもみんな知ってるよ…。

 

 チェリョンといえば、ウンの家族が粛清されたことをヘスより先に知っていたね…。チェリョンが色々心配だ。

 

私はカン・ハヌルのファンですので、やっぱりウクが気になるんですけれども、まぁ最初の雰囲気からしたらだいぶ変わりましたね。なんか「高麗養蜂業者」ってあだ名がついたみたいだけど、いま全くハチミツ出てないw。11話を境にだいぶ悪いこともしちゃってるね。家族会議で涙してる姿には、やっぱり泣きましたけどね。そして悪いハヌルもカッコいいんだけどね…。

ただ、ウクが完全にダークサイドに落ちたかっていうと、私は違うと思うのです。ファンだからそう思いたい可能性大だけど(笑)、ウクはかなり暗黒に足突っ込んでるけど、完全に落ちてはいない。ウクはダースベーダーにはならない。と思う。ヘスと家族が心に残っている限り。ウクって出だしは超高貴な描写だったけど、子供の頃から母と妹のために人を殺めざるをえない仄暗い部分を背負ってきてるわけで、本当は最初からそれなりには悪を秘めていたのだよ(それを見抜いたのがヨンファ)。ウクとソが対極であり、両輪であるなら、二人とも白と黒両方持っていなければ。ソがすでに真っ白にはなれないので(大将軍が「人を殺した業はいつまでもついてまわる」って言ってたし)、ウクの真っ黒もありえない。

最終回までにもう一回くらいはハチミツがでると予想しておきたい(笑)。たぶんヘスのために何らかの善行をするはず。良くも悪くも、ウクは物語のラスボスではないと思います。

 

なにより、第3皇子ヨが皇帝になってからの暴君ぶりね。しかもワン・ム時代より期間が長いのよね(4年?)。これはキツイ。ウクとソはいつか手を組むことが必要になる日が来るのでは?

 

 歴史で言うと、ワンソはヨンファと結婚してるんですよね。ウクもそれなりに長生きしてるし、ウクの息子は皇帝になってる。

そういう意味でも、どこかで人間関係が変わるポイントがくるはずなのですよ。

かつてヘスが言った「第4皇子に気をつけろ。彼のすることを阻んでないけない」っていう発言を、ウクがどう使うか(ノイローゼみたいに唱えてたけど、大丈夫かな)。いつ、ウクは皇帝になることを諦めるのか。ヨンファがソと結婚する経緯まで描かれるのか(ソはワン・ムの娘を助けるために結婚したので、ヨンファの命がホントに危なくなれば結婚するってなるかもしれん)。

 

そこにヘスがどう絡むかなんだけど、ヘスはオ尚宮を亡くしてから、だいぶ変わってしまったんですよね。まぁ、あれで天真爛漫なままなのもおかしいけど、高麗到着時とは全く違う。ヘスの心情をつかむのは、14、15話が今までで一番難しかった。大人になって表現が繊細になってる。オ尚宮マインドも継承されているし。っていうかヘスも尚宮だし。私がちゃんと理解できてないからかもしれないけど…。

 

ワンソにウンを匿ってることをヘスが言わなかったのは、歴史をどうしても気にしてしまってるんですよね。ウン夫妻がソに殺されるビジョンを見てしまっている。だからソに手を下させたくないっていうのもあるのでしょうが、ソと「嘘をつかない」と約束しても尚ヘスは100パーは彼を信じてはいないのだよ。ワン・ゴンには「未来にとらわれ過ぎて、今を見失うな」的なこと言われてたけどな。

ソにラブであることと、彼を完全に信じられないことに、今後どう向き合うのか。ジモンにそろそろ相談したほうがいいんじゃなかろうか…。

 ジモンが高麗→現代→高麗に移動してるなら、ハジンとは逆パターンよね。どうやって高麗に戻ってきたのかな(追記:あ、ジモンの時間移動の順序はまだ未確定だわ。)やっかいなのは、ハジンが体ごとタイムスリップしてないところだよなぁ。もしそうだったら、最悪、現代に戻るっていう決断もできるんだけど。中の人だけいなくなるってなぁ。っていうか、元々のヘスの魂はどうしちゃったんだろう。謎が煮詰まってきている。

 

ヘス/ハジンにとってのラスボスはやっぱり、ワン・ソだと思うのよねぇ、なんとなく。ワン・ソの気持ちが変わらないとしても。この二人を主役と置くならば。

残りあと5話。

 

(追記:そうか、ヘスはジョンに「いざという時はどの皇子も助ける。私は誰の側にもつかない。審判になる」って言ってるから、気持ちよりも皇子たちの命が最優先の選択をこれからしていくのか。もし皇子同士の殺し合い的なことが続くなら、へスはどんどん孤独な闘いをする方向になりうる。)

 

(追々記:ジモンがヨが皇帝になると知らなくて、ジモンとハジンが同じ現代を過ごしたなら、ハジンが見た「血の君主」のビジョンは、ハジンがタイムスリップしなかった場合の歴史なのかな。ワンソはヘス(ハジン)と出会って、人柄が変わり別のタイムラインができているんだけど(ヨに恩情をかけ致命傷を与えなかった→ヨが皇帝に)、ハジンが知ってる歴史はあくまでも高麗にハジンがいなかった世界なので怖いワンソが見えてしまうのかも。この辺が超難しい。)