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お出かけ手帳

誤字脱字病。書いては直す人生。

『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』 第10話を見たよ②

☆ネタバレしています☆

 

つづきです。

 

オ尚宮

「小さな好意が第4皇子を揺さぶった。だからお前はここに合わぬのだ。皇宮で好意を見せてはならぬ。歩くことも薄い氷の上にいるように慎重にせねば。お前が生きるためだ」 

ワンソと共に海から帰ってきたヘスに。以前からオ尚宮はヘスの優しさが、命を脅かすことを心配していました。ヘスが初めてソに化粧をしたあとに「情を知らない方が情を知った。ソ皇子に気を付けろ」とも。オ尚宮の不安が、どんどんと現実に押し寄せています。

 

「この密会が知れたら、誰が殺されると?」

浴穴での逢引現場でウクへ向かって。オ尚宮の言葉にウクは何も答えられない。浴穴は埋められることに。もう夢をみる場所はなくなった。

 

「二人の皇子の間で耐えられると?気持ちが変わればお前の命がない」 

 「私と一緒に出官しよう。具合が悪く出官せよと太医に勧められた。一緒に私の故郷へ行こう。ね?ウク皇子との仲には気づいていたが、もう避けるべきだ」 

とにかくヘスを守りたいオ尚宮は、一緒に出官するよう誘います。ウクだけならまだしも(皇帝との婚姻騒動でウクが見舞いに来た際、オ尚宮は何も言わず2人きりにさせていた)、ソに強い愛着を持たれた今、何が起こるかわからない。

しかし、ヘスはウクを信じており(ここまで来たら、信じる以外道はない)、婚姻するとまで言い出す。オ尚宮の説得は続きます。

そして出官を許されるほど、オ尚宮の病は進んでいる…。

 

「皇宮はどんな約束も捨てさせる場所。私が心を寄せた無名の将帥は、そう、察しのとおり皇帝になった。一時は私と婚姻を望んだが、皇位を守るため薬剤商の娘など忘れてしまった。それでもそばに残りたく、女ではなく官女として暮らすと誓った。茶を煎じ、髪を洗い。服を着替えさせた。かつての恋人を陛下と呼び、妻となる女性の体をふいた。スよ、一歩離れて見るのだ。今引き返さなければ、不幸になる」

「ウクは変らない」と主張するヘスに畳みかける尚宮。

 オ尚宮は皇帝と婚姻寸前までいっていた。まるでヘスじゃないか。自分と同じ境遇を突き進むヘスをどうしても止めたい、ということは、オ尚宮がどれほど苦労してきたことかが伺える。「今引き返さないと、不幸になる」とすら言うぐらい、大変な人生を歩んできたのでしょう。ヨンファが明らかにした10年前の事件もあるし…。

というか、このセリフの状況だけでもつらいよ。

ヘスが皇帝と婚姻させられそうになった時に、オ尚宮は「陛下の妻を嫌がるなんて…」って言ってたんですよね(6話)。あの時は複雑な気持ちだったでしょうね。

これだけ言っても、ヘスは「ウクを信じる」と言い続ける。オ尚宮はそれ以上何も言えなくなってしまいます。なぜなら、彼女は「人の力で人は変えられない」ということを知っているからです(9話)。

 

第13皇子 ペクア

「スは官女です。兄上もスも大変なことになります。困らせないでください」

「スをそこまで好いているとは思いませんでした」

ぺクアにとってヘスはよき友だし、ソは唯一近しい皇子だから、結構はっきりと言ってます。ソは「問題を起こそうとはしていない。自分は人付きあいが上手くないから」って返してますね。「ヘスとペクアだけが、俺の者なのだ」とも。

ペクアは8話でたしか「もしかして兄上はお前のこと…」みたいなことをヘスに言ってたんだけど、ここでソの気持を確定させました。ただ彼はヘスとウクが想い合っていることも夫人が存命の頃から知ってるんですよね。まさか婚姻まで話が進んでるとは知らないでしょうけれど。ペクアは夫人が好きだったので、ウクのことをあまりよくは思ってないよね…。どうなんだろう。いずれにせよ、ぺクアは優しく賢い男なので、ソに余計なことは言いません。

 

ペクアは7話から登場した、後百済の姫ともう何度か会ってて、ちょっとずつ距離を縮めていますが、全然拾えていない…。この10話で彼女は妓生としてペクアと再会。やっと名前がウヒだとわかったところです。ウヒは同じく後百済出身の左丞とつながりがあるらしく…。

 

第9皇子 ワン・ウォン

「月の恋人 10話 ウォン」の画像検索結果

「皇太子の外叔父の借用書を私がソ皇子に」

「正胤が心配でソ兄上に言ったのです」

今まで、全くフューチャーされず、少ない出番のなか、ちょいゲスキャラを見せていたワン・ウォン(あの細かいお芝居は好きでした笑)。彼が動き出します。一緒に座ってるのは、皇后ユ氏と後百済出身の左丞です。ワン・ヨはこの左丞の娘と政略結婚しており、ユ氏と左丞両一族がヨが皇帝になることを望んでいます。

ヨンファからの話を受けて(インター版は編集の順番が若干違うが、一応ここは韓国版の解釈でいきます)、正胤を引きずり下ろす作戦を練る3人。その際ネックになるのが、正胤は外戚が弱いけれど、皇帝とワン・ソがついているこということ。この3人を仲たがいさせて、正胤の力を弱めたい。

 

そこで正胤の外戚のマネートラブルをまずウォンがワン・ソに伝え、その処理もできないほどすぐに、左丞が皇帝に告発。「正胤を廃位して、ワン・ソを正胤に」という気風を作る。そのあと今度はウォンが正胤に「私、正胤の外戚マネートラブルについて、何とかしてくれると思ってソに言ったのに、むしろ正胤の座が危うくなってすいません」って言えば、正胤は「あいつ知ってたのに、俺に何も言わず、むしろことが大きくなった。もしや皇位を狙ってるのか」って疑う。っていうか、実際そうなります。

難しい話がさーっと進んじゃうので、正直この辺はざっくりしかわからなかった…。

ウォンとソのシーンはないんだけど、ワン・ソがペクアに「正胤の外戚のところに行く。ちょっと解決することがあるが正胤には言うな」っていう描写があるので、たぶんウォンは計画通りやったんだと思われる(そのあとすぐ騒ぎになる)。

 

ついに第9皇子出てきたなー。でも初回のほうを見直したりすると、この人ずっとワン・ヨと基本一緒にいるんですよね。他の兄弟が大多数集まる時だけ顔を出してる。気が抜けない人です。

 

 

初代皇帝 ワン・ゴン

 「ならば、誰を正胤にすればいい」

要人たちが正胤を廃位せよと言い出したために、投げかけた言葉。この背後にある流れを知るために問うた。第4皇子を正胤に、という声を聞き、黒幕が皇后ユ氏であることを知る。

 

「信州に戻る時が来た、重陽節が終わったら行け」 

「人の心はよこしまだ、今は違えど、お前を唆す者が増えたら、お前も今の信実さを失う。お前をそばに置いておきたい。だが、仕方なかろう。事が大きくなる前に切らねば。それが皇宮だ」

正胤の座を脅かし始めたので、皇帝はワン・ソをまた皇宮から追い出そうとします。皇帝にとって一番は、何が起ころうと正胤なのです。

ソは皇位を狙う気なんてないし、正胤をサポートするつもりしかないんだけど、皇帝はダメだと言う。言ってることはオ尚宮に近いですね。人の心は変わる、そうなった時には遅い、と。

ソは母から「お前は正胤の身代わりだ。父親が利用したとも知らずに」と言われたことを思い出します。正胤もソに疑いの気持ちがあるので、ソを庇わず冷たい目で見る。

あとは「事が大きくなる前に切らねば。それが皇宮だ」っていうのが、11話にかかっている…。

 

 

 皇后ユ氏

「皇帝になるのだろう?」

 9話でワン・ソが売り言葉に買い言葉で言った「ならば私が皇帝になる」発言を悪用し、皇位を手に入れようとする皇后ユ氏。ソを正胤に推すふりをする。本命のヨは遠方だし、ちょうどいい。

 

「正胤は重陽節の宴で死ぬ。毒を塗った茶碗を送った。茶好きのゆえ、死ぬほかない」

皇后ユ氏はちょっとだけワン・ソに嘘をついています。「毒は茶碗に塗った」という部分です。実際には毒は茶に混ぜることを、ヨンファからとやり取りをしている尚宮から聞いている。万が一ソが動いたことも見越している。策士。

 

「私はお前を、皇帝にしようとしたと言う。お前を皇帝にするために、忠州の外戚と豪族が毒を送ったと言う。お前を皇帝にする連判状まで作った」

 「皇宮というのは、互いにつぶし合いながら回っている場所だ。正胤の毒杯を止めてみよ。自分で自分を罠にかけることになる」 

策が過ぎるぞ!!「つぶし合い」とかこの方が言うと真実味が半端ない。

 

「陛下に追い出されたのだぞ。茶を運んだ官女が死ねば、正胤は消える。お前が正胤になるのだ。お前が言っただろう、皇帝になっても兄弟を殺さぬと。私はお前を信じる。それゆえ後押しする」

 ソは母のこの発言に惑わされます。「皇帝に追い出された」というソが今一番痛いところをついてくる。しかも、正胤はもう自分を信じていないかもしれない。母が自分を正胤に推す理由も、もっともらしい。

ソの表情は冷静を保とうとはしているんだけど、母に挑むような強い意志まではないんですよね。毒杯を告発すると決めるまで。主観ですが、かなり迷ってる。「官女が死ねば…」ですぐにヘスを連想できないほど。

 

 

ヘ・ス

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登場人物たちが次々に心揺れる中、ヒロインのヘスは…。

 

「皇子様には心安らかに、暮らしてほしいです。皇宮から離れて、心も体も傷つくことなく笑顔で暮らしてください」 

「私には、好きな方がいます」

「私は協力したかっただけで、心は求めてません」

ヘスはソを血の君主にしたくないので、海で若干の冷静さを取り戻しても、ソは皇宮から離れた方がいいと考えます。「ならば一緒に来てくれ」というソに「好きな人がいる」とも伝える。ヘスは正直にソと話しています。ソに言い寄られたからといって、ここで揺れないのもいい。目の前にいるワン・ソが悪人だとは思っていないけれど、自分にはウクがいる。ヘスはわけ隔てないようで、「恋愛」の部分は他の人と分けて接していましたが、ソは「あるか、なしか」だけで人間関係を見ているので通じません。ソはヘスにかんざしを渡し「嫌なら捨ててもいい」と言うような人。ヘスは気持ちは受け取りませんが、かんざしは受け取ります。

(このかんざしっていうは、母に渡しそびれたアイテムなので、ワンソはマザコンを克服できてない証でもあるんだよなぁ…。でも仕方ないよな…)

 

「(この人は変わらない。私を傷つけない。この人となら幸せになれる。もし光宗がこの人を殺したら…)」

浴穴でウクのプロポーズを受けての心の声。ヘスはハジン時代に恋人から裏切られており、傷つくことを恐れていますが、それでも目の前にいるウクはヘスが信じるに足りました。いや、信じたくて自分に言い聞かせている部分もある。

プロポーズに即答できないのは、ソに「好きな人がいる」と伝えた際、「ペクアじゃなければ殺すかも」と、いかにも「血の君主」っぽい返事が返ってきたから。ヘスはソの将来に対しての偏見を捨てられません。

 

「第8皇子様は変りません。皇位を狙わねば。幸せになれます。皇子様を信じます」

オ尚宮の渾身の説得にも、ヘスはこたえませんでした。ヘス(ハジン)はタイムリープ直前に「自分が変わらなければ、大切な人も変わらないと信じてた」と発言していています。その際は「でも違った」と続くのですが、ヘスとしての人生でもまた「自分が変わらなければきっと大丈夫」と、ウクを強く信じたいがために、自分の決心を変えないようにしている感じです。

ヘスはウク、ソ、オ尚宮と3人から「遠くで暮らそう」と誘われて、ウクについていく決心をしていますが、比較検討してウクを選択したわけではありません。ウクを信じたい自分の心に従っています。

 

「人は 誰でも、最も辛い時にそばで応援してくれる人を大切にします。唯一の味方だと思います。そういう人を友と呼びます。友情も愛情も全て情ですが、違います。違うのです。その違いを。皇子様が誤解されたようで心配です」

 海から戻り、自分を気に掛け続けるソに対して。これに「俺は友情も愛情もわけない。情は一つだ」って言うですけども。情に対する考えがヘスもソも、それぞれ間違ってはいないんですよね。どっちもある。ただマッチングの問題です。今、ヘスは心に決めた人がいるから…。

ヘスがソに言ってる感情(特に前半)は、後に彼女自身が持つ感情そのものだと思う(と先のネタバレも書く)。

 

「それほど皇子様が好きなのなら、よく言い聞かせてあげてください。皇宮で揉めないように、人は分けてお付き合いを」

スンドクに。重陽節に遅れてきたウン夫妻。ヘスと遭遇し気まずくなったウンは宴に出ずに先に帰ってしまう(それでよかったと思う)。取り残されたスンドクに言うヘスの言葉は、今までのヘスらしくありません。人を分け隔てなく接してきた結果、ソの心を大きく動かしてしまい、オ尚宮には命の危険にまで言及された今、純粋過ぎるウンを心配するヘス…。

 

重陽

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宴は楽しく始まりますが…。

 

暗殺計画を告発をしようと立ち上がった瞬間に、同僚に仕組まれたヘスが毒入り茶を持ってくる。茶碗に毒があると思い、茶碗ごと落すが、飲んでみると茶自体に毒が入っていた。ここで、ソに心を寄せるヨンファは慌てるが…。

 

 ヘスの冤罪を防ぐため、毒茶を命をかけて飲み切ったソ。ヘスが持ち場へ戻っていったことを見届け、自分もその場から立ち去るソですが、口からは血が…。

 

 

ワン・ソかウクか。

この第10話で私はワン・ソが優勝だと思いました(笑)。命懸けられたら、もうかなわないよ!ハヌルファンでもそう思ったくらいだから、イ・ジュンギさんファン及びほかの方は尚更でしょう(笑)。

 

第10話はジェットコースターのてっぺんです。急降下の前に主要キャラに一旦心を決めさせているのが、とても興味深かった。選択ではなく決心。まずはそれぞれの求めるものを見せてから、第11話で現実的な選択をさせていく。11話はかなりの大嵐なんですが、この10話までの積み重ねがあってこその大嵐。その最後のツメとして、とてもよく練られたエピソードだったと思います。これだけ多くのキャラが、ある種小さな世界で同時に動いているのは、見ていて面白いし、手に汗握りました。

 

ここまで、恋愛描写をワン・ソでなくウクで引っ張ったのも面白かったです。なかなかヒロインがヒーローになびかないのが新鮮でした(ドラマではよくあることなの?)。ドロドロの三角関係で取り合い、とかになっていない。ウクはソに嫉妬し始めていますが(ワンソとヘスを見送った時の落ちくぼんだ目とか最高だった)、ソは他人にほぼ興味がないですからね。後半、彼らが成熟していきながら、立場も変わった時にどうなるか。ヘス、ソ、ウク以外のキャラクターも含めて、最終回まで楽しみです。

 

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初回では考えられないワン・ソの表情

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 対照的にヘスとの恋に不安を持つウクは10話でネガティブな表情が急に増えた。

序盤の超ロイヤル感がない。

高麗で上級官女となったヘスもまた、天真爛漫さを失っている。

ジョンとあっち向いてホイするシーンが10話の救い。でもデコピンはもうしない。

 

私も10話分よくこんなに長々書いたなぁ(苦)。ただ振り返って見直すと本当によく作りこまれているな、と改めて感じることができました。

11話以降は本放送が荒ぶりすぎて、若干フライングしてパラレルなエントリを書いていますし、今後はあらすじや伏線よりも、感想をメインで書いていこうかな、と思っています。

とか言いながら、相変わらず心の変化を上手く描いていて、それが良くわかるセリフも多いので、結局長くなるかもしれないけれど…。最後まで書けるかな。

とりあえず、やっと半分まできた!自分に、お疲れさま!