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お出かけ手帳

誤字脱字病。書いては直す人生。

『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』 第14話を見たよ②

☆14話以降の展開を含めたネタバレしています☆

☆まずはネタバレなしで見たほうが、圧倒的に面白いです☆

 

つづきです。

 

 ヘス、ソの婚姻を知る

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ソの婚姻話が進む一方で、茶美院ではスンドクが「化粧をして」ってヘスに頼んでます。が、「その前にお肌のお手入れしましょう」ってことになって、何故かジョンも一緒にお肌を整えてもらっているのがこちらですw。ペクアから誕生日プレゼントにもらった薔薇オイルを早速たっぷりヘスが使ってるところに、ペクア本人がやってきて「おい、これ俺があげた物だろ!よりによって、なんで外で暴れまわってる奴に使うんだよ!」って激怒(笑)。

なごみシーンが突然ぶっこまれてるんだけども、このエピソードも後々また出てくるのよね。息抜きだけのためじゃない。

 

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エステを終え、お互いの肌の調子を褒め合うスンドクとジョン。この二人は、どっちも武闘派だし、一緒に相撲とかしてたしw、結構仲いいのよね。

 

そこへやってきたウンが、わかりやすく嫉妬。ヘスを引き合いに出して、スンドクをなじります。「ひどい!」と去っていくスンドク。入れ替わるように、ヘスがやって来ます。ジョンは「嫉妬してスまで巻き込んでは、迷惑ですよ」って言ってて優しいね。

 

ヘスはウンを諭す。

「皇子様はご自身の心に気づいていません。夫人に関心が多いのに、ひねくれてばかり」 

「もうよい!世の中で、一番の無駄は婚姻だ!ジョンは独りで生きよ。ソ兄上も今のうちにやめさせよう」 

「…ソ兄上が婚姻を?」

「知らなかったか?兄上は陛下の娘婿になる。すぐ挙式するはずだ」

ショックを受けるヘス。驚くジョン。

ウンは外祖父が有力者だから、情報持ってるのよね(かつてヘスが皇帝と婚姻するかも、って話も確かウンはいち早く知ってた)。

ウンは「結婚は無駄」って言ってるね…(泣)。15、16話に向かってウンの物語も確実に動き出してる。

 

約束

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夜、茶美院でひとりショック状態のヘス。ソが訪ねてきます。

 

静かに話す二人。ヘスは心を閉ざした表情です。

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「聞いたのか?憎んでも恨んでもいい。俺が悪い」

「何を憎み、何を恨むのです。何も約束していないのに…」

「“お前を皇宮から連れ出す”、“お前を自由にさせる”、俺の言葉はすべて約束だった。だが、守れなくなった」 

「弁解もないのですか?」 

「俺は背を向け、お前は傷ついた。理由はなんであれ、裏切ったことは確かだ。何も言いたくない」

「分かりました。私も聞きません。婚姻をお祝い申し上げます」

 

ワンソは2年前(12話)にヘスに言った言葉を、実現させようと心に決めていた。「皇位なんていらない。ヘスと一緒にいられればいい」とも言ってましたね。言葉にした時点でその全部が約束だった。それが生きる希望だった。「約束がある」って本当に生きる糧になるのよね。

一方で、ヘスは「何の約束もしてないのに…」と言っています。オ尚宮が言っていたように、皇宮は「どんな約束も捨てさせる場所」。ヘスはウクとの関係でそれが痛いほどわかっているので、ソとは何の約束もないことが心地よかったんだと思う。一緒にいられれば、先の約束などいい。ソをお預け状態にしていたのは、そういう意味もあったでしょう。だけど、いざソが離れていくとなると、途方もなく寂しい。でも、何も言えない。

ワンソはさっさと事情を話せばいいのにって思うけど(笑)、それをしたらソじゃないんですよね。言い訳するような男じゃない。

 

ワンソからの手紙

ソの婚姻に落ち込むヘスを、ペクアが訪ねます。

「実は兄上に手紙を頼まれた。弁解だと思ってもよいと」

ペクアはいつも傷ついた人に寄り添うし、メッセンジャーとしての役割をこの物語ではこれから担っていきます。

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「『水の窮まる処に至り 坐して看る 雲の起きる時を』…ソ皇子様の文字がこれほど美しいとは。知らないことが多いのに、全部知っていると勘違いをしていました。バカみたいに…」

「スと出て行きたかったのは、兄上の本心だ。それは俺がわかってる」

 

ヘスは、ソに対してある種、自信過剰だった自分の態度を後悔します。誰かを全て知りつくすことなんてできない。ヘスは心が聡い子だったけど、ソとは親密さが深いからこそ、油断したんでしょうね。ヘスはソが恋しくて、もっと心に寄り添いたくて、もらった詩の上に紙を置き、なぞり書いていきます。

このなぞり書きも、後から効いてくるっていう…。

この詩は「自分は無力である」っていう解釈でいいのかな。「物事が起きても、ただ見ていることしかできない」と。この詩で弁解って、なんかすごい時代だ(笑)。

 

ヘスが泣きながら詩をなぞり書いている間に、ソはワンムの皇女と婚姻してしまいます。

 

生きていたワンヨ

「成功した謀反は謀反ではない」

さて。

ジョンは、数日もの間帰ってこない皇后ユ氏を心配して探してます。

離れみたいな部屋(祈祷部屋?)の前に官女がずらっといて、明らかに皇后が中にいるんだけど、官女は「祈祷中です」とジョンを入れない。靴が2足出ているので、おかしいと思って無理やり中に入ると…そこには超ワイルドな姿で帰ってきたワンヨが!

ヨは生きていました。母はヨと会っていたのです。

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滅茶苦茶うろたえて驚くジョン。

そのリアクションに対してヨは「将軍のくせに肝が小さいぞ」とか言うんだけど、そりゃ目の前で斬られ、崖から落ちたところまで見てるから、驚くに決まってるよ!(あの状況で、どうやって生き延びたのか詳細知りたいよ!)

皇后ユ氏は、もう少女のように喜んでますね。「天が味方した!」とか言って。「天の意思なんてない」って啖呵を切ってた人が。

 

「なぜ今まで死んだふりを?なぜだ!?」 

「逆賊の烙印を押されたゆえ、顔は出せぬ。命からがら生き延びた。ワン・シンニョム叔父のおかげで体を動かせた」 

「陛下に兄上の身元の回復を請います。私は功績も多く、陛下は情に厚いゆえ、お許しくださいます」 

「身元の回復?俺は皇位を狙ったのだ。生きていると知られたら殺される。それに、ソと皇女の婚姻を知らぬのか?」 

婚姻の話はジョンも知ってるのよね。微妙な反応。そこに皇后ユ氏が付け加える。

「皇帝はソに禅位するつもりだ」 

驚くジョン。

「ソ兄上が皇位に就くのは反対です。ですが、兄上が反旗を翻すのも賛成できませぬ。謀反は1度で十分です」

「バカなことを申すな。成功した謀反は謀反ではない。俺は必ず皇位を奪う。俺は一度は負けても二度は負けぬ」

「私は陛下の臣下です。兄上でも見逃しませぬ」 

「皇帝は完全におかしい。寝所の刺客をとらえたという噂だったが、実は幻を見て官女を殺した。そんな者に、あるいはそんな者が選んだ者に、この高麗を任せるのか?どうなんだ?」

 

ここはヨとジョンが言い合ってて、皇后はほとんど見守ってる感じです。特に、ジョンの言い分がまっすぐな正論なだけに、母は「なんとかわかってちょうだい」って顔してる。

 

ジョンからしたら、ヨが謀反を起こしたせいで、立場的には結構厳しかったはずなのです。ウクはソを「ヨの弟だから」っていう理由で追放しようとしてたけど、その理由でいくとジョンだって追放されてもおかしくない(まぁウクはジョンと仲良かったし、その辺はうまくやってたんだろうけど)。ジョンの性格もあるけど、ヨのせいで余計に「兵士として頑張んなきゃ」っていうのがあったと思うのですよ。

かといって、ソに対しては「ソ兄上が松岳に来たせいで、色々おかしくなった」っていう気持ちが根強くあるのですよね。ソがヨを斬るところも見てるし。どっちも応援できない。

 

でもワンヨは皇位奪還に燃えている。失敗を失敗で終わらせるわけにはいかないと思ってる。自らのプライドを取り戻すため。そして母のために。

 

あとヨを助けたワン・シンニョム叔父さんっていう人が相当力を持った人なんですよね。以前ヨが後ろ盾を頼んだ人物で、見返りに遷都を求めていた人。「都を移せ」って超大胆なこと要求してるけど、それが言えるほど力があるし、ヨはこの人がいたからこそ、もう一度謀反が起こせたんだよなぁ。

 

「お前は誰の味方に?」

「 私は誰の味方もできません。誰も怪我しないように私がします」

「陛下が皇宮の夜間通行を禁じた。身分の高低に関係なく捕らえよ!」

という訳でソは部下を引き連れて、宮を厳重警備。

夜間の外出禁止を忘れ、後ろ姿を兵に見られたジョンは、茶美院に逃げ込みます。追いかけるソ達。匿うヘス。

 

ここで、ソとヘスはそれぞれの立場で「中にいれろ」「いや、男を部屋に入れるなんて辱め」とか、色々やり合うんですが、完全にすりかえ痴話げんかです。婚姻のことでは、何も言い合えなかったからなぁ。

ヘスは頭からかんざしをとって、自分の首筋にあてる。傷までつける。憮然とした態度で「部屋に入ったら、死にます」。

「誰もいないんだな?」と念押したソは、引き返さざるをえません。

 

茶美院の部屋の中に入るなり、腰が抜けるヘス。

隠れていたジョンは、ヘスの首に傷が入っていることに気づき、かんざしを取り上げます。

「本気で突く気だったのか?」

「入ると言ったら仕方ありません」 

「なぜそこまでする。俺なら放っておけばよい」 

「寂しいこと言うのね。ソ皇子様との衝突を避けなければ」 

「…俺でなくてもやっただろう?」

「はい?」

「俺でなく、兄上たちでも同じように助けたはずだ。そうだろ?」

「当然です」

その答えに、少し寂しそうなジョン。

 

 

「もし俺たちが分かれて争い始めたら、お前はだれの味方に?」

「私に味方はいません。審判でもやります」 

「ウク兄上の家に集まって遊んだ我々を、いつまでも思っているのは欲だ。皆変わり、お前も選択を迫られる」 

ヘスはジョンの話にちょっと黙っちゃうんだけど、壁にもたれて目を閉じたまま、また口を開く。

「夜が更けました。外が静かになったら言ってください。…いざとなっても、私は誰の味方もできません。誰も怪我しないように私がします」 

静かに笑い合うふたり。

 

ジョンはかんざしを嬉しそうに眺め、眠るヘスに布団をかける。ヘスを見つめるジョンの恋心がたまらん。 

 

ジョンは兄弟での争いがまた始まることがわかっています。ヨが帰って来てますからね。ジョンはヘスを一途に思っているのだよ。だから心配なのだよ。

「ウクの家で遊んでいた頃が懐かしい」と前にジョンは言ってたんだけど(10話)、もうそんな時間は戻らないとはっきりわかるほど、彼は大人になりつつあります。

あと、ここで図らずも手に入れたヘスのかんざしを、ジョンはこれからずっと肌身離さず持ち続けるのだよね(泣)。

 

一方この一連シークエンスで大事なのは、良くも悪くも、ヘスはここで「皇子を匿う」ことに一回成功してしまっているということ…。この成功体験がなければ、このあとの悲劇は起こらなかったのかな。いやぁ、よくできてるよ、この話。

ヘスが「誰も怪我をさせたくない(死なせたくない)」っていう使命感を持っていることも、改めて印象づけています。

 

 

もう嘘はつかない

痴話げんかの次の日。ソは茶美院にいるヘスを外に連れ出します。

ここで二人はぶつかり合った後、完全和解。ソは婚姻を選ばざるをえなかった事情、ヘスはジョンを匿ったことを正直に言います。ヘスは「あんな手紙一枚じゃ意味わからん」「早く事情を言ってくれれば悲しまずにすんだのに」って言ってて本当にその通りだと思った(笑)。

 

このシーンのポイントは「今後、お互いもう嘘はつかない」と二人が決めたこと。これ、今後の展開において超大事なルールですね。「言いたくないことは言いたくないと言え。嘘で言い繕うのはまっぴらだ」と。

嘘をついても、正直に言っても、人は傷つくときは傷つくし、それが取り返しのつかないことにもなるんだけどな…。もちろん嘘のない方がいいに決まってるけど、「嘘をつかない」っていう約束って結構キツいのかもしれない。物語的にも、そういう展開になっていきます。

 

嘘をつかないと決めたところで、お互い聞きたかったことを聞く。まずへスから。

「婚姻を後悔してますか?」 

「いや、後悔はない。陛下を守るには仕方なかった。皇女は出家させた。初めからその約束だった」

ソにも聞くことがありました。

「思い人が他にいると言っていたな。それはジョンか?」

笑って「違います」と答えるへス。

 

ジョンじゃないよ笑!そして何故「じゃあ誰?」と聞かない、ソよ。まぁ14話の流れだとジョンに嫉妬と疑いがあるのはわかりますけどね。あとワンソは「思い人がペクア以外の男だったら殺す」発言してるので(11話)、ヘスもそう簡単には言えないでしょうけど。

ワンソはウクが相手だったとは夢にも思ってないんですよね。ワンソにとっての、この「まさか」な事実を、知らぬまま温存させているのが、この物語の肝でもある。

 

まだまだ続きます。

「大事だと言って忘れた言葉、本当は忘れてませんよね?それは何ですか?」

「お前を愛してる」 

はい、もういいね(笑)。

いつもヘスはソのキスを拒否ってたんだけど、ここはヘスからいってます。二人はハッキリと恋愛関係になりました。

 

ウクの決断 裏切りについての考察①

ヨの来訪を受けるウク。ウォンが連れてきます。驚くウク。自信に満ちたヨ。

「久しぶりだな、ウク。ウォンを使い、茶美院に水銀を忍ばせたそうだな。賢い奴らが背を向けると、恐ろしく変わる」

先にウォンのところに行ってるヨも賢いよな。ウォンだったら、絶対ヨ側につくもん。ウクの動向や弱みをつかんでから、ここに来てる。ただでさえ、ウクは一度ヨを裏切ってるので、ヨが生還しただけでも大ピンチなんだけど。

 

ウクは最初は驚きつつも、すぐ腹を決めてる感じですね。「私に話したいことが多いようだ」ってヨと対峙する心づもりが見える。ヨは面白そうに「もちろんだ。夜を明かしても足りぬほどある」。ここで何を話したかが大事よね。

 

次の日。ヨが兵をあげ謀反開始。皇帝のいる茶美院に兵が押し寄せます。 

 

その時、ウクの私邸では…。

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「反乱?今、反乱と?」と憤る皇后ファンボ氏。 

「母上をお連れしたのは安全のためです。事が収まったら皇宮へ」と冷たく表情を固めたままのウク。

ヨンファは「なぜヨ兄上の味方を?皇位に就けば殺されます!」と激怒です。 

 「ソが就くよりはいい。ヨ兄上とは利用することがあるゆえ我々を討てぬ」 

「どう信じるのですか?」とヒスが止まらないヨンファ。ヨンファにとっては最悪の流れでしょう。

 

「逆賊に育てた覚えはない!失望した!」

皇后はウクを責めますが(そりゃそうだよね)、ウクもここから感情的になっていく。 

「母上と家を守るためには逆賊になるしかありませんでした。なぜ無理な重荷を負わせたのです!」

悲しみと怒りを露わにするウク。ウクは母に怒りをぶつけることなんて、今までなかったはず。

「…ヘスか?決めるにあたりヘスを考慮したのか?」

「はい、そうです。あの娘のためです」 

ウクは今にも泣きだしそう。

 

ファンボ家のシーンは、韓国版だと15話だけしか入ってません。ヨの謀反が始まる14話で、ウクの思惑を少しでも入れてるインター版の方が、このあたりは親切です。インター版だと15話にも、更にこの続きの会話があります。

 

ウクがヨ側についた理由はいくつも考えられて、まず本人が言うように「ソが皇位に就くよりはいい」ということ。

この時点でソは既に禅位を受けており、何もなければワンソが次期皇帝です。この局面での皇位争いはあくまでもヨVSソなのだよね。ソ側についてヨと正面から対抗し、制圧に成功したとしても、ソの禅位は変わらない。ウクはソを皇帝にしたくない、と思ってる人ですから。

しかもソについた時点で、ヨはファンボ一族を潰しにかかるだろうし、水銀のことをバラされるのは見えている。そうなったら、破滅。

 

あとは、ウクは何を守ろうとしたか、ということ。それは、一族とヘスの命です。

 

ウクが逆賊のヨ側について、しかもヘスに水銀混入の冤罪をかける、っていうのはかなりひどいんだけど(しかも、そのあとウン一族まで陥れる策をヨに与えるっていう超最悪なことをする)、ファンボ一族とヘスの命を同時に守るためには、正直これしかありません。確率でいけば、これが両方守れる可能性が最も高い。

 

ウクは一度ヨを裏切っていますから、いつ一族もろとも殺されてもおかしくない状況です。水銀を盛っていたという、新たな弱みも握られている。

 

ただ、ヨにも弱点はある。それは、この2年皇宮から離れていたこと。逆にその間、皇宮の議会を実質牛耳っていたのはウクです。ヨはそのあたりでウクを利用できるし、ウクもその点でヨと交渉する余地が生まれたはず。ウォンも利用できるけど、どう考えても能力不足。ウクは兄弟で一番頭がキレますからね。

 

ウクとヨの密約は、ヨの逆賊の手助けをするかわりに、ファンボ家には手をださないこと。そしてウクはヨに完全服従する、というものでしょう。

その際、恐らくウクは意図的に「ヘスを助けろ」とは頼んでないはず。なぜなら、そんなこと言ったら、自分のさらなる弱みをワンヨに見せてしまうからです。だから、ヨには気づかれないように策を与えます。

 

皇后の「逆賊に育てた覚えはない」に対して「母上と家のため。なぜ重荷を?」ってウクが返したのは、この反乱についてじゃなくて、11話でヘスを裏切った時のことを言ってる。それを皇后も察して「ヘスか?」となるわけです。

ウクが逆賊になったのは、あの時からなのですよね。家のことがなければ、自分は裏切り者にならずにすんだのに…。その事情を一番知ってるのはヨンファなので、彼女は複雑な表情で黙ってます。

 

一見、ウクはヘスを皇位争いに巻き込むっていう、超ひどいことをしているんだけど、ワンヨが何をしでかすかわからない以上、あえて巻き込むことでヘスの命を守ろうとしているように見える。「あの娘のためです」っていうのは、そういうことかと。やり方は狡猾ですが。

ウクは自分が最も敵視する男ワンソに、ヘスの命を守らせるように仕向けています。

 

一方でウクがヨ側につき、ヘスと家を同時に守るには、それ以外の者を捨てなければならなりません。それが、ワン・ギュであり、ウン夫妻でした。ワン・ギュとは皇位に関して、何かしらの結託と密約を仄めかす描写がありましたからね。

でも、これは相当エグいよ。皇后どころか、他のキャラからも、視聴者からもウクがののしられるのはわかる…。ウン達は何も悪くありませんから。

ウクのこの決断については、15話でもう少し進んで考えたいと思います。

 

「選べ!ヘスか、死んだ皇帝か」

茶美院に兵が押し寄せるなか、浴場の前でワンムは吐血。それを見たチェリョンは、びくびく震えてその場を去ります。チェリョンは自分がやっていたことの重大さに、今更ながら気づいて怯えてる。

 

ヘスは兵に取り押さえられてしまいます。

そこへ登場するワンヨ。そしてウォン。 

「助けてくれ」とヨに命乞いをするワンムですが、ヨは何も言わずにムを湯に落とす。ヘスは「陛下!」と助けようとしますが、兵に身動きが奪われています。

 

ヨのナレで、「(兄上はもがいて終わる運命のようです。先皇もわかっていたなら、無理して兄上を皇帝にしてはいない)」っていうのが入るんだけど、ヨは父親に選ばれなかったことを恨み、悲しんでさえいたのだろうなって感じです。やってることは超悪いんだけど。ワンムが憎いというより、ワン・ゴンが憎いんだよなぁ。

兄弟に初めて手をかけたヨの表情は、とても静かで印象的。

 

ワンムは湯の中でもがきながら、溺死してしまいます。

 

ソとジモンは遅れてやって来ますが、時すでに遅し…。

 

ジモンは湯に入り、ムを抱き抱えます。 

「陛下…陛下…ムよ!ムよ目を開けよ!」

むせび泣き、ワンムを湯から引き上げるジモン。

ヘスも涙します。

 

場が静まり返るなか、ヨは「俺ではない。既に毒に侵され、死にかけていた」と言い出す。「ヘスが皇帝の風呂に水銀を混ぜた」と。驚くヘス。

ウォンも「陛下はお前にしか世話をさせなかった。だが風呂から水銀が出た。なぜだ?」と畳みかけます。ヘスはもちろん「知りません!」。また冤罪。

 

ヨはソに問います。

「2つの選択肢をやろう。死んだ兄上に忠誠を見せ、この娘と死ぬか。俺を認めこの娘を連れて帰るか。もちろん、ヘスが皇帝を殺害した容疑は残る。いつでも必要なら、皇帝殺害罪で捕らえる」

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「スを離せ」とソは抵抗しますが、へスの首には刀がかざされています。

「選べ。ヘスか、死んだ皇帝か」

 

ヨは「ヘスの命が惜しければ、皇位を譲れ。言うことを聞け」と脅すわけですが、ソに与えられた選択肢は、どちらもヘスの命に直結しているため、その答えは見えています。

皇位を獲りたいヨにとっては一番確実な脅しだし、ウクはそれを見越してこう脅せってヨに言ったんだよな…(ヨの行動をある程度コントロールでき、かつヘスは少なくとも死なずに済む)。

 

 

14話は穏やかなところから始まって、最後怒涛っていう…なかなかな回です。もうこの前から既にずっと怒涛なんだけど…。

 

ジモンが「ムよ…」と泣く場面はとてもエモーショナルでした。泣きました。ジモンは飄々としてる一方で、実はあまり本心を出さないキャラなんですよね。この人がこんな風に泣くっていうことで、どれだけワンムを思っていたかが伝わる。まさかジモンに泣かされるとは思わなかったです。

 

あとはね、ウクの解釈については、私なりの理解ということで…。かなりウクの肩を持ってますのでね(笑)。ハヌルファンだからw。間違ってるかも。

ヘスへの裏切りから始まって、15、16話、またそれ以降の展開を考えると「ウクこの野郎!!」っていう風に見て全然いいし、それが当然だとすら思いますw。私の友人なんかも、そういう感じですね。どんなに理由を添えたところで、やってはいけないことは、やってはいけないのですから。

ただ、細かくウクを見ていくと、14話のこの場面はこういう風にしか見えないのよね。15話の家族会議の続きでは、ウク泣いてるしね。

 

ワン・ウクは人間の複雑さを一番見せてくれるキャラなので、決めつけることができないように描いてるし、そこが興味深いのだよ。キラキラ皇子の頃もよかったけど、今は後半の彼の心理を追っていくのが面白かったりします。

 

ワンヨなんかもね、このあたりからもう最悪なんだけど、心理的には色々感じさせるところが多いですね。ワンムを湯に落す表情なんかもね、ちょっと悲しそうで。

一方、ワンソはストレートな男ですから、後半はいい時も悪い時も、突進してしまう。本当よくできてるよな…。

 

今晩、KNは19話放送ですね。辛いことばかりですが、見届けよう。ウク及びカンハヌルファンは必見。必涙。

っていうかもう誰のファンでもなくても、15話以降泣かない回はないですね。。。