お出かけ手帳

誤字脱字病。書いては直す人生。

名前って何?別の名前で呼んでも美しい香りは本当にそのまま?

ちょっと雑記。でも少しだけ『月の恋人』のネタバレあります。

 

映画『釜山行き』の邦題が大変なことになっちゃってますね。うーん(苦)。なんか色々あって決まったんだろうし、まだ見てないから何とも言えないけど、やっぱり『釜山行き』の方がかっこいいよね。日常の中にあるフレーズでありながら、まさに内容をこれ以上ないほど簡潔に表し、かつ非日常感まで漏れ出ていて秀逸。

(追記:見ました。とにかくめちゃくちゃ面白くて、「もう邦題とかどうでもいいよ!!それどころじゃないよ!!」っ見ながら思ったけど、冷静になったら「やっぱ原題がいいかも」ってなる笑。)

 

原題をどうするか問題(直訳か、意訳か、全く変えるか)って昔からあるんだろうけどね。今回は騒がれても仕方ないレベルで違うんだよなぁ。。

 

作品タイトルで言うと、今私はとある韓国ドラマのレビュー的なものをちまちま書いてるわけだけど、これがまた言語ごとに全然ちがうのよね。

しかも元々は中国小説→ドラマのリメイクでややこしいんだけど(原題は『歩歩驚心』で邦題は宮廷女官 若曦(ジャクギ)』)。

 

韓国原題『달의 연인 - 보보경심 려』(月の恋人 歩歩驚心:麗)

英題『Moon Lovers  Scarlet Heart:Ryeo』

邦題『麗~花萌ゆる8人の皇子たち~

 

もうこれ、なんて呼べばいいのかねw。私は心の中では『月の恋人』とよばせてもらってますけどね。

韓国原題は納得ですよ。中国版のタイトルを入れつつ(この「薄氷の上を歩くように、怖がりながら生きろ」っていう意味の4文字熟語は物語上超重要)、時代がわかり、「月の恋人」っていうのが入ることでラブストーリーっていうことも大きくアピール。皆既日食でタイムスリップするので「月」も大事。全部入ってるw

 

英題は熟語がないから大変なんだけど、これよく考えたと思う!

ムーンラヴァースはそのままで、『スカーレット・ハート』のところね。以前のエントリで「これってナサニエルホーソンの『スカーレット・レター(緋文字)』からきてるんじゃない?考えすぎ?』って書いたんだけど、やっぱりそうだと思うのよね。第19話にはもろ「緋文字」シーンが出てました。処された百済の民に緋文字がついてた。

このドラマは『スカーレットレター』と同じく「偏見」が大きなテーマ。

主人公ワンソは子供の頃から偏見に苦しみ傷つき、そして最後は自分が一番嫌いだったはずの「外見で判断して中身を見ない」をしちゃうっていう最悪なんだけど、物語上はずせない流れがあります。

「スカーレット」ってワード持ってきた人、ほんとすごい。ハートがついてることで、より激動ラブストーリーだなっていうのもわかるし、Ryeoでアジア感もある。

 

 後半に英題について書いてます。

mikanmikan00.hatenablog.com

 で、邦題ですよ。完全に誤解を与えかねないタイトル。とにかくイケメンパラダイス感しかないタイトル。

いや、「月の恋人 Moon Lovers』は使えないっていうのはわかる。もう既にそういう作品がありますから。しかも有名小説家の作品で、某人気俳優さん主演でドラマも作ってますからね。

でもさ!「~花萌ゆる8人の皇子たち~」ここだよね!みんなが「ちょ、まてよ」ってなるのはさ!

 

私もさすがにこれはミーハーすぎるんじゃないか、内容と合わないじゃないかっておもったのですよ。特に後半全然、花萌ゆんないからね!悲しみ苦しみばかりだからね!

 

でも最後まで見ると、一周回って「これはこれでいいのかな…」って思い始めちゃったりもして。なんだかね、どの皇子も花萌ゆった時間があったんだよな…って考えるともう泣けて泣けて。そういう時間に支えられながら、なんとか人は生きていて、いつか死を迎えるのかな、とかさ。

皇子達ってみんな最後は辛いんだけど、そういうひとりひとりの生き方を祝福すらしたいというか。頑張って生きたね。良し悪しを簡単にジャッジできぬほど必死に生きたね、って言いたいのです。

そうするともう「花萌ゆる」ってつけるしかないじゃないか(泣)。

 

まぁ、どういう意図で邦題ついたのかは全く知りませんけれども(笑)。

ただこの実際ドラマは皇子だけのお話じゃないので、とくに女性キャラに全く配慮がない邦題は、ちょっとよこしまかな。

 

どんなタイトルであろうと、素晴らしいドラマに変わりはないんだけど、やっぱりタイトルはやっぱり大事だと思いますよ。その作品そのものを表してるわけですから。

 

名前といえば。

私はカンハンヌル氏のファンですが、なんとインスタを乗っ取られたらしく。

でも、ファンが気づいてすぐ対応。新しくメッセージと写真をアップしてました。

「いやぁ不思議な体験しました。みなさんありがとう。パスワードは面倒くさらず定期的に変えましょうね笑」みたいな感じで、相変わらずの朗らかさを見せるハヌル氏。

 

でもね、これって誰かの悪意を受けたってことなんですよね。

 

それに対する意思みたいなものを、さり気なく感じたのがあの写真で。

「海外のホテルの泊まった時に、枕と熊のぬいぐるみがベッドにあって、そのまま頂いたんだけど、それがうれしかった。ありがとう」と。

その枕には、彼の名前が刺繍してあるわけです。しかも彼は芸名ですよね。俳優としての自分は確かに認められている。自分のまわりには善意だってあふれてる。

この乗っ取り事件に関して写真付きでメッセージでこんなことを書くなんて、きっと悪意に対して善意で戦ってる。

俺は負けないぞ、見たいな気持ちを、誠実な人が見せるとこういう風な表現になるんだなって思いました(笑)。完全に私の妄想ですが。

 

何が言いたいかというと、名前はやっぱり大事よねってこと。