お出かけ手帳

誤字脱字病。書いては直す人生。

『青年警察』を観たよ

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◎ネタバレしません!!!◎

(…のつもりですが、漏れ出ています。事前情報を全く入れたくない方はご注意ください。スカッと楽しい良作ですので、必ずや日本公開されると思います!というか公開を強く希望!)

追記:日本で公開されることは決定してました笑。

 

『青年警察』を観るため、とうとうお出かけしてしまいました(笑)!

 面白かったです!!

 

「あぁ映画を見た!映画ってこうだよな!!満足!!!」っていうのが観た直後の感想ですね。パク・ソジュンさん&カン・ハヌルくん扮する警察大学の学生が、ひょうんなことから女性の拉致現場を目撃してしまってさぁ大変、というお話なので、楽しいばっかりじゃないんですけどね。緩急のつけ方というか、バランスがとてもいいんです。深刻とアクションとバカの(笑)バランスが。最後まで全然ダレません。

 

笑いのシーンが本当に面白くてですね。もう観客一同、大爆笑(韓国の観客の皆さん(特に若い女子)は、手を叩いて大いに笑うし、「オットケ…」って声が漏れちゃうし、ステキだ)。

これ凄いなって思ったのは、基本的に笑いのシーンはソジュンさんとハヌルくんのセリフと芝居だけで笑わせてるんですよ。変な音楽とか効果音とか、過激なツッコミとか、カメラワークとかで盛らないの。ただ、この2人が面白いんです。これってコメディーの常識のひとつなのかもしれないけど、実に素晴らしかったよ。可笑しかったー!

 

あと予告を見た時に「こんなに面白いシーン詰め込んで大丈夫なのかしら…」って勝手に思ったりもしたんですが、もう全然大丈夫でした。あの予告を作った方、プロ中のプロだわ。あんだけモリモリなのに、ストーリーのネタバレを全くしてません。もちろん単なる面白シーンの寄せ集めでもない。観た時の「あのシーンはこういう文脈だったのか!」という新鮮な驚き。

 

そして、ハヌルファンとしては彼がどういう役なのかが気になるところだったわけですが、とてもよかったです。過剰に真面目で頭がいい反どうで、ちょっとオカしな感じになっちゃってる人ですね(笑)。こういう振り切った役をやってる時のカン・ハヌルが大好きだよ。「『ビック・バン・セオリー』のシェルドンを参考にした」ってインタビューでおっしゃってたので、シェルドンはイっちゃってる学者だけど?どんな警官なのよ??って思ってましたが、確かにエッセンスとしてのシェルドンが入ってました。でもエッセンス程度で、ちゃんとオリジナルな警官を目指す大学生でした。むしろシェルドンに言及してたのすごい。『二十歳』の役とも比較されているみたいだけど、『青年警察』の方がクレイジーです(笑)。

ソジュンさんの役がまた良くてですね。もう、かわいいの(笑)。とにかくかわいい!もはや中2ですらない、小6的なかわいさ。「武闘派で優しくてちょっとバカ」っていうと、「サムマイウェイ」っぽい響きあるけど、全く違うキャラクターになってましたからね。すごいですね。

こんなイケメン2人が「モテない」設定でして、まぁ実際ありえないんですけども(笑)、映画の世界だけ見ていくと「この子達、モテないのはしょうがないかな…」って思わなくもありません。なんていうか、夢ですね(笑)。 二人の掛け合いをずっと見ていたい…。二人とも本当にかわいい…。ともあれ、性格も育った環境も全く違うという盤石のバティです!

 

『青年警察』はタイトルにもある通り、青年の警察物語。主人公の二人はモラトリアムの最中で、まだちゃんとした警官ではありません。更には英題が『Midnight Runners』となっていて、真夜中の大疾走物語でもあります。これは予告にもあるので書いていいかと思うんですが、彼らは最初走ることにある意味失敗してるんですよ。だけど学生生活にも慣れた頃、夜の深い時間に二人は現実の厳しさに次々と追い立てられ、爆走する。互いを最高の伴奏者にして。「走る」って前に進むことであり、生きることそのものなんですよね。学校の授業も大事だけれど、私たちが大人になるには「真夜中」に触れ、ただただ走ることが時には必要なのかもしれません。そして、また朝が来る。もう昨日の自分とは違います。そうやって夜が来て、走って、朝が来て、走って…を繰り返しながら若者たちは成長していくのです。何より、仲間がいるからこそ、走り続けることができるのでしょう。

(追記:隊列をなした学生たちが走るカットが、何度も入っていたのも印象的でした。主役二人が猛追、猛逃で走りまくる撮り方もかっこいいい!とにかく「走ること」にこだわった作品です。なにしろ2人が無二の親友になる決定打は、前述の「失敗」なのです。1人では上手く走れなかった、でも二人なら。しかも、失敗が評価され警察大に入ることも許される。だから失敗は全然失敗じゃない。走るだけが全てでもないことも、描いている。)

 

冬の撮影で、ものすごく寒そうなので、冬休みに日本公開とかいいのかな…?いやだめだ!呑気なこと言ってる場合じゃない!可能なら一刻も早くお願いします!世界各国で公開日がどんどん決まっていますよ!

 

とにかく、みんなに早く観てほしい!!

また私も観たい!!

オススメです!!

 

(追々記:今週末も現地で舞台挨拶があるようですが、運がよければ日劇場でもチケットが買えます。もし、迷ってる方いらっしゃいましたら、挑戦してみるのも手かもしれませんよ。私は飛び込みでハシゴして2回観られました。後列ですけどもね!これ、韓国映画好き、韓国芸能好きには常識なのでしょうけれど汗、念のため!取り急ぎ! 2017/8/23)