お出かけ手帳

誤字脱字病。書いては直す人生。

2021年6月 印象に残った作品

☆やんわりネタバレしています☆

 

こんにちは!

 

ついに2021年も半分過ぎ去りましたね…。

というか、7月も半ばを過ぎてしまいました…。ははは…。

 

6月の私は『PRODUCE101』にハマり過ぎ&番組終了と共にロスで、正直ドラマを全然集中して見られませんでした(苦笑)。当ブログでは、いつも基本的に「強く推せる」ドラマや映画について書いているんですが、今月は「とにかく見た作品」をご紹介したいと思います…。

 

 

『このエリアのクレイジーX』

 韓国ドラマ このエリアのクレイジーX (感想) - ドラマや映画の感想を ...

 

同じ精神科に通う男女が実は団地のお隣さんで、反目しながらもいつしかロマンスに…というラブコメディ。

 

プデュロスが少し収まったころに、「1話30分だから」という理由だけで見始めたんですが、これが結構面白かったです。声を出して笑っちゃうところもいっぱいありました。韓国ドラマは何故ビロウなネタというか、ウンチ漏らしそうネタとか、漏らしちゃったネタが好きなのだろう笑(1話をご覧ください)。「息子は寂しすぎて漏らした」って泣くお母さんから喜怒哀楽全ての感情を感じて、泣き笑いしてしまいました。

 

オ・ソヨンさん演じるミンギョンも、チョンウさん演じるフィオも、病みすぎてハタから見たらヘンテコなことになってしまっている人なんですが、その経緯が詳細に描かれるので、そのヘンテコさが凄く切実で胸に迫ります。特にミンギョンの感じている恐怖や切迫感はリアルに感じました。強迫的に色んな事が心配になってしまうのも、実際にあんな目に遭ったらそりゃそうなるよね。彼女は普段、わざと「ヤバいひと」だと思われるように一輪の花を耳に差して人から話しかけられない様にしてる人なんですけど、それもわからなくもない。「クレイジー」な行動は被害妄想ではなく、過去の経験を踏まえたあくまで自衛のための行動なんですよね…。

 

主人公以外にも、異性装者や非正規労働者など辺境にあるサブキャラを置く一方、一見「ふつう」の団地住み女性達が実は「クレイジー」な面を持っていたりと、できるかぎり地域社会の人々をフラット描こうとしている感じは、やや教科書的ですが制作陣の優しさを感じました。主人公たちが恋愛に発展するのはいいとして、「共依存的になったら嫌だな」とも思ったんですが、その点も一応回避されていてよかったです。

 

作中でテーマとなる「誰かを信じられるか」「誰かを愛する自分を信じることができるか」といったような問題は、恋愛をするなら越えなきゃいけない壁だし、恋愛に限らず様々な関係性を左右する要素。コミカルな演出ながら、普遍的な人との繋がりについて考えさせられる真摯さを感じました。

 

『大豆田とわ子と三人の元夫』

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大豆田とわ子。最後まで見ました。脚本が坂元さんだったので楽しみだったし、実際面白いところもあるっちゃあるんだけれども、なんか最後までハマれませんでした苦笑。正直つまらなかったといっても過言ではないです。

 

とわ子は生きづらさを抱えていて「クレイジー」っぽく描かれているけれど辺境者ではなく、元夫たち3人もとわ子と結婚したことで辺境者から逃れているようなところがある。だからこそ、元夫たちはとわ子にめちゃくちゃ執着しているのかもしれない。自分と社会を繋ぎとめている存在だから。あと、とわ子が社長になったのが謎すぎたけど、辺境者と社会の橋になれる存在だから、この世の外に出ようとしてた前社長が咄嗟にとわ子に会社を託したっていうのもあるかもしれない。

そういうところは問題ないんです。

気になるのは、夫婦っていうきれいごとじゃ済まされない関係になったとわ子と3人の元夫の関係性を、わざと上っ面しか描いていない感じがしたところなんですよね。『最高の離婚』とかでヒリヒリする夫婦の関係を描いた人だから、わかっていながらそこは避けた感じ。過去作と同じことをする必要はないけれど、わかっていてそこは一切書かないのは実はちょっと意地悪だなと思いました。元の関係を掘り下げすぎると、元夫同士でわちゃわちゃさせるのは無理だったかもしれないけれど。一番掘り下げたのが松田龍平との関係だったけど、龍平そりゃないぜというか、夫婦1対1の話でもなくなっていたというか…(でも3番目の人物も全然悪くないし)。

 

しかも、とわ子と元夫たちの恋愛って全てが惨憺たるものだった。自分勝手だし、一方通行だし、恋愛をいいものとしては描いていません。誰かを想うことが大事で、それができたらまぁいいじゃないか、という感じ(これは個人的にも同感だけど)。がんばって好意的に見ても、「それでも生きていくしかない」っていう結論でしかないんですよね。『それでも、生きてゆく』で描かれた「それでも生きていく」とは違う地獄を「それでも生きていく」感じ。

 

あと、とわ子たちを「ユニーク」に描く一方で、かごめや母の元恋人などの辺境者をさらりと描いているんですよね。オダギリジョーは変化球というか、世に適応してるようで実はルールが全く分かっていないという厄介なタイプでした。ルールがわからないのに、ルールを学ぶことさえできれば、普通ならひるむようなこともルール通りにやってのけてしまう人。で、彼がヤングケアラーだったという設定自体は悪くないけれども、あまりにとってつけた感じでした。そう、辺境者たちの描き方があまりにとって付けた感じだった。アセクシャルとか、就労してないとか、同性愛とかヤングケアラーとか、女子学生の医学部受験とか、いま話題になってるから入れてみました、って感じで。

とわ子や元夫たちの生きづらさの切実を描くのはいいし、生きづらさのなかでもユーモアをもって生きる人間たちの姿はそりゃ見たい。マイノリティを描くのもいい。でも、辺境者を対比として唐突に描く必要があったのかなって思ってしまいました。唐突だからポーズにしか感じられませんでした。

 

まだ消化できていないところもあり、うまくまとめられないんですが、社会に適応している人にも、辺境にある人にも、全然優しくないこのドラマは、私は楽しめなかったって感じですね。現実味がない作品のなかで、マイノリティの抱える問題を消費していたような描き方で悲しかった(当事者でなければあんなふうに捉えている人もいるということなのかな)。

「持ってる人たちの話」だから共感できない…っていうのも、まぁなくはないんだけれども、登場人物たちに共感できなくても面白いドラマっていっぱいありますよね。『SKYキャッスル』とか。だからやっぱり、描き方が自分とは合いませんでした。

「今までとは違う新しい作品を作ろう」という挑戦をしていたところは、まぁ良かったのかな。

 

ふだん坂元さんのドラマを見ない友人が「面白い」と言っていたので、一定層に受けたというのは、そうなんだろうなと言う感じ。『花束みたいな恋をした』も主人公たちを冷笑しているような描き方に思えたところもあったし、自分が坂元さんについていけなくなってしまったのかもしれないです。私は辺境者に共感してしまいがちだけど、マジョリティから見るとあれが受け入れやすい世界観なのでしょうか(そんなことはないと思うんだけどなー!)。とわ子だけで考えても、相当つらいと思うんだけどなぁ。女性が主人公で第4の壁(観客・視聴者)を意識するならイギリスドラマの『フリーバッグ』ぐらい振り切った方が個人的にはよかったな。アメリカドラマ『マスターオブゼロ』の影響を挙げている人を少し見かけたけど、自分はあまり感じられなかったです。

あぁたぶんこのブログで初めてここまで厳しめなこと書いてしまったな。 。無視できない何か引っかかるものがあるんだろうね。

 

ちなみに同クールの『コントが始まる』は面白いと思って最初は見ていたのですが、一般人がアイドルを目指す番組にハマってしまったので、芸人が一般人に戻るドラマを見続けることができませんでした苦笑。方向性が分裂してしまうので…。

 

<追記>

そうだったとして、このドラマに対する感想は変わらないんですが一応こちらにも…。調べてみたら『かもめ』 との関連に言及してる人は見つられなかったけど、チェーホフとの関連については言及している人がいたので、全く見当違いということではなさそうな感じです。

もっと古典を読まねばいけないですね。

 

『 PRODUCE101 JAPAN SEASON2』が終わりましたね…

このブログを読んで下さる方が、どのくらいプデュを見ていたかはわからないんですが、6月に生放送でファイナルステージが行われ、デビューメンバーが決定しまして…。

本当に素敵なグループができたんですよ。歌、ダンス、ラップ、キャラクター…とバランスがめちゃくちゃとれた素晴らしいグループが。デビューがとても楽しみです。INI のみなさん、おめでとうございます!!

 

ただ、101人中90人が落ちるっていうルールが毎回きつくて、6月中はだいぶ悲しかったです笑。前回もそうだったけど、今回もファイナルステージが本当に良くて、みんな輝いていたのですよね…(ONEもRUNWAYも最高でした)。ファイナルまで行けなかった人もみんな才能と魅力にあふれてました。かなり広範囲に投票してたこともあり、受かった人たちに対しての祝福の気持ちと、落ちちゃった人たちが落ちたことに納得できない気持ちとで引き裂かれるの辛すぎる。プデュは本当にストレス笑。健康にも絶対悪いと思う笑。最終回を迎え時間が経ってもなお「なぜ彼らはデビューできないんだろう…」とボーっと何度も考えております(重症)。もう少し経てば、今後の活動とかの話も出てくると思うので、早い人だとあと数か月の辛抱かな…。私は1pick篠原くん、2pickは仲村くんで、どちらもあえなく落ちてしまい、篠原くんに至ってはSNSも開設せず消息不明状態なので、悲しみは深まる一方です。元気でいてくれればそれでいいんですが…。

とにかくみんな早くデビューしてください。

 

いま7月半ばで、いまだに心が痛い状態なんですけれど、それなのに『The First』というSKY-HIさんがやってる男性オーデション番組も見てるし(こっちもみんなすごい才能なのよ。視聴者投票がないのは心の負担が少なくてありがたい)、韓国でもうすぐ『Girl's Planet』という女性オーデション番組始まるらしく興味がどんどん出てきてしまいました。韓国版のプデュもNizi Projectも見ていないので、女性のオーディションってモー娘。ぐらいしか知らないんですが(昔)、女の子版は同性だからなんか見るのが更にキツそうだな… (私は女の子が頑張る姿に弱いのよ)。でも見ちゃうかもしれない。投票はしたくないけど、結局投票もしてしまうかもしれない笑。もうプデュも見たくないと思ってるけど、やればまた見ると思う笑。

 

ともあれ、練習生のみなさん、国プのみなさん、スタッフのみなさん、お疲れ様でした。トレーナーのみなさんも素敵でしたよね。お疲れ様でした。仲宗根さんは元から好きだったけど、この番組を見て青山テルマさんのファンになってしまいました。

 

 ではでは。

6月はそんな感じです。

 

7月は普通に夏バテして体調が崩れてしまい、時間のかかるドラマがなかなか見られず(最近やっと復活してきました)。映画も最近全然見ていないので、これを期に少しずつチェックしてみようかな。

楽しみにしてる『賢い医者生活』は8月に見ようと思ってます。

 

感染症熱中症、夏バテ、その他諸々ありますが、皆さまご自愛くださいませ!