お出かけ手帳

誤字脱字病。書いては直す人生。

『マレフィセント』

☆ネタバレしています☆ おとぎ話なんだけれど、扱っているのは女の美しくて悲しいリアルな感情。アンジェリーナ・ジョリーはちょっとした表情で、複雑な気持ちを繊細に表現していますね。本当に素晴らしかった。 人間の最上級につらいことのひとつに、自分の…

『レゴ・ムービー』

反省映画。 とにかく素晴らしい!全てがレゴのみで表現された圧倒的な画面の力。楽しいギャグの数々。張り巡らされた伏線を見事なまでに回収するだけでなく、物語そのものを拡大させ、世界について深い考察がいくつも用意された脚本。2回みてしまった。でも…

『渇き。』

☆ネタバレしています☆ 「渇き。」に出てくる登場人物は皆きっとある時点で、傷つけられ、打ちのめされ、生きることを諦めた人ばかりであり、いろんな種類の暴力で自分を表現している。その様はもう死後の世界のようで、ほとんど現実味がない。ドラックとある…

『逃走中』

昨日の夜中に『逃走中』の再放送がやっていて初めて見たんだけど、おもしろいですね。番組をご覧のかたはそんなの知ってるよ、って感じでしょうが…。数年前から時々放送されているのは知ってたんだけど、なぜか興味がわかなかったんです。テレビ好きなのに。…

『ココニイルコト』

夜中にテレビでやってました。2001年の映画なんですね。2000年代のなのに「一昔前」感が出ていて感慨ぶかかった! まあちょっと予定調和な感じもあるんだけど、それも含めてゆるーく見てました。 いいなと思ったのは堺雅人氏の若さと存在感ですね、やっぱり…

『ウィキッド 』

ミュージカル『ウィキッド』は物凄く重層的な物語で、見る度に学びがある。 その中で「いま」特にこの作品から思い出されるのは、歴史というのは時に狡くて空っぽな人達に作られてしまう、ということであり、権力は大事な言葉を奪うことがある、ということだ…

『グランド・ブダベスト・ホテル』

ウェス・アンダーソンの作品には自分のスタイルに強いこだわりを持つキャラクターばかり出てきて、みんなダメでみんないいのだが、「こだわりを持つ人物」というのは監督自身の投影、共感が強いのだと思う。彼の映画を見ればそれがわかる。 今回、エンドクレ…

『her  世界でひとつの彼女』

また別の、レリゴー映画 (※ネタバレしています) 大好きだったものごとを手放すことは、本当に難しい。諦めるってなかなか簡単にはできないものだ。 例えば不本意に恋人から別れをきりだされたらどうだろう。「さあ新しい恋人をさがすぜ!」と意気揚々として…